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1航海なのに、手厚いもてなし・・・

2017-01-27 00:29:29 | 2016小笠原
 東京発父島行きの竹芝桟橋では、盛大なお見送りはなし。そう、内地の人たちは「忙しい」。もしも、「小笠原に行くから竹芝桟橋までも見送りに来て~」と友人からメールやLINEが来ても「なんだとー!?オガサワラ!?私も行きたいのに、見送りに行ってられるか!」なのかも知れない。今まで竹芝桟橋で見送りに来てくれたのは、母島のアンナビーチユースホステルのお父さんと夏休み中の娘さんたち。(いつだったかな・・・2009年だ!平成21年)夏休み、母島行きを計画して予約したのに、お母さんとゆきなちゃん(2歳)を母島に残して内地に出かけていてご不在とのこと。ゆきなちゃんはもう小学4年生。(4月から5年生)見ないうちに大きくなりました。7年の歳月は早いな~。竹芝桟橋で小笠原の人たちが小笠原へ旅行する人に対し、「小笠原で思いっきり楽しんでね~!」とわざわざ見送りに来てくれるのに、内地の友人は絶対に来ない。
 東京ではあまり盛り上がらないのに、小笠原での見送りはずっと昔から変わらず、おそらく・・・日本一派手で手厚いもてなしをしてくれます。ちなみに小笠原では終わりやお別れを意味する「さよなら」とは禁句です!!また帰って来られるのを願い、「いっていらっしゃーい!」。東京からの船だと「おかえりなさーい」と迎え入れます。その光景を見ると、いつかはまた帰るぞ!という気持ちをさせてくれるので、もはや小笠原はリピーターの地になってしまいました。
 青ヶ島では「おもう~わよ~」と言って見送ります。内地に行っても、いつまでも青ヶ島のことを思い出して欲しいという意味になると思います。思い出してはまた青ヶ島に帰りたくなる、言葉のマジック。
 だ・か・ら・・・伊豆諸島と小笠原の中で何回も行っているのは青ヶ島と小笠原!?若かった頃は年に1度は帰る!がポリシーだけど、最近は数年おきに・・・。

 島の植物で編んだ頭飾りや首飾りは内地へ旅立つ人がまた島へ戻ってこれるように、願って編んでくれたものです。おがさわら丸が港から離れたら、このレイを海へ落とします。自分の体は内地に行ってしまうけど、身につけていたレイが島に流れ着いたらまたその人は島に再び戻って来られるという言い伝えがあります。
 し、し、しかし・・・こんなにきれいなものを海に落とす勇気がなく、ちゃっかり内地まで持ち帰り、自宅で1、2週間は飾ってしまいました。レイはもうすっかり乾燥してしまったけど、今も玄関で小笠原の思い出として飾っています。

 竹芝桟橋ではこんな風景は見られないのに、父島だと大勢の方々が見送りに来てくれます。

 船に乗ったら、すぐ桟橋側のデッキに立つので、見送る側にすれば、何段もあるデッキの中から見つけるのは難しい。自分の存在をアピールできるようにレイと同じ素材で編んでくれた「振り棒」を振りながら自分の居場所を知らせるようなもの。

 ついに15時30分。出航する合図(銅鑼(どら)の音)とともに、少しずつ離岸。絶対に帰ります!とすぐレイを落とす人もいますが・・・流れ着く距離が短すぎる。落とすタイミングは15~20分後がよろしい。おまじないのようなものだけど、レイを内地に持ち帰っても、また小笠原へ帰りたい気持ちはありますよ~!!
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