ひびレビ

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言葉を探して

2018-08-30 07:39:11 | テレビ・映画・ドラマ
 先日「プロフェッショナル 仕事の流儀」の辞書編纂者・飯間浩明さんの回が再放送されていました。本放送時に後半から見て印象に残っていたので、再放送が見られて良かったです。冒頭は見逃しましたが(汗。

 番組では、飯間さんが気になった言葉を探す様が描かれており、その中でも特に印象に残ったのが「的を射る」と「的を得る」にまつわる論争。私個人としては「的は射るものであって、得るものではない」と思っていたのですが、飯間さんは「的を得る」は誤用ではないとし、その歴史的根拠を探し出すことになります。

 ・・・いや、いやいやいや!そんなのどうやって調べるの!?これまでの歴史の中から、どうやってその根拠を探し出すの!?と思っていたのですが、飯間さんは数々の情報を頼りに80年前、更に250年前の書物にも「的を得る」の記述があることにたどり着いていました。すげぇなぁ・・・と感心しっぱなしでした。
 そして「決して辞書が誰か一方だけの肩を持つというふうにはなりたくないんです」という考えのもと、「的を得る」の語釈を書き上げられていました。

 「『的を得る』にも歴史的根拠はあるから間違いではない!」としてしまうと、「的を射る」を使ってきた人の気持ちを損なってしまうかもしれない。番組では「恋愛」の語釈についてもハッとさせられたことがあることについても触れられており、多くの人が使う「辞書」を編纂することが、如何に慎重な仕事であるかが伝わってくる番組でした。


 その他「整正美化」といった標語についても気に留めていましたが、私が仮に同じ標語を見ても「へー、整理整頓と同じ意味の言葉なんかなー」ぐらいにしか感じなかったと思います(苦笑。
 普段目にしている、耳にしている言葉でも、ひょっとしたら最近産声を上げたばかりの言葉があるかもしれない。日々成長している新しい時代の言葉に目を向け、耳を傾けるのも面白いなと思った今日この頃でした。

 そういえば番組の中でも取り上げられていましたけど、「ほぼほぼ」っていつの間にか広まっていたイメージがあります。「ほぼ」だけで伝わるのに、アクセントを変えて「ほぼほぼ」と強調するってことは、「ほぼ」よりも完成に近づいている・・・って感じなのかな。

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