m's diary

日々の暮らし、旅、建築巡り、クラフト、など気ままに・・

東京建築巡り【銀座ビヤホール】

2010-03-31 | 東京建築巡りの旅2010


東京へ来たらぜひ中へ入って雰囲気を味わいたい!と思っていた場所の一つ、ライオン銀座7丁目店。
一日目の夕方やってきたら行列ができていたので、次の日の4時過ぎ頃、遅めのランチにとやってきたらこんな時間帯にもかかわらずまたしても行列ができていた。
仕方なく少し並んで入ることに。
中はこんな時間帯からお客さんで大にぎわい。
イメージ通り重厚感あふれるすばらしい雰囲気の店内に感動~。

当時、銀座にもっと豪華なビアホールを造ろう、との大会社「大日本麦酒」社長の依頼によって、
菅原栄蔵が「天下一の建物」をと精力を傾け設計し、昭和9年に完成したビアホール。
外観は新しくなってしまったが内部には当時のままの雰囲気が残されている。





一人で入ったので後ろの隅の方の席になってしまったが、勇気を出して?真ん中の通路から前のモザイク壁画へ近づいてみた。
シックな雰囲気の店内で色艶やかに美しく浮かび上がるモザイク壁画にも感動~





トイレへ行くふりをして更に近づいてみた。





自分の席に戻って、そこからの景色を一枚。





内部はアールデコ風でF.L.ライト風の幾何学的な造形が見られる。
緑のタイルが張られた美しい柱。





根元より柱上部の方が太くなっているのはF.L.ライトの手法だそう。





このあたりの柱のデザインは麦の穂をイメージしたという幾何学模様。





時を経ていい具合に黒くすすけた柱や天井。





天井からボワ~ンとぶら下がる照明もこの雰囲気にぴったり





横の壁面には、花瓶と花がデザインされたモザイク画がいくつか入れられていた。
私はこの壁画を見ながら食事・・
一人でビールなんて飲むのはちょっと気が引けたのでこの日まだとってなかった昼食に海鮮やきそばを。
ああ、でもここではビールを飲まなくちゃあいけなかったかなあ~





床のタイルもモダン。





小さなステンドグラス、鏡が入った壁面も。





深みのあるこの褐色のタイルと柱の緑のタイルがとてもマッチしていてきれい。





トイレ前のついたてにはこんなライト風のステンドグラスが入った間仕切りが。





一日目の夕方に撮った外観。
外から見ると内部にあんな空間が広がっているとは想像できない感じ。



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東京建築巡り【山の上ホテル】

2010-03-31 | 東京建築巡りの旅2010


一日目、神保町から御茶ノ水にかけて歩きつつ、神保町の看板建築や神田カトリック教会、ニコライ堂などなど見学。
結婚式や、見学時間外で内部見学はできなかったが、山の上ホテルの方は見学させて頂くことができた。

