m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

岡山の旅2023【旧吹屋小学校本館&吹屋の街並み】

2023-09-30 | 建築巡り・街歩き【その他】

真庭市の旧遷喬尋常小学校を後にし、やって来た吹屋。
吹屋にも江川三郎八設計の小学校があるという。




弁柄と銅生産で繁栄した鉱山町、吹屋は、江戸末期から明治にかけて
つくられた独特な町並みが残されている。
まずは、混まないうちにランチするため、ランチ場所目指して歩く。
吹屋に来るのは学生時代以来で、雪がちらつく寒い冬に来た覚えがある。
この日は、9月も半ばなのにまだ夏並みの暑さだった。



べんがら色に染まった吹屋郵便局。


旧片山家住宅
創業以来200余年に渡り、弁柄の製造販売を手掛けてきた片山家の屋敷。


お目当てのお店、カフェ燈。
開店時間くらいに伺ったが、すでに満席になってた。
並んではいなかったので、とりあえず待つことに。





隅瓦には、打出の小槌が。


お店の前は、旧吹屋町役場。
建物は明治中期の頃のものだそう。
現在は資料館のようだけど、閉まってた。


待ち時間の間、少しうろうろ。


いい風化具合のベンガラの壁


そして待ち1組目の私たちは、カフェの別棟のお部屋に案内して頂けた。


こちらは、普段は一棟貸しの宿として、町屋スティができるようになっているようで、中庭のあるゆったりした造りの部屋、テーブル席で、涼しくて快適。







そして、日替わりランチが運ばれてきた。
地元産の野菜が使用された色とりどりのランチがヘルシーで、美味しかった。


デザートに、自家製梅酒ゼリー高梁紅茶を頂く。
お腹がいっぱいになったところで、旧吹屋小学校へ向けて、散策しながら向かう。



昭和40年頃まで、郵便局だった建物だそう。その後食堂にも。


元来た道を戻る。


お土産屋さんに改装された町家、旧山内家。



石州瓦が美しい~


長尾醤油酒店酒蔵を改装したギャラリーでアート展が開催されてた。


酒蔵の雰囲気にぴったりのアートだった。


弁柄窯元の中野屋。
つし二階?のなまこ壁は、七宝繋ぎ文様に。





石州瓦が連なる吹屋ならではの風景。


そしてやってきた旧吹屋小学校。
何か様子がおかしい?!
カラフルなこのテープは、マステのmt?!
mtと吹屋小学校がコラボして、イベント開催中のようで、
インスタレーションなどが行われてた。


旧吹屋小学校は、明治33年に東西校舎、明治42年に江川三郎八設計により本館が建築され、平成24年の閉校まで、現役最古の木造校舎として使用されてきたそう。


玄関が~、マスキングテープでデコられてる~~
せっかく来たのに、マステなしの玄関が見てみたかった・・


イベントのせいか、お客さんも多く、
あちこちに、マステのインスタレーションがあって、
写真が撮りにく過ぎる。










2階の講堂も、せっかくの折り上げ格天井なのに、天井から無数のテープがぶら下がるカモ井のハエ取り紙風インスタレーションで、、台無し;



テープの間に見える講堂の演台。


この後、マスキングテープ販売特設会場へ行くと、会場はかなり白熱していて、ついついマステ漁りに夢中になってしまい、、
さっきまで散々文句を言ってたのに、すっかり皆を待たせるくらいにマステを買い込んでしまってる自分がいた;


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岡山の旅2023【津山神社の本業タイル&旧遷喬尋常小学校他】

2023-09-29 | 建築巡り・街歩き【その他】

津山に宿泊した翌朝は、集合時間までに一人早朝散歩へ。
可愛いモザイクタイル看板見つけた。「ROSE」


裏側には、薔薇の花がモザイクで描かれてた。
いい看板だなあ。バーのようだ。


お店は閉業してたようだけど、Coffeeのフォントと
ハーフティンバー風の壁面の装飾がいい感じ。






以前、訪れた時に巡った近くの近代建築を見に行く。
大正15年建築、内村鑑三の弟子、森本慶三が、キリスト教文書伝道を目的として設立した我が国唯一の基督教図書館。現在は、森本慶三記念館となっている。



正面上部には、キリスト教にちなんだ羊とヤギのレリーフ


入口の持ち送り。


時計台のついた塔屋もある。
裏手には津山城の城跡があり、


手前には、つやま自然のふしぎ館が。
建物が近代建築ぽいと思ったら、旧津山基督教図書館高等学校夜間部の校舎だったそうだ。
こちらの博物館も、森本慶三が開設した施設だそうで、
動物のはく製や化石、鉱物の他、遺言により森本慶三本人の臓器も展示されてるとか。



