今回、大変お世話になった「為朝荘」さんです。ジョウマン・・・これも、細かな地名なんです。島の北部にある、比較的平らなところが多く、草原地帯なので、牛さんたちの牧場になっています。(今回行ったときは牛さん見かけませんでした)台風で吹き飛ばされないように、沖縄の伝統住宅と同じく低めに建てられています。木造で2階建ては見かけません。
村の花、しかも宿の名前になっている、「為朝ゆり」。日本最果ての秘境だというのに、源為朝と関係あるのかって・・・今から1000年以上昔の話です。平清盛と戦って敗れてしまい、伊豆大島へ流刑。伊豆諸島を渡って、八丈島は女護ケ島、さらに南に浮かぶ小さな男ケ島。男女別々住むのはけしからんと、ここまで暴れに来たという伝説もあるようです。
村の鳥はキジバトちゃまだったらいいですが・・・幻の「クロバト」、村の魚は島じまんでよく焼いている「クジラヨ」。
伝統住宅の造りは、かなり珍しい。いまどきの設計とは異なり、玄関に入ると、いきなり和室に面した襖です。左へ行くと、食堂を兼ねているリビング。リビングを通って、建て増したと思われる新しい洋室に案内されました。ここは建て増し部分、和室は古くからあった、伝統住宅っぽい雰囲気がします。洋室は木のぬくもりがして、コテージそのもの。まさか、若女将さんも私は新しいもの好きだってお見通しかな。
廊下。左は、洋室。奥は建て増したお手洗い。パナソニック製のウォシュレット(シャワー付き便器)設置。右は和室です。
宿のご案内。3食の提供時間、サウナへの送迎サービスなどなど。ルールは厳しくなく、緩やかです。若女将さんの似顔絵は全然似ていない。イメージ的には、ハリセンボンの近藤春菜さん。
朝のドラマに出ていた白鳥様ではなく、かなり気さくなお方です。筆談に慣れてているらしく、用紙にすらすら・・・と書いてくれました。
客室は小さなテレビだけど、リビングに大型テレビ設置。4年前の2010年はまだアナログ。ジワーッとノイズが入ったり、乱れたりしますが、今はくっきり地上デジタル波です。しかも字幕も出せますっ!!青ヶ島に来て、テレビ東京とか我が家で見るテレビ番組と全く同じ。
うきうきしすぎたのか、明日の保険としてヘリ予約のキャンセルすることすらすっかりきれいに忘れてしまいました。実は、八丈島を出たばかりのあおがしま丸の中で「今電波がつながっているから、明日乗る予定のヘリをキャンセルしとくか」と私が提案。すると、慎重な友人は「今日は条件付きなんだから、ちゃんと着いてからキャンセルすればよい。もし、青ヶ島にたどり着けず、明日のヘリに乗りたいのに既にキャンセル済とはしゃれにならないでしょう」と。
「ヘリのキャンセルはしなくていいの?」と友人から促されて、「あっ!!そうでしたね!!」とスマホを取り出す。ところが・・・無情にもアンテナは「圏外」。「えーっ、天下のドコモなのに、ここは!?」と窓のある洋室に持っていくと、アンテナ復活。電波の届く洋室でキャンセル手続き。
再び、リビングに戻ると友人「ここはWi-Fiつながっているよ。アクセスポイントは "tametomo"」ええええーっ、青ヶ島伝統住宅の民宿だというのに設備はかなりハイテク。
島では食堂が1軒もないので、民宿は基本的に3食付きです。
青ヶ島に着いた日のランチは、特製冷やしうどんでした。
盛り付けにキムチ付き。冷やしうどんにキムチはかなり合います。
電気のない時代に建てられたものなので、コンセントや配線がむきだしになっています。段差が多いのは昔の家の特徴のようです。足元は近づくと自動的に照明が点くので、つまずく心配はありませんでした。
青ヶ島の話はまだまだ長~~いです(笑)