山の上ホテルは昭和10年、ヴォーリズ設計により建てられたアール・デコ調のクラシックホテル。
多くの作家や文化人に親しまれ「文人の宿」としても知られる。





アールデコの玄関照明





こちらはフロント。
客室以外は見学&写真はどうぞ~と言われたので少し見せていただいた。





こじんまりと落ち着いた雰囲気のロビー





ロビーに掛かる絵画はこのホテルを常宿としていた池波正太郎さんが描かれたものだそう。
壁の上部にはタイルが張り巡らされている。






ウェイトレスさんの制服のグリーンがレトロ





中には暖房器具?吹き出し口のグリルの細工が細やかで美しい。





レトロな電話機が似合いそうな公衆電話のコーナー。





昭和46年までは手動式だったというエレベーター。
以前はドアは鉄格子の蛇腹だったそう。





階段のピカピカの真鍮の手すり。





地階の廊下にもロビーに使われていたものと同じタイルが張り巡らされていた。





ホテルの裏門?
ドアのステンドグラスと門にはブドウ文様が。





こちらの小窓もブドウ文様。

一階の広間ではこちらも結婚式のパーティが行われていて華やかな雰囲気が漂っていたが、快く見せて頂くことができてよかった。




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春の万博公園

2010-03-30 | 季節の花・自然


毎日寒すぎる!昨日は雪降ったし;
春はまだまだ遠い?桜にはまだ早いかな~と思ったが自然文化園のチケットがあったので両親も誘って週末、万博公園へ出かけた。
エキスポ’70も見たいな、とやって来たが・・行列ができてたのでパスしてしまった;
盛り上がっていたジャグリングショーに家族が釘付けになってる間、
ちらほら咲いていた桜の花を探して写真に収めた。













まだまだこんな固いつぼみがほとんどだった。









定番コースのソラードを通って花の丘へ。
ポピー目当てにやってきたが、菜の花も満開!
毎日こんなに寒くても春に近付いてるんだなあ。





とてもきれい~春爛漫の景色





色とりどりのポピーも楽しめた。













万博公園の中を一周し、春の散歩を満喫した後、我が両親は自転車(父、電動。母、普通チャリ)で池田の実家まで帰って行った・・恐るべし脚力;


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東京建築巡り【築地・月島の町並み】

2010-03-29 | 東京建築巡りの旅2010


今回、築地本願寺に泊まっていたので毎朝地下鉄に乗る前に月島駅や東銀座駅まで一駅分歩きながら散策した風景をピックアップ。
東京では関東大震災後、防火の為に流行ったという関西ではあまり見かけない銅板張りの建物がとても多い。
それもすごく立派な銅板を張り巡らされた建物をたくさん見かけた。
こちらは築地にある昭和5年前後に建てられたという宮川食鳥鶏卵。
角地に建つ銅板葺き三階建ての建物なのでとてもインパクトがある~





築地の民家が立ち並ぶ町並み。





こちらはバルコニーも洋風の銅板仕上げになっているのが更に珍しい~ワカマツ洋品店。





月島の西仲通商店街のアーケードに見え隠れするお店のファサード





下町の風情が感じられる月島界隈の路地





ポストの上で猫がポーズをとってくれた。









こんな細い路地にも緑がいっぱい。





市松模様の戸袋がアクセントになっていた商店。





佃にあった温泉、旭湯。





築地の大正末期の建物、トラヤ薬局。
ファサードのギザギザが面白かった。





ネットがかけられていた昭和3年頃建築の華僑ビル





華僑ビルの一階部分と二階以上の窓周りに使われていたタイルが立体的でとても素敵!
F.L.ライトの帝国ホテルのテラコッタがふと思い浮かんだ・・





東銀座駅近くの昭和5年前後築の改造社書店。
一つの建物を二つに割ったような?不思議な外観。









今回の旅では昼間は食べる間も惜しんで?歩きまわってたのでロクに物を食べてなかったが・・
唯一家族と食べた東京らしいもの?!
築地の海鮮丼と月島のもんじゃ焼き。
海鮮丼はさすがにネタが分厚くて豪華。






もんじゃ焼。
キムチやニラ入りのスタミナ風と海鮮風のもんじゃ、広島焼を食べた。





やっぱり関西人の私は普通のお好み焼きの方が美味しいと思うなあ。
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東京建築巡り【晩香蘆・青淵文庫】

2010-03-28 | 東京建築巡りの旅2010


梵寿綱シリーズから少し離れて・・
近代建築散歩を見ていてぜひ見たいな、と思ってた建物、王子にある国指定重要文化財、渋沢資料館の「晩香蘆」と「青淵文庫」へ。
内部公開は土曜日午後だけだったので初日にやってきた。

こちらの晩香蘆は、渋沢栄一の喜寿を記念して合資会社清水組(現清水建設(株))四代目当主が贈り大正6年に建てられた建物だそう。
軸組みは栗材、屋根は赤色の塩焼き瓦で葺いた木造瓦葺平屋建の建物。
見た目山小屋風でもあって、晩香蘆という名前は英語のバンガローからきているともいわれてる。
晩香蘆は内外の賓客を迎えるレセプションルームとして利用されていたそう。