昭和9年建築の旧津山市庁舎。現在は津山郷土博物館。



帰り道、住宅街の中で、モダンな建物発見。
駐車場の壁には、カラフルな小窓が入っていて、
エントランスの柱には、丸くくりぬかれた窓が





そして、昨夜歩いた時に見た木造三階建ての旧西村旅館。
2階部分まで江戸末期からあったものだそうで、3階は、その後
旅館業をするために継ぎ足されたものだそう。


木造三階建ての存在感がすごかった。


うっすら西村旅館の看板が残る。


1階の窓ガラスは、様々な型板ガラスが使われていた。






この後は、ホテルルートインに戻って、バイキングの朝食を。
かなり・・食べ過ぎた。


そして、まずやって来たのは、美作国の一宮神社、中山神社。

こちらには、本業タイルがあるそうで、
拝殿は、江川三郎八の設計だそう。
江川建築もタイルもダブルで見れるというスポット。


長い参道を歩く


めちゃめちゃ愛嬌のある狛犬がいた。


可愛い。


この先は拝殿、本殿と並ぶが、立入はできない。


塀の外から、、手前の拝殿は、江川三郎八設計のもの。



こちらの本殿は、中山造りという建築様式で建てられた、重要文化財。


社務所の方の


入口足元には、本業タイルが敷かれている。
前日に清子の家の風呂場で見た本業タイルと同デザイン、同サイズだった。



よく踏まれる中央部分が少し剥がれかかっていた。



その後やってきたのは、旧遷喬尋常小学校。
江川三郎八設計、明治40年建築の重要文化財で、平成2年まで真庭市立遷喬尋常小学校の校舎として使用されていた。
ここも以前、家族に無理やり?立ち寄ってもらったところ。





当時、巨額な費用を投じて造られたという校舎には地元産の優れた建築材が多用されていて、
廊下は幅広く分厚い松材を、戸の板壁は、全面無節の杉材が用いられているとか。


良い艶。


廊下の先の壁には、卒業記念制作に作られたもの。


江川三郎八資料室も。
どこのだったか?解体された天井装飾の実物が展示されていた。


前日に見た、旧旭東幼稚園八角園舎の模型。


校舎の両端につけられている階段は、ゆるやかな傾斜で上りやすい。














圧巻の講堂は、二重折上げの格天井。
鏡板はすべて檜の柾目板だそう。


小学校の講堂とは、思えないような迫力と風格が漂う。








カフェとして使われてる教室も。


校長室。


鳳凰が描かれてた風流な金庫。

この後は、吹屋へ。





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岡山の旅2023【江川式建築とタイル巡りその二】

2023-09-26 | 建築巡り・街歩き【その他】

「清子の家」を見学した後は、津山へ向けて、途中の近代建築を巡る。
大正5年建築の旧永井歯科医院。
下見板貼りの外観に、大きな縦長の上げ下げ窓が二つ一組で
きれいに残されていた。


山本学商店、目に留まったタイル。


ショーウィンドウ下には、ふっくら飴釉のモザイクタイル。





走行中、山手の木々の間から見えた建物。
旧和気郡山田村役場庁舎で、現在は、佐伯町ふる里会館に。
窓の三角の尖ったアーチや装飾がセセッション風?
周りの風景からは、明らかに浮いた雰囲気。


扉は閉まっていて、
連絡先番号があったので、とりあえずかけてみたが、繋がらず。
中は民俗資料館のようになっているようだけど、
2012年にも来ていたようだが、中には入れなかったみたい。

そして、岡山まで来たので30分でいいからブドウ狩りをしたいと提案していたが、同意する者はおらず、却下される;
後に道の駅で、ぶどうを買って、食べれて、満足した〜


昭和6年に建てられた旧片上鉄道吉ヶ原駅駅舎。
ハーフティンバーに、赤い三角屋根が可愛い。




こちらの持ち送りが、見たことないデザインで面白かった。
サイコロ状の立方体に米のような模様のレリーフ装飾がついている。


駅舎の中。
天井の細工も良い。




改札口は石製。





そして津山へやって来た。
津山に来るのは三度目だが、以前家族と来た時には、駆け足だったので
ゆっくり見れた。
大正6年建築の旧中島病院本館



現在はまちの駅、城西浪漫館として、一般公開され、
カフェやショップとしても営業している。







つちや写真館。


明治37年建築、日本基督教団津山教会。







津山文化センターは、この日はイベントがあり、入ることができなかった。
前回来た時に見た内部はこちら→


こちらは、今回初めて。
大正9年に建てられた旧妹尾銀行林田支店だった建物が、現在はポートアートデザイン津山という、ギャラリー&カフェとして使われている。
一見、お寺のような佇まいだが、銀行ということで、


