相棒14 第20話（最終回）「ラストケース」
「法務省の冠城亘」としての最後の事件だろうという予想は当たっていましたが、よもや鑑識の米沢さんが警察学校の先生になるという展開は予想外でした。本人もいずれは現場復帰するつもりのようですし、何だかんだで次のシーズンも出てくれそうな気がします。というか、いないと寂しいので出てください（汗。
火薬のにおいからいち早く事件発生に気づくシーンから始まり。右京と冠城の前から去っていくシーンを見て、まるで卒業式かのような寂しさを感じ、右京に怒りつつも何だかんだで付き合ってしまう人の良さや、研修を受けにくる冠城に対して嬉しそうに電話をするシーンなどなど、随所で米沢さんが光っていた最終回でした。
そんな相棒14のラストケースは、警察学校で起きた殺人事件をきっかけとするテロにまつわる物語。伴野が発砲したシーンは背筋がゾクッとしましたが、あれほど早くに事件から退場していくとは思いもしませんでした。鴨志田や金井塚、菊本あたりと繋がっていることは予想出来たものの、副総理もその一味だったとは思いもしませんでした。
計画の失敗について菊本は、「総理がテロにやられるくらいじゃなきゃ」などと末恐ろしいことをサラッと言ってのけていました。また、玉手も金井塚が捕まった際には「へえー」などと呑気な声をもらしていました。既に何人もの人の命が失われている状況下での発言とは思えません。
冠城曰く鴨志田は「寝首をかくタイプ」だそうですが、そういった点で菊本や玉手と通じ合う何かがあったのかもしれませんね。
「テロには屈しない」「断固戦う」とは言うものの、その犠牲になるのはいつも一般市民。そして戦えば戦うほど、戦いに感化される人間が生まれていく。消えては生まれが永遠に繰り返されるいたちごっこに過ぎない。だからこそ、本当に戦うというのであれば、より間近でテロを体感することで「危険な国」にならなければならないと・・・彼らは彼らなりにテロと戦おうとしていたという姿勢は感じ取れますが、その方法は決して許されるものではありませんでした。
特に金井塚。菊本はテロに対して本気で戦おうとしており、その方向性は間違っていたものの、怖いぐらいの本気さは感じ取れました。
しかし金井塚は「しゃれている」「凄い」「生まれ変わった」などと、テロ行為そのものを楽しんでいたように感じます。右京さんの言ったとおり、テロの真似ごとか、はたまたスリルを求める遊び感覚でやっているようにしか思えません。同期を撃つ際も「人殺しは初めてなんです」と、当たり前のことをわざわざ宣言する有様。伴野が人殺しを嫌がっていたのに対し、金井塚はどこか初めての人殺しの感覚を味わっているようにも感じました。
彼と比べれば、まだ伴野の方がマシに思えてしまいますが、伴野のした行為もまた許されるものではない。やはり、立派なテロなどこの世には無い、という一言に集約されるのでしょう。
今回の事件において岐路に立たされた冠城くん。左遷ではなく退官を宣告された際には彼なりにショックを受けていたように見えましたが、それも日下部の親心?のようなものでした。出向先で問題を起こし続けた彼に対する厄介払いとも取れますが、わざわざ手書きで「警視庁」を天下り先に加えていたあたり、冠城を思っての行動という側面が強いように思えます。
こうして晴れて「お客様」から伊丹たちの「後輩」になった冠城くん。米沢さんとの警察学校での研修を経た彼の姿をまた見る日が楽しみですね。次のシーズンがあるならば、事件の最中、右京さんから「キミ、米沢さんから習いませんでしたか?」なんて台詞も飛び出しそうです。
新たな相棒・冠城亘を加えて描かれた「相棒14」。全20話が終了しました。冠城くんは直前の相棒であるカイトくんとは違い、茶目っけがありつつも危険な雰囲気を漂わせている人物でした。最終回ではかつて付き合っていた女性・鴨志田とのやり取りの中に、彼の魅力のようなものを感じました。ああいった男女のやり取りは右京さんでは想像し辛いので、次があれば冠城くんの新たな魅力をどんどん発掘していってもらいたいところです。
今シーズンも毎回興味深く見ていましたが、ちょっと残念だったのは陣川くんの扱いですかね・・・「どこか笑えて、ちょっとほろ苦い陣川くんの話」というのが定番だと思っていたのですが、それが覆されてしまいました。相棒もシーズン14になって、様々な変化をつけていく必要があるのかなとも思いますが・・・陣川くんに救いの手がありますように。
米沢さんも鑑識から離れてしまいましたが、不思議とそこまでの寂しさは感じませんでした。何だかんだでちょくちょく出てくるだろう、という期待がどこかにあるからだと思います。米沢と冠城のコンビで、警察学校で起きたちょっとした事件について捜査し始める・・・なんてのも見てみたいかも。
ともあれ、相棒14、ありがとうございました!