この建物の内装がとっても素敵だったのだ~~
内部は残念ながら撮影禁止と調べていたので、外から内部をちょこっと撮ってみたが・・
この写真では全く美しさは分からないと思うけど、暖炉周りには黒に近いようなこげ茶のタイルが張り巡らされ、正面には「壽」の字の模様、
両側の小窓にはその薄緑色のステンドグラスが入れられている。
こげ茶と薄緑の色の対比がとても上品で美しい~
萩の茎の腰張りは繊細な和風。
天井は洋の雰囲気があって船底型で石膏のレリーフが施され、天井から下がる照明器具は真鍮の枠に光沢のあるあわび貝の薄片がはられたものでこの部屋に感動的にベストマッチしている。
和と洋が美しく上品に調和した素敵なお部屋だ。
ここは自分が今まで見た好きな部屋の内装ベスト5?に入ると思った・・
設計は当時清水組技師長だった田辺淳吉だそう。





玄関の照明





内外壁は錆入りの西京壁が塗られ、外壁の四隅は黒紫色のタイルが張られていてとてもシック。





外から見た暖炉横の小窓。
エメラルドグリーンがきれいなステンドグラス。









青淵文庫は渋沢栄一の傘寿(80歳)並びに男爵から子爵への昇格を祝い、当時の竜門社の会員が栄一に贈ったといわれるもの。
同じく田辺淳吉設計の建物で二階は書庫、一階は閲覧室となっていたが、こちらも賓客接待の場として使われていたという。





こちらも内部撮影禁止だったが一階の閲覧室と階段周りがとても美しい。
こちらのステンドグラスが四つ入れられている部屋が閲覧室。





渋沢家の家紋をもとにしたデザイン「柏」とお祝いを表す、「壽」、贈り主である竜門社の名前の由来である「登竜門」から「登り竜・下り竜」がデザインされている。





こちらは閲覧室の内部にも繰り返し使われていた「柏」の葉とどんぐりをデザインしたタイル。





タイルの周りを更に縁取っていた装飾。





「壽」文様のテラスの柵。





玄関に敷かれたモザイクタイル。





螺旋階段もシンプルでとても美しいものだった。
丸く出っ張っているところが外から見た螺旋階段部分。

この二つの建物を見て、田辺淳吉設計のものをもっと見てみたい!と思ってしまった。





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象印まほうびん記念館他

2010-03-28 | 子供と楽しむ施設・イベント
ショックーー;
先日、友達の子のピアノコンクールへ行った後、まちかどの近代建築写真展、そして象印のまほうびん記念館の見学へとはしごしたのだが、誤って写真を全て消去してしまっていた・・
やっぱり撮った写真はすぐにパソコンに取り込んでおかなければ、と反省;

その日、フェニックスホールで行われた大阪ジュニアピアノコンクールに友達の子が予選を通って本戦に出場するというので初めて見に行った。
3,4年生の部、というのでまさに我が子と同じ年代。
それが皆とても小学生の演奏とは思えないような技術と表現力!?
すごい演奏にびっくり・・唖然という感じだった~
それまで、友人宅へ行くとグランドピアノがあったり、賞状が飾ってあったりしてたんでさぞ上手いんだろうなあ~と思ってたがまさかここまでとは~
いいものを聞かせてもらった。
上手過ぎてうちの子の刺激にもならんかった?!