内部は、銀行時代のカウンターが残されていて、
営業室がカフェになっていた。



天井が高く、ここの折り上げ格天井がすばらしい~


折り上げ格天井の下部には、明かり取りの窓があって、その下にも帯状に装飾が入ってる。組子のような細かな装飾が豪華で、和洋折衷のデザインが素敵。





床には八角形と正方形の組み合わせ、蜀江文の形のタイルが貼られてた。


営業室のある建物の更に奥には、渡り廊下が繋がって、煉瓦造りの蔵もあり、
そちらは展示室として活用されている。


中庭



ギャラリーでは、和紙を使用した作品が展示されていたが、煉瓦造りの空間にぴったりマッチしていて素敵だった。





こちらは、和紙を針で突いて、毛羽立たせ、模様を描くという手法でつくられているとのこと。今まで見たことのないようなアートで、とても素敵。
羊毛フェルト的な感じなんだろうか~気の遠くなりそうな作業。



和風の外観と、洋風の煉瓦造りの蔵や門がマッチした建物で、
好きな雰囲気だった。


通りを歩いていて見つけた、モザイクタイルの「駐車禁止」
水玉風のタイルの上に貼られてるのもまたいいな~


地元の洋菓子屋さんかと思ったら・・
入ってみると、お店の中では、おじさんの趣味?の模型がいっぱいで、
お菓子のコーナーは、片隅においやられてた。


後、城東むかし町家和館も以前じっくり見学したが、
中にある洋館を見ていく。


ドイツ壁の洋館は、ヴォーリズ建築のような雰囲気で、


紫の水晶のドアノブや、


水晶のドアノブも。


タイルの貼られた理容室。



可愛い椅子がひとつだけ。
ぽつんとバス停。


元銭湯の福寿湯が、改装され、コーヒースタンド福寿湯として活用されているということで、立ち寄る。


床のモザイクタイルも一部見えた。


浴槽や看板など、銭湯の名残が残る店内。


浴槽はモザイクタイル貼り。







天井の湯気抜きもそのまま。
鯉のぼりが吊るされてた。


銭湯アイテムがあちこちに。


席は、2,3人掛けが数席で、それほどゆっくりできる感じではなかった。



ブルーベリースムージーを。

この日の行程は、これで終了し、津山泊で
翌日に続く、、

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るり渓の香らん珈ろんまで久々のロングライドへ

2023-09-24 | ロードバイク
6月からロードバイクのブログ上げてなかったが、夏に娘に移されたコロナにかかって、その後咳喘息が勃発し、しばらく乗れない期間もありつつ、その後は、なんとか週一くらいは死守。
夏の間は、勝尾寺、妙見山までの往復ばかりで、特筆することもなく、、やっと長かった暑い夏も終わりに。

今日は、やっとロングライドできるくらいの気温になったので、るり渓までランチライドへ。
晴れ渡る空が眩しいけど、気温はたしかに秋。
待ち侘びていた秋がやっとやってきた〜
これで、どこでも行ける。

好きなバス停の前で。

るり渓のカフェ「香らん珈ろん」は、1年半ほど前、まだ自転車を始めたばかりの頃に、旦那に連れて来られて、こいでも漕いでも辿りつかず、なんとか瀕死の状態でたどり着いた場所。
こんなところへ自転車で来るなんて、狂ってるとしか思えない〜と、それ以来、るり渓は、トラウマになっていたが、、


今回、来てみると、そこまで言うほどか?!
っていうくらいには、普通に辿りつけた。
1年半前に比べて、少しでも進化していたようでうれしい。
しかし、1年前よりは低下してるようだけど;

人気のお店なので、前日に予約していたテラス席へ。
この季節は、外の日陰が気持ちいい〜


焼チーズカレーのランチにした。
ここに来るまでに自分のエネルギーは使い切って完全にお腹が減った状態で食べるランチは、特に美味しい。
これは、自転車やってなかったら、感じることができなかった感覚かも。

