タイトルを見ただけで面白そうだな・・・と思い、手にとってみました。
最長片道切符 11195.7キロ
著者:原口隆行
出版社:学習研究社
発刊年月日:2008年7月8日
定価:1900円+税
ISBN:978-4-05-403804-2
巻頭ページのカラー写真もすご~い!!
稚内 → 肥前山口
経由:宗谷・南永山・石北・釧網・根室線・富良野線・函館線・江差線・海峡線・・・・・(略)・・・・鹿児島中央・新幹線・新八代・鹿児島線・久大・日田彦山・後藤寺・筑豊・鹿児島線・篠栗線・筑豊・鹿児島線・長崎線・佐世保線・大村線・長崎線
8月17日から 57日間有効。
同じ駅、経路を2度と通らず、日本をジグザク鉄道旅がテーマなので、興味深い。
上記の経路を打っているうちに
鳥栖で長崎本線に入り、佐賀を通って肥前山口。本来なら、ここで打ち切りになるはず。
それなのに、佐世保線、大村線を回って、諫早で長崎本線に戻り肥前山口でゴール。
はて?同じ駅を2回通ってもNGにならないのは??
その謎が解けました。
佐賀方面から下り列車で経由するには「6」の字を描くことになって「片道」とみなされる。
仮に肥前山口を起点すると、「9」の字を描くことになり、運賃計算は打ち切りになるそうです。
著者は最長片道切符に挑戦したのは、なんと67歳。(現在71歳)
デジタル一眼レフ、予備用のデジタルカメラ、携帯電話、ノートパソコンを携行してのご旅行は若年層と変わらぬマニアぶりに脱帽。
北海道を出て本州に入って間もなくのところまで読ませていただきましたが、まるで私も最長片道切符の旅しているかような気分をさせてくれます。
この本に比べものにならないほどですが、近年、ひと筆書き切符に挑戦したのは、この切符。
山口の田舎に帰省するときは東京から寝台電車のサンライズで岡山、そこから新幹線で帰るパターンがほとんど。
朝6時、岡山で慌ただしく新幹線に乗り換えるよりも、そのままゆっくりゴロンと横になり、終点の出雲市。
青い海が時折眺められる、日本海沿いの山陰本線に乗り継ぎ、故郷の駅で途中下車。
ただし、倉敷で東京からのひと筆書きが重なってしまうので、1つ手前の「西阿知」で打ち切りになっています。
工夫次第で普通とは違った切符で旅を楽しめそうですね