その後大阪港のまちかどの近代建築写真展へ。
今年の写真展のテーマは「個人病院」ということで、全国のレトロな病院の写真が大集合していた。
病院の建物はバラエティーに富んでいて、趣のあるかわいい建物がいっぱいで、
自分の見たものもいくつかあったのでいろいろと探しながら楽しませていただいた。
その後は一緒に行った友人親子と名物ハヤシライスのランチを。
あまりゆっくりする間もなく、三時にまほうびん記念館の見学予約をしていたのでその後、
天満橋へ。





まほうびん記念館は要予約、案内の方が一人ついてくれて1時間ほどかけて詳しく説明していただけた。
期待以上にかなり面白いところで写真もいっぱい撮っていたのに残念だ~~
イギリスで生まれたというまほうびん、ヨーロッパの植民地だった東南アジアで水が不衛生だったため需要が拡大し、日本の生産量の90%が輸出用だったとか。
そのため日本のメーカーのロゴにタイガーや象印など動物が多いのは輸出用として一目見て
どこのメーカーかが分かるようになっていたためだそう。
その他まほうびんの変遷などいろいろと詳しく説明していただき、
昔の懐かしのCMも見せていただいた。
象印、ということで象にちなんだコレクションの展示なども楽しめた。
写真は最後にいただいたお土産。
かわいい象のマグネットとボールペン、レトロなまほうびんがならんだメモ帳。

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東京建築巡り【梵寿綱・向台老人ホーム】

2010-03-27 | 東京建築巡りの旅2010


二日目は朝一に築地、月島の散策をして月島にある梵寿綱のマンション、カーサ相生を見てから向台老人ホームのある東大和市へ向かった。
が駅に着くとこの日は強風のため、途中のJR立川までの線が運行停止に;
しかし乗る直前に解除されたのでこれはツイてる、と思ってJRに乗り込んだのがまずかった~
復旧したばかりだったために電車がつまっていて何度も立ち往生・・
ただでさえ遠いところなのに更に余計に時間がかかってしまった;
更に立川駅からバスに揺られて40分以上・・やっと最寄りの駅に着いた。
こんなにまで時間かけてやってきたのは選択ミスだったかなあと思いつつ、ようやく見えてきた老人ホーム。
しかしここはその行きの道のりの苦労も吹き飛ばすくらいのすばらしい老人ホームだったのだ・・










入り口の扉から期待感が高まる~
孔雀のデザインのステンドグラスと自然の木の造形を生かした扉が美しい。
足元はモザイク状にタイルなどが入れられ、隅にはカタツムリの殻のような渦巻まで。





受付のカウンターも自然の木目を生かし、いい具合にカーブを描いている。
こちらで見学の旨を申し出ると、職員の方がホーム内をていねいに案内してくださった。





スリッパに履き替えて入ったロビーの床はなんと寄木造り。





そして居室前の廊下へ。
圧巻だったのはこの廊下の天井にぶら下がるステンドグラス。
これはお年寄りが車いすやベッドなど低い体勢から見上げられるように考えられ付けられたもの。






ステンドグラスは四季折々の季節感あふれるもので一階、二階の廊下につけられたステンドグラスすべてデザインが違うものなのだ。
この絵を見てお年寄りの方が昔の記憶を手繰り寄せ、懐かしむことができるという仕掛けがされているのだそう。





居室の入り口のアーチも波打っている。
部屋は四人部屋になっていて定員は60名だそう。





廊下の壁に貼られたタイルも様々なデザインのものが使われ、
目を楽しませてくれる。





居室の天井・・
面会に来た家族には天井の壁紙が破れてる、とよく言われるそうだが、これはこういうデザインなのだとか。
隅の方も壁紙がはがれたようなデザインになっていて面白い。





そしてこちらは霊安室の扉。
こちらの扉も力強い自然の木、光沢のある貝殻のモザイク、そしてステンドグラスとのコラボが素敵。





霊安室の内部に入ってみた。
あっと驚くような内装。
大きな木彫の手が二つ。
かざされた手ともう一つはベンチのように横に設置されている。
その手の平の上は亡くなった方の亡骸を横たえる場所なのだとか。





