転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



このところ私は、気の利いた花瓶が欲しいと思って、
ネットでインテリアショップを徘徊している。

先週、たまたま花を貰う機会があって、窓辺に飾ろうとしたのだが、
我が家の段ボールの底にあったのは、中華丼みたいな模様の壺と、
私の握り拳くらいの大きさしかない一輪挿しだけだった。
考えてみたら、今まで花など生ける生活をしたことがなかったのだ。

その貰った花を、とりあえず中華壺のほうにいけてみて、
私は、お茶もお花も習わなかった自分の青春を改めて悔やんだが、
それはおいおい解決するとして(←娘に習わせるとかだな・殴)
とりあえず、早急に入れ物のほうを何か確保せねばと考えた。
それで、ネットショッピングを始めたわけなのだ。
求めるイメージとしては、「気の利いた花瓶」というより、
「スタイリッシュなフラワーベース」、とゆー感じだ。

そういえば、家具カタログの写真とか、実際のモデルルームなどで、
花器としてだけでなく、置くだけでオブジェにもなるような、
美しいフォルムやユニークな質感を持つ花瓶をよく見かける。
せっかくマンションに住んでいるのだし、ああいうものがあれば、
わが家も、もっとセンスアップできるのではないだろうか?

それで、見つけたのが、例えば、こんな感じだ。
フラワーベース(楽天sempre)

まだ、この中からどれかを買うと決めたわけではないのだが、
カタチといいお値段といい、なかなか良いのではないかと思った。
こんなフラワーベースが、普段でもさりげなく飾られている、
都会的な住まいというのは、何か、格好良いような気がする。
実用でないデコールが場所を取っているというのが、
すなわち日常生活における余裕の表現ではなかろうか。

ときに、私が、憧れを持って眺めているのが、
細見貴子さんの『プリンセス・ハウス』のサイトで、
実際にこのようなスタイルを取り入れることはできないけれども、
目の保養になると思って、ここのコーディネイトはいつも注目している。
その、細見さんの最新の著書である『ANNIVERSARY INTERIOR』を
先日、購入して読んでいたら、こんな一節があった。

「私が素敵だと感じるのは、
『ライフスタイルそのものと、インテリアがぴったり合っていること』」

英国風・貴族趣味的なインテリアが似合うライフスタイル、
スタイリッシュで都会的なインテリアが似合うライフスタイル。
なるほど、そういうものがあるのだろうなと、私のような者でも思った。
グレードの高いインテリアを、違和感なく自分のものとするには、
それ相応の暮らし方というものが、同時に存在していなくてはならない。

家では年の大半を半袖Tシャツ+トランクスで過ごす転夫、
ノーメークにウエストゴムの部屋着でうろうろする転妻、
寝間着のままごろ寝して漫画を読む転娘、
・・・この家族の世界は依然として、
社交界でなく官舎に通じている。残念ながら。

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