ランチセットは、ドリンクとミニデザート付き。チーズケーキとアイスティーを選択。
ここまで食べるとかなりお腹がいっぱいになった。

お腹がぱんぱんで帰りがちょっと心配になったが、前半下りばかりでよかった。


ぽつんとバス停。
雨除けの簡易な建物に、
フォントがいい感じ。

野間の大けやきに立ち寄る。

この後は野間峠を久々に上がり、高山も上がって無事帰りついた。

距離92.23km 獲得標高1676m

次は、ほんとは、春に予定してて、事故して行けなくなった丹後半島一周へチャレンジしに行きたい。



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岡山の旅2023【江川式建築とタイル巡りその一】

2023-09-23 | 建築巡り・街歩き【その他】

6月に行ったハンガリーとチェコの旅の消化作業が全く追い付かなくて、
満たされたまま夏を越しつつあったが、涼しくなったら、ちょっと遠出したいなと思っていたところ、
お声をかけて頂き、先週末、岡山の江川式建築とタイルを巡る旅へ行ってきた。


プラン立ても運転もお任せで、朝9時半岡山集合で、スタート。
駅前の広場には、備前焼タイルが乱貼りされてて、いい感じ。


まずやって来たのは、駅近くのこのマジョリカタイル物件。
普通の民家ぽいけど、赤いテントは、何かお店の名残り?!


見覚えのあるデザインの数種類のマジョリカタイルが、貼られていた。
建物の高い位置に、こんな風に貼られてるのは、なんだか台湾ぽい。
普通に地上を歩いていると、見落としそうだけど。


並びには、黄色のタイルが可愛いビューティーサロンも。


お隣の建物の足元には、玉石タイルもあり、妙にタイル度の高い一画だった。


そして次なる目的地、江川式建築の急旭東幼稚園八角園舎へ。
建物は明治41年に建てられたものを移築復元したもの。


中央に八角形寄棟造の遊戯室があって、そこから四方に保育室などが繋がっている。
日本でも八角形の遊戯室を持つ園舎としては、最も初期のものだそう。


以前に、外観だけしか見たことがなかったが、この日は、内部も見ることができた。
中央の遊戯室は、子供たちも喜びそうな広々とした空間。
子供たちの管理もしやすそう。


現在も市の施設として、様々なイベントに使用されているようだ。
重要文化財だけれど、活用されつつ保存されているのがいいなあ。



遊戯室の周りには、会議室や、


子供たちのための絵本のへやも。


展示室もあった。



建物の周りをぐるりと一周。


そして八角園舎へ向かう途中、タイリーな美容室を車窓から発見していたので、寄ってもらう。


タイルに囲まれた奥まった木の扉、


良い味わいの型押しタイル。


ポーチにもこんな蜀江文柄の無釉モザイクタイルが貼られてた。


サインポールもおしゃれ。


そして次なる江川式建築は、明治43年に建てられた旧赤坂尋常高等小学校校舎。


屋根の上には、赤坂という地名から、楠木正成の赤坂城にちなんでつけられたという菊水の紋章。両脇にはしゃちほこもいた。


現在は、「こども図書館ほたる」として活用されている。
この日は休館日で、内部には入れなかったけど、


床下換気口のデザイン。



外からうっすら見えた図書館内部。
図書館ぽくなくて、おしゃれ。
大人もゆっくりくつろげそうだなあ。


そして赤磐酒造へやって来た。



入口は、渦巻のクリンカータイル。


中には洋館もあるのかと思いきや、こちらは洋館に見せかけた
ダミーだそう。
門の外から見える、こちらの面だけ、当時流行った洋風の造りにしたとか。
柱の下部はタイル貼りに。
当初は装飾がもう一方の柱と、中央にもついていたのだそう。


中は全く和風だそうで、、
ここで試飲や買い物を楽しみ、ランチへ向かった。


予定してたランチ場は、閉まっていて、近くで探したここ、
レストランサンデーがなかなかよかった。


昭和レトロなショーウィンドウ。


内部もステンドグラスの照明など、レトロでいい感じ。
何より、大通りに面していないお店なのに、お客さんでいっぱいの地元ご用達店のようだった。


洋食メニューが充実していて、カニクリームコロッケランチ、美味しかった。


食後は、タイルスポットの「清子の家」へやって来た。
現代詩の母と呼ばれた詩人永瀬清子の生家が、地元の有志による保存活動
で現在、様々に活用され、毎月第三日曜に一般公開されている。



タイルスポットは、離れの風呂場。


中はポピュラーな文様の瀬戸の本業タイルの大判タイプが床面と、立ち上がりにびっしりと貼られていた。
壁面には白いタイルが貼られ、



浴槽の周りには、ボーダーの雷文タイルも。


雷文の緑色はよく見かけるけど、こちらは、水色。
雷文タイルや白いタイルは、剥がれていたものがあったが、裏には厚くモルタルがついていて、裏足などは確認できず。


今後風呂場もきれいに改装されるそう。




主屋の二階。


床の間の壁は雲母が入り、キラキラしている。


釣鐘型の引手や、


七宝繋ぎ文、


泡のような文様の引手があった。


1階は田の字に区切られた四間があり、そちらのスペースは、書道教室や、
さまざまなイベントに使われている。
天井に掛けられていたはしごを下すと、2階からは出入りできない隠し部屋へ上がれるようになっていた。