高い天井からはステンドグラスの小窓が縦に並び、外からの光をきらきらと取り込んでいる。
さまざまな造作が見られる塗り壁、天井には左官職人さんが即興で造ったと言われる漆喰の花の模様も。
建物の隅に追いやられがちな霊安室だが、こちらの施設ではあえて建物の中心に持って来て内部もこのように最後の時を過ごすにふさわしい舞台に仕立て上げられている。
空間は礼拝堂のようにも見え、又二本の手は仏像の手のようにも見え、
宗教を選ばない造りにもなっている。
細やかな心配りに驚き、感動させられた。





二階へ上がる階段も緩やかな曲線が使われ、壁には左官職人さんの手による動植物の装飾がほどこされている。





階段を上る途中には天井のステンドグラスから降り注ぐ光が白い壁に美しく映し出され幻想空間が広がる。






食堂の周りの窓の外にも細やかな配慮が。
いくつかある窓の外にはカメであったり小鳥であったり魚などなどすべて違う陶器のオブジェが置かれている。
これは施設の中におられる方に少しでも窓の外に目を向けてもらう、のぞいてみようと思わせる工夫なのだそう。





ピンク、薄紫を基調にした幻想的な部屋は機能回復訓練室。






あちこちで見かけたりんごがぶら下がる照明と共に天井の漆喰装飾の造形も密度が濃いい~





裏門の扉も華麗で優雅な曲線を描く。





敷地の中心に建つ先ほどの霊安室の外観。





こうのとりやイスラームの鍾乳装飾を思わせるものも。

濃密で豊かな装飾空間に包まれた向台老人ホーム。
それぞれの場面を造り上げた職人の方々の手仕事のすばらしさやあたたかさも感じることができる。
居住されているお年寄りの方々も建物から安らぎやいろいろな刺激を受けることが多いのだろうなあ。と思わされる素敵な老人ホームだった。


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東京建築巡り【梵寿綱・PETTI  ETANG】

2010-03-26 | 東京建築巡りの旅2010


ドラード和世陀を見た後、池袋へやって来た。
池袋には梵寿綱の作品が三つある。
斐禮祈:賢者の石とヴェッセル:輝く器(この二つもそれぞれすごい建物だけど、きりがないので後日旅行記にて紹介することに)を見た後、
一番分かりにくい場所にあるPETTI  ETANGというマンションを探すべく、池袋の複雑な住宅街をしばしさまよった。
手持ちの地図の自分で書き込んだ「点」だけが頼り・・住所を控えてなかった;
この「点」を間違ってつけてたら終わりだ~と思いつつなんとなく方向を定めて歩いて行ったがなかなか見つからない・・
自分が地図のどこを歩いてるのかもうすでに分からなくなってるし;
次の次の路地まで見て見つからなかったらもうあきらめようか~と思いつつ覗き込んだ路地に光沢のある外壁を発見!
やった~見つかった!
こういう建物探しって見つかった時は宝探しに似た喜びがあるなあ・・





ファサードが目に入った時に思い浮かんだのがチェコのプラハ、シロカー通りで見たの妖精の館といわれるアパート。
そのアパートもこんな風に女の人が入り口でいざなうようなレリーフが貼りついていた。
今まで見てきた梵寿綱の建築とはまた一味違うアールヌーヴォーの香り漂うエントランス。





入り口の鍛鉄の扉も美しい曲線を描いている。
こちらのマンションの扉は閉ざされているようだ。
と、その時一人のマンションの住人の方が帰って来られた。
写真を撮らせていただいてます、と一言ご挨拶をすると、よかったら中もどうぞ。
と言われてしまった~
まさにそのプラハのシロカー通りのアパートでも以前同じことが起こり、タイミング良く住人の方が帰って来られて中を見せていただくことができたのだけど、
今回もまさにグッドタイミング・・結構こういうことがよくあるんだなあ。





