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長崎県・軍艦島(朝日新聞の記事)

2009-05-22 00:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

Gunkan  この新聞記事は5月20日付けの朝日新聞。
 この画像は長崎県にお住まいのろう者に転載の許可を頂いています。
 mixiの会員でなくても軍艦島の上陸問題についてご覧いただきたいと思いますので、掲載しました。
 
 

 長崎県大村市の荒木加代子さん(46)ら聴覚障害者3人は1日朝、長崎港ターミナルのやまさ海運の窓口で、社員から筆談で「契約書にも、障害の方は上陸出来ないとある」と断れた。事前にインターネットから申し込んでいた。ネットに掲載されていた契約書には「見学施設区域以外の区域に立ち入らない」「安全に利用するのに、適した衣服・靴を着用する」と並んで「身体障害者、車イスなど1人で歩行が困難な方は、当分の間、上陸出来ません」とあった。だが、1人で歩ける聴覚障害者までもが参加出来ないとは思わなかった。「友人2人は大阪から来てくれたのに、申し訳なかった」と悔しがる。

長崎県聴覚障害者情報センターには、4月22日の上陸クルーズ開始以来、同様の苦情が10件以上寄せられている。18日にも福岡の聴覚障害者夫妻が駆け込んできた。本村順子所長も会社が何故断ったのか分からず、応対に困った。「手話通訳が一緒なら問題はないはず」

やまさ海運の伊達昌宏社長は「乗船出来なかった人には申し訳ない。障害者への認識不足や説明不足もあった。」と陣謝する一方、「予想外に予約が殺到し、人手が足りない」と打ち明ける。同社のクルーズでは、安全誘導員6人が見学者200人を誘導する。「緊急時に聴覚障害者をすぐ、船に戻すことができるか。まだ自信が持てない」という。
クルーズを運航する2社のうち、もう1社の「高島海上交通」長崎市は「うちは1便40人で対応しやすい事情もあり、自力で歩ける方なら制限していない。
やまさ海運は安全を優先して慎重になっているのだろう」と話す。

長崎市の「長崎市端島見学施設設置条例」は上陸制限を設けていない。
市文化観光総務課の外園秀光課長は「障害者を差別しているわけではなく、泥酔者や、ハイヒールを履いた人も上陸出来ない。
『障害者』とひとくくりにするのではなく、1人1人を上陸出来るか、丁寧に判断してほしい」と促す。現在やまさ海運と新しい上陸基準を協議しているという。


朝日新聞 平成21年5月20日

 
ゴールデンウィーク、はるばる大阪から訪ねてきた友人の分もインターネットで申し込み、乗船前に「障害者は乗せられない。契約書に書いてある」といきなり門前払いにされた。
 ろう者は1人で歩けるはずなのに、その対応は納得できないという内容でmixiに書かれてありました。
 これは大きな社会問題であると判断した私が長崎市役所にメールで下記内容(一部)を投書しました。

「長崎市のお住まいの方が、軍艦島上陸のツアーがオープンしたばかりなので、インターネットで大阪からの友人の分も予約を取りました。

ところが、いざ乗船前に「身体障害者は乗せられない。誓約書に書いてある」と門前払いにされて、非常に悔しい心情をネットに投稿されているのに見つけました。
 
利用しようと思ったのは「やまさ海運」、ホームページにも誓約書が載ってあり、「身体障害者は乗せられません」としか書かれていません。
 
身体障害者手帳を持っているだけでも、いきなり門前払いとは障害者を差別しているように感じるといったような内容です。

 聴力障害者は「声」によるコミュニケーションを除き、筆談や手話などでのコミュニケーションもできるはずです。

 障害者はどうしても乗せられないのなら、何かしらの理由があると思うのですが、その理由を明確化そして、誓約書に記載しないとわれら障害者団体は納得できずに抗議の意を強く示すようになります」(以下 略)

 去年夏、念願だった御蔵島に上陸できました。御蔵島は最初から障害者を排除するつもりはなく、歩けない方でもドルフィンスイムツアーに参加できるように可能な限り対策を考えて下さいます。
 
 「緊急時に聴力障害者をすぐ、船に戻すことはできるか。まだ自信が持てない」と書かれていますが、ろう者は耳ではなく、「目の人」です。
 まわりが何か騒めくようなことがあると、これはきっと緊急事態かもといち早く察知する能力を生まれつき持っているので、問題はないかと。
 音声日本語を理解できない外国人は乗せられるかどうか、もう1度上陸できる基準を見直してほしいと思います。

コメント (5)
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