「法務省の冠城亘」としての最後の事件だろうという予想は当たっていましたが、よもや鑑識の米沢さんが警察学校の先生になるという展開は予想外でした。本人もいずれは現場復帰するつもりのようですし、何だかんだで次のシーズンも出てくれそうな気がします。というか、いないと寂しいので出てください（汗。
火薬のにおいからいち早く事件発生に気づくシーンから始まり。右京と冠城の前から去っていくシーンを見て、まるで卒業式かのような寂しさを感じ、右京に怒りつつも何だかんだで付き合ってしまう人の良さや、研修を受けにくる冠城に対して嬉しそうに電話をするシーンなどなど、随所で米沢さんが光っていた最終回でした。
そんな相棒14のラストケースは、警察学校で起きた殺人事件をきっかけとするテロにまつわる物語。伴野が発砲したシーンは背筋がゾクッとしましたが、あれほど早くに事件から退場していくとは思いもしませんでした。鴨志田や金井塚、菊本あたりと繋がっていることは予想出来たものの、副総理もその一味だったとは思いもしませんでした。
計画の失敗について菊本は、「総理がテロにやられるくらいじゃなきゃ」などと末恐ろしいことをサラッと言ってのけていました。また、玉手も金井塚が捕まった際には「へえー」などと呑気な声をもらしていました。既に何人もの人の命が失われている状況下での発言とは思えません。
冠城曰く鴨志田は「寝首をかくタイプ」だそうですが、そういった点で菊本や玉手と通じ合う何かがあったのかもしれませんね。
「テロには屈しない」「断固戦う」とは言うものの、その犠牲になるのはいつも一般市民。そして戦えば戦うほど、戦いに感化される人間が生まれていく。消えては生まれが永遠に繰り返されるいたちごっこに過ぎない。だからこそ、本当に戦うというのであれば、より間近でテロを体感することで「危険な国」にならなければならないと・・・彼らは彼らなりにテロと戦おうとしていたという姿勢は感じ取れますが、その方法は決して許されるものではありませんでした。
特に金井塚。菊本はテロに対して本気で戦おうとしており、その方向性は間違っていたものの、怖いぐらいの本気さは感じ取れました。
しかし金井塚は「しゃれている」「凄い」「生まれ変わった」などと、テロ行為そのものを楽しんでいたように感じます。右京さんの言ったとおり、テロの真似ごとか、はたまたスリルを求める遊び感覚でやっているようにしか思えません。同期を撃つ際も「人殺しは初めてなんです」と、当たり前のことをわざわざ宣言する有様。伴野が人殺しを嫌がっていたのに対し、金井塚はどこか初めての人殺しの感覚を味わっているようにも感じました。
彼と比べれば、まだ伴野の方がマシに思えてしまいますが、伴野のした行為もまた許されるものではない。やはり、立派なテロなどこの世には無い、という一言に集約されるのでしょう。
今回の事件において岐路に立たされた冠城くん。左遷ではなく退官を宣告された際には彼なりにショックを受けていたように見えましたが、それも日下部の親心?のようなものでした。出向先で問題を起こし続けた彼に対する厄介払いとも取れますが、わざわざ手書きで「警視庁」を天下り先に加えていたあたり、冠城を思っての行動という側面が強いように思えます。
こうして晴れて「お客様」から伊丹たちの「後輩」になった冠城くん。米沢さんとの警察学校での研修を経た彼の姿をまた見る日が楽しみですね。次のシーズンがあるならば、事件の最中、右京さんから「キミ、米沢さんから習いませんでしたか?」なんて台詞も飛び出しそうです。
新たな相棒・冠城亘を加えて描かれた「相棒14」。全20話が終了しました。冠城くんは直前の相棒であるカイトくんとは違い、茶目っけがありつつも危険な雰囲気を漂わせている人物でした。最終回ではかつて付き合っていた女性・鴨志田とのやり取りの中に、彼の魅力のようなものを感じました。ああいった男女のやり取りは右京さんでは想像し辛いので、次があれば冠城くんの新たな魅力をどんどん発掘していってもらいたいところです。
今シーズンも毎回興味深く見ていましたが、ちょっと残念だったのは陣川くんの扱いですかね・・・「どこか笑えて、ちょっとほろ苦い陣川くんの話」というのが定番だと思っていたのですが、それが覆されてしまいました。相棒もシーズン14になって、様々な変化をつけていく必要があるのかなとも思いますが・・・陣川くんに救いの手がありますように。
米沢さんも鑑識から離れてしまいましたが、不思議とそこまでの寂しさは感じませんでした。何だかんだでちょくちょく出てくるだろう、という期待がどこかにあるからだと思います。米沢と冠城のコンビで、警察学校で起きたちょっとした事件について捜査し始める・・・なんてのも見てみたいかも。
ともあれ、相棒14、ありがとうございました!
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