扉を開けて頂いて中へ入ると大理石のカラフルな階段があり、吹き抜けになっている踊り場が。





吹き抜けになってる踊り場の壁にはこんなモザイクタイルがタペストリーのように入れられている。





そして、中へ入れてくださった女性の方は梵寿綱氏の会社の方だという。
頂いた名刺を後で見返すと代表取締役とのこと;
少しお話を聞かせて頂いたが、梵寿綱氏のことを崇拝されているご様子。
向台の老人ホームも素晴らしいからぜひおすすめとのこと。
ほんとは今朝、東京へ着く前に旦那に郊外にあるその老人ホームへ寄ってもらう予定にしてたのだが、
ナビに入れると車でも不便な場所でかなりの遠回りになる、と却下されてしまったのだ。
が、そんなにおすすめとあれば明日、電車ででも行かなければ~と。





玄関の庇?の部分に入れられたステンドグラス。
鏡に囲まれているので奥行きと明るさが感じれる空間になっている。





壁は六角形の光沢のあるタイル張りになっている。
梵寿綱氏の建物には普段あまり見かけないような珍しい形や色合いのタイルがよく使われてるようだけど、
それにしてもこんなにありとあらゆる細かい部分に凝っていると建設費用がすごくかかるのでは?
とお聞きすると、
それほどかかっていないのだとか。





よかったら部屋の中もどうぞ、と今空き室になってる部屋の鍵を開けて見せていただいた。中はほんとに普通な感じ。
何の奇抜さもなくちょっと拍子抜け。





この女性をイメージしたステンドグラスが玄関横に入れられていたぐらい。
電気をつけてもらい外側から写真を撮した。
この向かいの部屋には男性をイメージしたステンドグラスが入れられていて各階同じくステンドグラスが対になって入れられているそう。

中を見せていただいた会社の方には電話番号を聞かれたのでお教えし、何かあったら?連絡してくださるとのことで、お礼を言ってお別れした。
そろそろ日も暮れてきたので銀座方面へ戻って最後の散策をすることに。
この初日は早稲田へ行く前に神保町~御茶ノ水を歩き、王子の渋沢史料館、小笠原伯爵邸(結婚式の為カフェには入れず)に行ってた。
東京メトロと都営線の一日券を買ってたけどなかなか乗りこんだかも~と満足。。

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東京建築巡り【梵寿綱・ドラード和世陀】

2010-03-25 | 東京建築巡りの旅2010


フォートラの旅行記で初めて見た時、衝撃を受けた梵寿綱。
東京へ行った時にはぜひとも見たいと思ってたが念願かなって梵寿綱の「ドラード和世陀」へやって来た。

早稲田大学の並木通りに面して建つこの建物は1階部分が店舗の6階建ての民間分譲集合住宅になっている。
梵寿綱自身も早稲田大学の建築学科を卒業、1974年には「梵寿綱とその仲間たち」を結成。
仲間たちは鍛冶屋・ステンドグラス作家・陶芸家・木彫造形家・ガラス彫刻家・コンクリート造形家・更に繊細な壁がきを造る浮世絵の木版画家等、日本でも最高の技術を持つ職人たちの集団なのだそう。





その「梵寿綱と仲間たち」により1984年に建てられたというこの建物。
とても26年も前に建てられたとは思えない~
自然界には直線は存在しない、人にとって安らぎを感じることができるのは曲線、
ということで有機的な曲線を使ってデザインされた建物。
こちらの入り口には床も波打つ。
壁や天井の立体的な造形もインパクト大。





エントランスで衝撃を受けるのはモザイクタイルで造られたベロを出した顔。





天井もこんな風にモザイク状に入れられた石と一緒にうねうねとしたひも状のものが貼り付く。





蝶の羽をイメージするような優雅な鍛鉄の門。





門を開けて入っていくと奥にはこれまた驚きのオブジェが!
色とりどりのステンドグラスに囲まれた空間には木製の手がぶら下がる・・
床には足をかたどったモザイクが。






天井のステンドグラスは蓮の花





そしてこれまたかわいかったのは動物が浮き彫りになったポスト。
受け口もそれぞれ違った形なのがいい!