台所には、モザイクタイル貼りの調理台とシンクが。
Eの文字は何か不明。


煉瓦造りのおくどさんもあった。


最後に、建物と共に登録有形文化財になっているという井戸も見せて頂いた。
現在も現役で、掃除用として使われてるそう。
この日はまだ暑かったので、ひんやりした水がうれしかった。


クマが可愛い熊山町のマンホール。


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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ・ホテルエリート&ホテル近くのキュビズム建築】

2023-09-22 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

今回、プラハで宿泊したのは、ホテルエリート。
14世紀の貴族の邸宅を改装したホテルだそうで、
そこそこ交通の便がよかったのと、建物にも期待してここに決めた。
ホテルっぽさのない外観。


ロビーはこじんまりした感じで、


ロビーに続くレストラン&バー。
低めのアーチの天井





中庭のテラスもあって、
朝食を頼めば、こちらで頂けたはずだが・・
朝食なしプランにしてしまったので、
結局ここでゆっくりすることもなく・・


このブランコみたいなベンチ座ってみたかった。。




客室の廊下。


天井もクラシックな雰囲気。


階段のアイアンの手摺も美しい。


上の階へ行くほどに、階段幅が細くなっていき、
それに合わせて手摺のラインも急カーブを描く・・





上から見下ろした階段。


ステンドグラスから朝の光が差し込む階段ホール。


シンプルな文様のステンドグラスは、階段の雰囲気ともマッチしていた。


お部屋の内装は、こんな感じで居心地はよかった。
クラシカルな天井装飾が豪華な部屋もあったようだけど、
たぶんグレードの高い部屋だったんだろう。


浴室は、こんな紺と白のタイル貼りがうれしかった。

予想通り、毎日、朝から晩まで外で歩き回っていたので、
ホテルで過ごす時間はほぼなく、帰ってきて寝るだけになってしまった。


ホテル近くで見つけたキュビズム建築。


1階は店舗で、上階は、アパートになってるようで、その入口扉を見た時、目が釘付けに、、
扉上部には、ダイヤモンド型の装飾がつき、足元のポーチは、中央部が尖ってる。


扉は台型状に張り出している。


扉両脇の柱の造りもキュビズム感満載の装飾が施され、


扉の間から見えたこの照明も面白いデザインだった。


このエントランスを横から見たところ。


ダイヤモンド型のアイアンワークの看板もいいなあ。


建物正面から見ると、上部には、こんなレリーフも左右対称に入れられていた。



プラハにやってきて、初めて見たキュビズム建築だった。
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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【プラハ地下鉄・緑&赤ライン】

2023-09-20 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

プラハの地下鉄巡りも怠らず。
ヴィシェフラドへ移動時の往復や、二日目夜、最終日など、時間を作って見て回った。
プラハの地下鉄は、緑のA線、黄色のB線、赤のC線と三つのラインがある。



まずはA線から。MOSTEK駅は、A線とB線が交わる駅で、
こちらはA線のホーム。
メタリックな金属板で装飾されていて、中央に円形の窪みのある黄色い金属板がずらりと並ぶ。


ホームにある太い柱は大理石貼りで、
大理石の重々しさと、金属の軽やかさがうまく調和していた。


天井もメタリック。


お隣のMUSEUM駅に着くと、金属板の色が黄色から、赤っぽい暖色系に。
グラデーションが美しく、今度は色ついた金属板部分は凸状に、ホーム壁全体が水玉に包まれている。


このA線は、水玉の金属板で統一されてるのかなあ?
次はどんな色が来るんだろうか?楽しみだ~と思いつつ
駅の改札へ出てみると、


壁面に大理石のアートが出現。


カラフルな色の石が象嵌のように組み合わさり、抽象的な模様が
作り出されているが、これは自然の石の色なのかな?!




