ひびレビ

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ネオ・ウルトラQ 第2話「洗濯の日」

2013-01-19 21:49:32 | ネオ・ウルトラQ
ネオ・ウルトラQ 第2話「洗濯の日」

この話を待っていた!と言ってもいいくらいの話でした。

洗濯怪獣ブレザレン。その容姿はピグモンやゼアスのミラクロンのようですね。能力は洗濯物や人間の汚れを、口から吐く泡で綺麗にする。お金も受け取らず、仕事は丁寧。街の人々とも仲良し。悪さをする子供がいても、謝れば許してくれたようですし、本当に心の優しい、良い怪獣だったのでしょう。

ブレザレンに洗濯を依頼した大山夫妻。夫のシロウは頑固者でしたが、ブレザレンとの交流で、少しずつ柔らかくなっていった印象を受けました。最後に外を見つめる視線は穏やかだったなぁ。真面目な考えを言えば言うほど茶化すのが妻のシズエ。「旅行はどこに行きたいか」とシロウが真面目に尋ねても、シズエは「行きたいですねぇ」と茶化すだけ。シズエはもう、旅行に行けないという事を知っていたのでしょう。シロウもシズエのそんな気持ちに気づいて、せめてブレザレンに綺麗にしてもらった服を、天国で着てもらいたいと願った。

怪獣と言葉は通じず、子供たちのように「怪獣だから」という理由で悪さを企んでいるのでは、と思う人もいるでしょう。しかしそれでもブレザレンの心は、しっかりとシロウや街の人々に届いていたと思います。彼に打算的な考えなんて何1つなかった・・・のですが。

ラストは地球丸ごと洗濯してしまい、綺麗になってしまったというオチ。正直、能力を知った時から多少予想できたとはいえ、あの流れはゾワッとさせられましたね。
東郷が言うように、この世界での地球は汚れきってしまい、人間の手の施しようが無かった。ブレザレンの能力で地球の汚れは確かに落ちました。しかし洗濯した後に残ったのは白い大きな球体。もう地球そのものが汚れてしまっていたのでしょう。ブレザレンに頼る以外の方法が無くなってしまうまで汚した、人間の心も汚れていたのでしょうか。
全てが綺麗さっぱり洗い流されてしまった、あの地球に残っているのは、ブレザレンただ1体だけなのかもしれません。

人間が自ら汚した地球を、他人に綺麗にして欲しいと頼み込む。そうして綺麗になった地球に暮らせたとしても、人間はいずれ同じ過ちを繰り返すのでは無いでしょうか。「ブレザレンがいるから、いくら汚して大丈夫」。そんな思いを持つ人間が出てこない事を祈ります。ブレザレンの手を借りなくても良いようにしていかなければなりませんね。

ウルトラQにおけるカネゴンやケムール人のラストのように、事件が解決しても最後まで油断できない。最後に何かとんでもない物を残していく。今回は温かい話かと思わせておきながら、恐怖に突き落とす見事な話でした。
次回は宇宙から来たビジネスマン。

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2 コメント

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Unknown (オーシャン)
2021-04-11 23:26:24
ブレザレンの洗濯する姿が怖くて笑った!
地球丸ごと洗濯は最後どうなったのか?
他の人の感想聴くに、バッドエンド人気あるなーと思いつつ、汚れとは何か?って哲学に耽ったり…
ブレザレンの善意が報われて欲しいです。ほのぼの系の話だしな…
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オーシャンさんへ (アル)
2021-04-12 07:46:20
おはようございます。

〉地球丸ごと洗濯は最後どうなったのか?
あそこで終わるのがウルトラQらしくて良かったなと思った話でした。
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