更にもう一つ奥の居住者だけが入って行ける門。
これでもかとぐるぐると渦巻くアイアンの装飾がすごい。





こちらのエレベーター前には、竣工年とずらりと名前が書かれたプレートが。
このマンションの建設にたずさわった人たちの名前だろうか。
これも立派なオブジェとなっている。





このコーナーはややイスラーム?な雰囲気を醸し出している。
コーナーごとに雰囲気ががらっと変わるのはさまざまな職人の合作だからだろうか。





1階の店舗には散髪屋さんが入ってる。





カウディのカサ・ミラを連想させるわかめのような鍛鉄装飾も外壁に絡みつく~





所狭しと装飾で埋め尽くされた外壁・・





お尻に手が・・よく見るととても繊細な絵付けがされた焼き物のオブジェ。





これらも一つ一つ手書きで絵付けされたもののよう。





顔・顔・顔の貼りつくコーナー





ここにはマジョリカタイルも。





一つ一つ見ていくときりがないほどみどころがいっぱいで興味が尽きない建物なのだ。
後日巡った梵寿綱が店舗を手掛けたというお店のご主人話によると、
この建物を見て、最も日本的な建物だと、イギリスのBBCが日本を代表する建築家として梵寿綱氏を取り上げ、取材しに来たのだとか。





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東京建築巡り【築地本願寺】

2010-03-24 | 東京建築巡りの旅2010


今回宿泊した築地本願寺。
京都西本願寺の関東別院となっている築地本願寺は昭和9年伊東忠太設計により完成した古代インド風といわれる寺院建築。

朝の目覚めは本願寺の本堂でお経の声で爽やかに。
一日の終わりにはライトアップされた本願寺を拝みながらととても贅沢な宿泊ができた。






ギリシャ、メソポタミアでは墓の守護獣として入り口に置かれていた翼のある獅子がこちらの本堂入り口両側に置かれている。





本堂内部へ。
ちょうどこの日は春季彼岸会の法要が行われていた。
立派な格天井に豪華なシャンデリア、太い柱が並ぶ重々しい堂内。
毎朝出かける前にはここに立ち寄った。





本堂の片隅にはここで葬儀が行われた元XJAPANヒデのコーナーも設けられていた。





本堂入り口の扉の上部には色鮮やかなステンドグラスが入れられている。





豪華な和風のシャンデリア。
本堂にはこのシャンデリアが9個と一回り小さいシャンデリアが回廊に11個付いている。






本堂後方にある旧西ドイツ製の立派なパイプオルガン。
教会ならありがちなパイプオルガンだけど、お寺にあるとは珍しい~
時々オルガンコンサートなども催されてるみたい。





この柱の周りにある鉄製の透かし彫りの中はスチーム式暖房設備だそう。
透かし彫りの上部に水を入れる皿があって加湿器としての機能もあるとか。





本堂の玄関ホールの大理石のモザイクの床。
玄関ホールはさまざまな色合いの大理石が階段手摺などに使われていて重厚感を演出していた。





階段周りには伊東忠太ならではの動物彫刻のオンパレードが見られる。
インドでは太古より神聖な動物とされていた牛。





こちらは鳩。





階段下には仏教に最も縁の深い動物といわれる象がにこやかに笑ってた。





階段途中の壁の隅に張り付いていたのは猿。
この他、虎や馬の彫刻も。





事務所前の階段。





その事務所前の階段では・・
口から手すりが出ている~
伊東忠太ならではの力強くグロテスクな木彫。





本願寺入って右端にある私たちが宿泊した伝道会館。
宿泊室はごく普通の和室で快適。
お風呂とトイレは共同。
門徒割引適用で大人一人3250円で添い寝の子供料金はなし。
家族四人で締めて6850円は安い!





ライトアップされた夜の築地本願寺。
今回は旅のしょっぱなから警察に捕まるわ、最後には車のバッテリーが上がるわでロクなことがなかったので
最後帰りの道中では事故りませんようにと、帰り際には家族皆で本堂に向かって「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱え無事の帰宅を祈った。
おかげで事故ることなく無事家に帰りつくことができてよかった!




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