転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



今夜もやはり冷え込んでいる。
主人と娘が、並んで布団に入って、何やらクスクスと喋っている。

娘「じゃあ、おとーちゃんは、サンタさん見たことあるんだ?」
夫「あるよ~。神戸のときね。みーちゃんが幼稚園の頃」
娘「どんなんだった?白いヒゲだった?」
夫「ヒゲはあったけど、黒いヒゲだった」
娘「白い縁取りの赤い帽子かぶってた?」
夫「いや、バンダナみたいなのを、鼻のところで結んでた」
娘「白い大きな袋を背負ってた?」
夫「いいや、唐草模様の風呂敷を背負っていた」
娘「・・・・(^_^;)」
夫「で、ワシと目があった途端、急いで帰ろうとして」

娘「今年は、サンタさん、来るかなぁ」
夫「五年生には、来んだろ」
娘「えー。そんな決まりないよぉ」
夫「おとーちゃんが会ったサンタさんに、あとで訊いたら、
もう勘弁してつかぁさい』て言いよったよ?」

そいつサンタじゃない!ってゆーか広島人!しかも神戸で!

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寒いと思ったら広島市内でも今朝は雪が積もっている。
私の実家のあたりなんか、埋まっているのではなかろうか。
昨夕のうちにこちらに戻ってきておいて、良かった(^_^;)。

今年の冬はどの程度冷えるかわからないが、
私は概して、寒い季節は家に籠もっているのが好きなので
四十も過ぎた今は、すっかり遠赤外線暖房機と仲良しだ
(若い頃はこれでもスキーに行ったものだ。もう信じられない)。
十年前に購入したこの暖房機で、狭い自室をぬくぬくと暖めて、
うだうだと本など読んでいるのが最高だ。

今年の冬ごもり用に、私は最近、
小浜逸郎(こはま・いつお)と青木るえか(あおき・るえか)の本を
それぞれ数冊ずつ手に入れた。
前者は、昔、『男がさばくアグネス論争』というのを読んで、
以来、大ファンになってしまった批評家であり、
後者は、去年、舅に付き添っていたときに大学病院で偶然買った、
主婦は踊る』でハマりにハマってしまったエッセイストだ。

小浜逸郎の考え方、現象に関する思想的な解きほぐし方から、
私は多大なる影響を受けたと自分で思っている。
全面的に支持するとかそういうのではないけれども、
私にとっては自分の中の混沌とした世界が鮮やかに切り開かれ、
「骨は骨、肉は肉、皮は皮」と正確に分類されていくような、
胸のすく爽快感があって、小浜氏の思想の世界は大好きだ。

先日、私の参加しているmixiの小浜コミュを読んでいたら、
『わかる人には凄くわかりやすい書き方なのですが、
わからない人には結構読みにくい文章』だと
小浜氏のことが評されていたので、
私はどうやら、小浜氏と生理的に物凄く合っている、
ということだったのかもしれない、と思い至った(^^ゞ。
しかし、それでもいい、そういう批評家との出会いは、
願っただけで得られるものではないのだから。

一方、この話の流れで並べて論じるのも可笑しい気がするが、
青木るえか氏には、私は『笑い』のセンスでハマってしまった。
私とだいたい同じ年齢で、彼女も「転勤族の妻」であり、
フルタイムの会社勤めなどはなさっていないので、
昼間はテレビを観て、買い物に行って、
あとはスポーツクラブに行って、社宅の用事をして。
競馬に熱中したり競輪選手を追っかけたりOSKに通ったり。

・・・と私が紹介すると、
『わたしの生き方』について論じるのがお好きなタイプの方からは
「くだらない!」と一蹴されてしまいそうだが、
自分を磨いたという自慢話で悦に入っているような人生本なんて
蹴飛ばすくらいの可笑しさが、彼女の文章にはあると私は思う。
『可笑しい文章を書きたい』
というのは、私の長年の、偉大なる目標のひとつではあるのだが、
青木るえか氏の本に出会って、私は
『畏れ入りました~~~<(_ _)>』
と平伏した。さすがにプロは違う!

前にどこかで、『青木るえかは実在するのか?
という指摘を読んで、私はオオと声をあげてしまった。
彼女の書いたものが完全にフィクションだったら、
これまた凄いな(O_O)。

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