ひびレビ

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「思い出のマーニー」を見て

2020-04-04 08:15:01 | テレビ・映画・ドラマ
 先日金曜ロードショーで放送された「思い出のマーニー」を見ました。

 物語は、札幌から療養に来た少女・杏奈が、今は誰もいないはずの湿っ地屋敷にて「マーニー」と名乗る不思議な少女と出会うというもの。しかし会えるのは僅かな間だけ。その時間が過ぎれば賑やかだった屋敷からは人気が消えてしまう。マーニーとの交流を経て、杏奈は自身の境遇について見つめなおすようになり・・・

 失礼な話ですが、当初はいつ脱落するかハラハラでしたが、一応最後まで視聴しました。最初の1分程度は見逃したかもしれませんが。
 個人的にジブリ映画に関しては「ゲド戦記」以降どうにも「大丈夫だよね・・・?」という不安がつきまとっていまして(汗。大ヒットはしましたが、私、ポニョもあんまり好きじゃないんですよ。で、アリエッテイも好きになれませんでしたし、「風立ちぬ」も前半ちょっと見てあまりいい気分にはなれなかったので視聴やめましたし・・・そんなわけで今回の「思い出のマーニー」も不安がいっぱいだったわけです。

 で、どうだったかというと、確かに最後まで見ました。いい話だとは思います。でも「いい話」以上の何かが湧き上がってこないと言いますか。確かに育ててくれる人物に対して「おばちゃん」とどこかよそよそしかった杏奈が最後には・・・なところや、「ふとっちょぶた」と杏奈にけなされた女の子・信子が一旦は杏奈に不満をぶつけたもののすぐにその話をやめにしようとする懐の深さがやけに印象に残ったりはしましたが、「また見たい!」「映画館で見ればよかった!」って気持ちにはならなかったんですよね・・・多分視聴はこれっきりになると思います。
 味に例えるならば「普通に美味しい」「食べられる」感じの映画という感じ。まずくはないし、美味しいとも感じるんだけど、もう一度食べたくなるような味ではない。そんな映画。

 誰しも「許せない」「裏切られた」と感じてしまう時もある。けれどもそこで自分の事ばかり考えるのではなく、相手にも事情があったのではないかと相手を思いやり、時には相手を許し、関係を続けていくこともまた大切。相手の優しさを素直に受け入れる心の余裕も必要・・・ということを私は感じたのですが、これ全部信子に当てはまっているのでは(汗。
 正直、「見ず知らずの女の子と一緒にお祭りに行く」「ふとっちょぶたとバカにされるも、少し怒った後でそれでもまだ関係を続けようとする」「ラストでは暗に来年も来いと告げる」と、出番は少ないし、中盤からは別の友達が出てきて信子は置いてけぼり感があったのですが、それでも信子の懐の深さだけは妙に印象に残りました。

 あとは、杏奈がマーニーの正体を知るシーンが最後にあるのですが、何かタイミングがずれている気がしてなりませんでした。
 その前にマーニーを知る人物が彼女の経歴を語るシーンがあり、そこで察しがつく方も多いのではないでしょうか。ですがそこで杏奈は気づかず、気づくのは後のシーン。なので、見ている人が気づくタイミングと杏奈が気づくタイミングがずれてしまっているように感じます。経歴を語るシーンと混ぜても良かったんじゃね?と思わずにはいられませんでした。あそこまでマーニーに詳しいのであれば、杏奈と初めて会った際に、彼女の瞳を見て関係性に気づいていたとか、そんな要素があっても良かったんじゃないかと。


 そんな感じの「思い出のマーニー」でした。

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