又、別の壁面にも。


自然の色とは思えないような鮮やかさ。





トイレの表示も大理石の壁面に女性のシルエットの象嵌が



男性用は、こちら。


壁面により、さまざまな色の石が使われている。
地上へ出る階段壁面の大理石







こちらは、黒系の大理石でつくられたアート。


そしてSTAROMESTSKA駅は、同じ暖色系でも、イチゴ色っぽく、
ちょっと可愛い赤とピンクのグラデーション。


やはり柱は、大理石貼り。
とてつもなく太い柱が支える。


美しい~




改札へ上がって、地上へ出る階段は、このような大理石貼り。


MELOSTRANSKA駅はメロン色。
モチーフは同じだけど駅ごとに、少しずつデザインも変化が加えられてる。





少しダークな色合いの大理石が使用され、


改札階へ上がると、黒い大理石でシックな演出されていた。





DEJVIKA駅に降りると、水玉モチーフから脱却?したデザインに。
同じく金属板のようだけど、細く切り出した金属板、白をベースに
アースカラーな着色がされたものが、所々に入れられている。




色味がとても渋くてカッコいい。


日本人の感覚では、あまりなさそうな色合わせに思える。


同じ駅の構内にあったパン屋さんの壁面が、荒々しい石状のモザイク壁だった。


そして、BORISLAVKA駅。
濃いえんじ色の壁面に、緑色のラインが入る。
シンプルなのだが、おしゃれに感じる。


表示板、照明とが一体となったベンチも、コンパクトな良いデザイン。



PETRINY駅は、オレンジ系のグラデーション。
こんな色味も日本じゃ見かけなさそう。




ここの駅の照明と看板、椅子が一体となったものも
とてもスタイリッシュ。


ホームにあった、ガラスブロックに囲まれた円筒状のものは、なんだったんだろう?


エレベーターホールの上部、駅名が入った宇宙船のようなものも、すごいインパクトだった。





ここからは、赤ラインのC線。
CHODOV駅は、やきものの風合いのあるタイルが貼られてた。



ところどころに焼きむらのあるタイル壁。


ROZTYLY駅は、横長に並べられたやきものの風合いのあるタイルに、
レリーフ状に立体感のあるタイルで、アクセントがつけられている。


町中では、このようなやきものの風合いのタイルは、見かけなかったが、
駅の空間にこんなに大量に使われているとは。


こちらも通路にびっしりと貼られている。


装飾は、円筒状のものを半分に割ったものが使われているようだ。


OPATOV駅も又、焼き締めのタイルが使われていて、こちらも良いなあ。
中央部分には、黒っぽい焼き締めのタイルがアクセントに入れられている。


両ホーム共、延々と貼られているタイル。


カラフルな金属板の駅があると思えば、一転してやきもののタイルが
使われている駅もあり、様々な素材が駆使されていて見飽きない。





深夜、終点近くの駅にくると、車両には誰も乗っていない時間もあった。
この車両は、椅子が微妙に弧を描いている。


日本にはないレイアウト。


終点のHAJE駅。
この駅は、大理石と、A線でも繰り返し使われていた中央に円の窪みのある金属板。



豪華な金色が大理石とマッチしている。






改札階へ上がると、大きな陶板アートがあった。


このガラスの装飾も素敵。


C線には、タイル以外にも大理石のみで装飾された駅もあった。





黄土色と黒ぽい大理石。


MUZEUM駅は黒の大理石がメイン。





改札階へ上がってきたところも黒大理石が渋い。




1926年にプラハの地下鉄実現に向けての基礎を築いたという二人の肖像が
壁面に掲げられていた。

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ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ヴィシェフラトのキュビズム建築&聖ペテロ聖パウロ教会】

2023-09-15 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

プラハの中心部から、地下鉄に乗って、ヴィシェフラドへやって来た。
ヴィシェフラドには、プラハの旧城があったといわれ、現在は丘の上の城塞跡に、教会や墓地、公園がある。
この丘のふもとの方にはキュビズム建築が点在してるというのでやってきた。



ちょっとした観光地にもなっているようで、売店があったので、ソフトクリームでひと休み。見るもの多くてとにかく時間がないので、補給できる時に補給するべし。


丘の上まで歩いてやってくると、ヴルタヴァ川を見下ろせる見晴らしのよい場所に出た。
キュビズム建築のあるところまで、せっかく上った丘から急坂を下る。


そして現れた建物は、ヨゼフ・ホホルが1913年に最初に手掛けたキュビズム建築の三世帯住宅。
なぜか私は、この建物が見学できると思っていたのだが、
扉は閉ざされていて、中には入ることができなかったのでがっくり。



キュビズムといえば、通常平面の部分が立体的に表されている。
この窓下の三角形に飛び出した部分とか・・


三世帯住宅なだけあって、とても広大な邸宅。


道路に面した建物の中心部には、3階のバルコニーの両脇に彫刻が施されている。バルコニーのフェンスもちゃんとキュビズムしていた。


道路に面した方にも入口があって、こちらは木の扉に凹凸の装飾が施されていた。
三世帯なので、もう一つ入口があったのかな?!



