転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日、結婚式に参列していて思ったのだが、
もしも将来、娘が結婚することがあったら
(今時だし、嫁に行くような人生を選ばないかもしれないが)、
教会式には私は耐えられないかもしれない。
主人に腕を取られて娘が入場して来るなんて。
そしてその娘を、主人の手で花婿に引き渡すなんて。
私はダーダーに泣きそうな気がする。

そもそも、親なんか居なくても全く大丈夫なように、
我が子がひとりで勝手に生きていけるところまで育てるのが、
育児の究極の目標だというのに、
そんなことになられちゃ困ると思うのも正直な親心で、
人間というのは余計なことを考えるから厄介だなと思った。
時が来たら我が子を巣から蹴り出すようなトリさんのほうが、
よほど親として正しいぢゃないか(苦笑)。

昨日、披露宴での私の席は、親族だから一番後ろで、
最後列でも中央だったので、高砂の様子が真正面に見えた。
新婦は、新郎と絶えず目を見交わし微笑みあって、
このうえなく幸せそうだったが、
その反面、友人のスピーチに涙、家族席を見て涙、
お色直しの退場で祖母と歩きながらまた涙だった。
最後の、「新婦から両親への手紙朗読」になると、
もう、読めないのではないかというほど彼女は泣いていた。
新婦の両親、親族の席のほうからも抑えた嗚咽が聞こえた。

そういえば、思い出したのだが、この手紙朗読が始まった途端、
私のところにコウコウとライトがあたり、
新婦もこちらを見つめて、せつせつと、手紙を読み始め、
私は、どーなっているのかと物凄く動揺したのだが、
それは実は、私の真後ろが、新婦両親の立ち位置だったからだった。
私は最後列どセンターにいたから、そんなめにあってしまったのだ。

私は、感動の場面の真っ最中に、後ろを振り返り振り返り、
思案した挙げ句、難儀しながら椅子を動かし、少しずつ横にずれた。
私が退いたことで、視界が開けたので、
カメラマンの男性がすかさず新婦両親の写真を正面から撮影していた。
太ったオバちゃんが、座ったまま椅子を浮かせて、
じりじりと横移動する、でんでん虫のような有様は、
間違いなくDVDに残っていると思う(恥)。

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