ヴルタヴァ川沿いでは、この日はイベントらしきものがあったようで、
賑やかに人が集まり、屋台が出てた。


次なる目的地へ行く途中見かけた建物に貼り付くレリーフ。
この童子が担いでる渦巻文様が入った紐のような?蛇のようでもあるもの、
度々、レリーフや彫刻でいろんな人が担いでるのを見てきたけど、実際何なのだろう?!


次なるキュビズム建築は、同じくヨゼフ・ホホル設計のコヴァジョヴィチ邸。
窓を囲む壁面が立体的に。


扉もやはり凹凸のあるもの


金属の扉のようだけど、折り紙のように立体感が現れている。


低い位置に付いていた面格子も、斜めに窪んだ壁面から、突出していた。
建物全体に凸凹感がつけられている。


キュビズムではない?ようだけど、この建物の外壁も面白いものだった。
窓を取り囲む煉瓦風のタイル?の一部が角を表面に出して並べられているので、表面はギザギザ。平面に並べられてる部分もあるので、
ギザギザが強調されて面白い。



軒下にもギザギザに、何重にも重ねて貼られたタイルが。


ネオゴシック風の建物も。


中央のベイウィンドウの角部分には、女性と男性の像が貼り付き、
1905年との年号も。


扉上部の両脇には、
魔除けのような、見張りのような彫刻がついている。






お隣の建物は、看板によると、宿のようだ。


木製の扉の、細かな装飾のラインがいいな。



急坂を上ったり、下りたりしながらやってきた、もう一つのキュビズム建築は、1914年に建てられたこちらもヨゼフ・ホホルのネクラノヴァ通りの集合住宅。


角地の急坂に建つこの集合住宅は、やはりこの角度から見るのが一番かな?


玄関は庇や、扉のデザインまで、プリズム形のモチーフが施され、
立体感が表現されている。


ドアノブはシンプル。



玄関ポーチから建物を見上げる。


2階、3階は、窓の付き方も中央部分が突出するようについていて、凹凸が激しい。





急坂に面したエントランス。

チェコにしかないといわれるキュビズム建築、2009年にリクシルの展示、
「チェコのキュビズム建築とデザイン」を見て、
次回チェコへ行った時には、キュビズム建築を回ってみたいと思っていたが、
その念願も叶うことができた。
ヴィシェフラドのこちらの3軒以外に、黒いマドンナの家アドリア宮レジオン銀行、後ほど紹介するホテル近くに発見したキュビズム建築なども・・


この後は、元来た道を戻る。
坂が急でかなりキツい;ここは、日頃の鍛錬の成果?が問われた。
そして、行きに、前を通った聖ペテロ聖パウロ教会へ。


こちらの入口扉の尖塔アーチのある扉。
ピンク色の扉や、モザイクタイルがとても美しい。


金色を中心に、色合いもカラフルで、細やかなモザイクで、


外観にモザイクが使われているということは、中にもあるのかな?
と思い、少し迷ったがせっかくなので、入って行くことに。





中央の扉。
チケットを購入し、中へ。


おお~っ、、すばらしい雰囲気。。


ひょっとしたら、モザイクが、と思ったが、
モザイクではなかったが、聖堂内には、隙間がないくらいびっしりと、
絵画が描かれていて圧倒されてしまった。


ステンドグラスも手の込んだ美しいものがたくさん。







木彫が素晴らしい説教壇。


民族的な植物文様と共に描かれていた人物像が、ミュシャの絵ぽいなあと思ったが、
ミュシャにインスピレーションを受けた画家の絵のようだった。


聖堂は、1070年に当初ロマネスク様式だった建物がゴシック様式に、その後バロック様式を経て、現在のネオ・バロック様式に徐々に改修が行われたとか。


それにしても、この尖塔アーチに沿って描かれているアール・ヌーヴォーの壁画が美しすぎる~


教会特有の重々しいい装飾ではなく、とても軽やかで色彩豊か。



期待していたモザイクタイルでの装飾ではなかったが、
これは、見れてよかった~と、うっとりしてしまった。

















ベンチの装飾も手が込んでいる。






チェコならではの雰囲気が感じられる聖堂を堪能できた。


ちなみにこの教会の横にはヴィシェフラド墓地があり、ドヴォルザークやスメタナ、ミュシャなど、チェコの著名な文化人が埋葬されていた。


帰り道、行きに、ソフトクリームを食べた売店で、今回のチェコでの初ビール、ピルスナーを飲む。
軽い口当たりで、飲みやすく、歩き疲れた体に染み渡った~

この後は地下鉄に乗って、プラハ中心部へ戻り、市民会館でのコンサートを堪能。



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個展「タイル標本箱」展を開催させて頂きます。

2023-09-12 | 個展他

今年も須田画廊さんにて、3度目になります個展「タイル標本箱」を開催させて頂きます。
10/27(金)~10/31(火)11時から18時(最終日は16時)
全日在廊予定です。
須田画廊さんは大阪地下鉄谷町線田辺駅下車0分(改札出て右手)とアクセスが便利です。その週末の28、29日はイケフェス大阪も開催されますので、
建築巡りのついでにでもふらりとお立ち寄り頂けたらうれしいです。


「タイル標本箱」
手作りのタイルと古材を合わせるのが好きです。
今回は、古い活版トレイを額に見立てて、布目タイルを並べ、タイル標本箱仕立ての壁掛けをいくつか作ってみました。
布目タイルは、一枚一枚、釉薬の掛け方に変化を加え、深く複雑な色合いを出す為に試行錯誤しました。
出来上がったタイルの色目を見ながらあれこれ組み合わせるのはとても楽しかったです。
又、今春、東欧のハンガリーとチェコへ訪ねたのですが、ハンガリーで見た様々な民族的なモチーフにとても惹かれました。その文様は、ヨーロッパでありながら、東洋的で懐かしい雰囲気を持つものでした。
自分でもそのような雰囲気のタイルを作りたいと試行錯誤してみました。作品から異国情緒も感じていただければ幸いです。



今回のDMもタイル絵画家のこだんみほさんに作って頂きました。
素敵に仕上げて頂けてうれしいです~
こだんみほさん→



古い活版印刷トレイの木の風合いをそのまま活かして、布目タイルと合わせました。



仕切りを残して、タイルと市松模様風に。



古材の額の雰囲気に合わせて、民族文様的な文様、タイルをデザインしてみました。
他、新作20数点を含む30数点、タイル小物や小額、これまでに制作したタイル写真のフォトブックなどを展示&販売予定です。
よろしくお願いします。



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橋本・大徳その後

2023-09-11 | 建築巡り・街歩き【京都】


久々に橋本へ。
ママさんが3軒目の大徳を手に入れられてから、コツコツと、自力で修理され、はがした壁から漆喰装飾らしきものも出てきたと伺っていた。
こちらの1階奥のダンスホールだったらしき部屋は、当初は下部がタイル貼りの円柱の半分あたりに仕切りの壁が作られていたのだけど、
その壁も取り払われ、円柱が全て姿を現していた。



そして、その奥の部屋の壁から、こんな円形の漆喰装飾が。
思ったよりも大きなもので、



楽器を演奏する人たちの様子が表されている。
すごいなあ~
作業中にこんなのが出てきたらびっくりだろう



そのダンスホールの入口の扉も、最初は、ガラスが割れ、扉のたて付けも悪くて、開かなかったところを、ママさんが自力でガラスを入れ替え、
スムーズに開くように直されたそう。すごい!
夏の間は、暑かったので、5時起きで、作業されていたんだとか。



ステンドグラス、格天井のある玄関ホール。






床の無釉モザイクタイル。


そして、大徳から出てきたという裸婦のステンドグラス。
ママさんが汚れを拭いたら、顔のパーツが薄くなってしまったとかで、
この日、こだんさんに、修復を依頼され、
見事蘇った。


元の感じのままに完成~
さすが、すばらしい!
今まで仕舞われていたステンドグラスだが、今後は大徳に使用されるそう。



今まで埃をかぶって、きれいに撮れてなかった、2階洗浄室のタイル。
ちょっと埃を取り除くと、鮮やかな水色の役物タイルや、マーブルタイルも現れた。






そしてもう一か所、「橋本の香」の方に、玄関に、今まで冷蔵庫に隠れて見えなかったタイル壁が残されていて、冷蔵庫を撤去したので、見れるようになったということで、そちらもチェック。


本当は、玄関の腰壁全て、このようにタイルが貼られていたそうだが、
すでに剥がれ落ちてしまっていて、



そのタイルの一部が、お庭に残されている。
マットなカラーのタイルやマーブル模様のタイルなど・・



2階のこのステンドグラスは、ママさんが中国で創ってもらったものだそう。

三軒とも少しずつ進化しつつあるようだった。

現在、見学受付中です。
大徳のみ→2000円、橋本の香と美香茶楼とセットで3000円
見学料は、今後の修復費用に役立てられます。
要予約で、09083758761政倉さんまで。


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