ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「映画 モンスターハンター」を見て

2021-12-18 15:19:41 | テレビ・映画・ドラマ
 日本で2021年に公開された実写映画「モンスターハンター」を見ました。

 本作はアルテミス大尉をリーダーとする部隊が突如として雷に見舞われ、次の瞬間に行きついた先はディアブロスらが闊歩する「モンスターハンター」の世界だった。訳も分からぬままモンスターたちに蹂躙されていく彼女たちの前に、1人のハンターが現われて…


 といった感じで始まる本作。とにもかくにも「実写版」の響きを聴くだけでビクッとしてしまう体質になっていますが、本作は……例えるならゲームが日本版ゴジラで、映画はハリウッド版ゴジラといった感じ……伝わるかなぁ、この表現(汗。

 本作は序盤はネルスキュラ、中盤はディアブロス、終盤はリオレウスとの戦いが描かれています。
 ネルスキュラとの戦いだけを切り取ると、巨大な蜘蛛に襲われるパニック映画と言われても信じてしまうと思います。ゲームでもゲリョスやフルフルの皮を利用する生態が描かれていたネルスキュラですが、本作では人間相手におぞましい生態を披露してくれやがりました。あのシーン、マジで気持ち悪くて、見る映画を間違えたかと思うほどでした。
 ディアブロスとの戦いでは「ネルスキュラを倒して得た素材を生かす」というモンハンならではの戦いが描かれ、そしてリオレウス戦においては、リオレウスがめっちゃ生き生きと動いているのが印象的でした。あれは空の王者ですわ……

 素材のために部位破壊を狙ったりする暇などなく、とにかく生きるために、モンスターを倒すために必死に戦う様が描かれている本作。モンスターも初期からいるリオレウスやディアブロスといったモンスターのみならず、比較的新しいネルスキュラなどが登場してくれたのは嬉しかったですね。また、未プレイですが「フロンティア」の用語も出てくるとは思いませんでした。
 
 ただ、生き生きとしているモンスターの見ごたえはあるものの、それ以外で特に面白い要素があるかと言われると微妙なところ。
 モンハンといえば多彩な武器や防具の組み合わせも醍醐味の一つですが、主に使われるのは弓矢や双剣、大剣?であり、それ以外の武器にあまり目立った活躍は無かったように思えます。ゲーム以上に武器よりも戦略がメインになっているので、武器の影が薄くなっているようにも感じました。後半登場するハンターたちの活躍は無いに等しいですし…「モンスターハンターの映画」というよりは、「モンハンのモンスターが出て来るアクション映画」な気がしなくもなく。
 あと、モンハンといえば!な、あの音楽に出番ってありましたっけ…聞いた記憶が無いのですが…

 ラストは如何にも続編がありそうな雰囲気を漂わせていましたが、どうなることやら。とりあえず、やたらと気持ち悪いネルスキュラと、終盤のやりたい放題のリオレウスだけは見ておいて損はない気がする映画でした。
コメント

ウルトラマントリガー 第21話「悪魔がふたたび」

2021-12-18 13:25:47 | ウルトラシリーズ
ウルトラマントリガー 第21話「悪魔がふたたび」

 前回のバリガイラーの電撃の影響により、液状で発見された青色発砲怪獣アボラスと、赤色火焔怪獣バニラが復活!…正直今回はこの2体が延々と戦っているのを見るだけの方が面白かったかもしれません(汗。互いに互いを視認した際は思わず二度見したり、アボラスがひたすらバニラを叩いて回転させた後に火炎で逆襲される様は漫才を見ているようで楽しかったです。

 で、ケンゴがアキトをかばってアボラスの泡に囚われてしまったため、イグニスに協力を要請するとあっさり承諾。前回ユナに手を貸していたのも、彼自身の辛い経験が元になっていたとのこと。元から彼らと敵対関係にあったわけではないので、「遂に共闘か!」という熱さはありませんでした。
 そこからのトリガーダークへの変身・戦闘はぶっちゃけ微妙でしたね…ギンガ以降のインナースペース描写については「ウルトラマンを操縦しているようで好きではない」という苦手意識をもっていたのですが、今回ケンゴの調整によりトリガーダークの力をコントロールできるようになったイグニスの描写は、まさに私が苦手としているインナースペースの描写でした。
 また、少なからずトリガーダーク自身の意思が残っていることを期待していたのですが、もう無いっぽいですね…カルミラの呪術によりこの世に復活したトリガーダークでしたが、なんかもう「トリガーダーク」という存在は無く、単に「トリガーダークの力」しか残って無いんだなって…

 そんなこともあってか、その後の共闘もイマイチでした。共闘しているのがトリガーとトリガーダークというよりケンゴとイグニスなので、共闘するよねという当然の感覚しか湧いてきませんし…下からのアングルはカッコよかったですが、ここに至る熱さや葛藤が物足りません。
 しかもトリガーが現われてからの戦闘は凄くあっさりしていたように感じました。なので、最初に述べたとおり、アボラスとバニラの戦いだけを眺めていたかったなって…


 最後はちょっと意外な展開があったものの、次回予告を見ると「極上の餌」扱いなのかなって。
コメント

ウルトラマンコスモス 第61話「禁断の兵器」

2021-12-18 08:17:03 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンコスモス 第61話「禁断の兵器」

 カオスウルトラマンカラミティを退けたものの、未だカオスヘッダーそのものは健在。ドイガキたちがカオスキメラに自己増殖を促すことに苦心している中、防衛軍は極秘裏に回収・強化改造を施していたヘルズキング改の存在をEYESに明らかにする。ソアッグ鉱石を搭載した最強の戦力として期待と不安んが寄せられていたが…といった感じの第61話。

 まずは人類の希望になり得たかもしれない存在・ヘルズキング改について。西条はその圧倒的なまでの攻撃力と防御力を自慢げに語り、完全に制御下にあると嬉しそうにフラグを立て続けていました。元よりEYESとは対立することが多い彼ですが、今回は特に悪役っぽく感じます。登場シーンの笑い方やセリフは敵の宇宙人が言ってもおかしくないセリフだなと感じるくらいでした。
 しかし佐原司令官は力に酔いしれる西条とは異なり、ヘルズキング改に関する思いと責任をムサシに語ってくれていました。ヘルズキング改の導入は人類を守るためであり、そしてコスモスの負担を減らすためでもある。例え悪魔と契約し、自らの手を汚そうとも、防衛軍の責務を果たそうとする姿勢を見せてくれたところで終われば「佐原司令官って良い人じゃん!」で終わりそうですが、ここでムサシが「汚した手で自分の首を絞めることにはなりませんか?」と問いかけることで話に深みが増していますね。
 佐原司令官は西条よりは冷静な判断力の持ち主ではあり、力の危険性を理解しているものの、だからといってヘルズキング改の使用が正しい判断とは限らないと印象づけてくれました。

 そして案の定、暴走を始めるヘルズキング改。コスモスの負担を減らすためという佐原司令官の思いとは裏腹に、またしてもコスモスに負担を強いることになってしまいました。当初コスモスがコロナモードで戦っていたのは、少しでもエネルギー消費を抑えるためか、以前の経験からコロナモードで何とか出来ると判断したからでしょうか。
 コスモスの窮地に際し、彼を助けたのはこれまでずっと共に戦ってきたチームEYES!コズミューム光線発射の直前にアイコンタクトで通じ合う様が印象的でした。コズミューム光線と共に放った援護射撃もタイミングバッチリでしたし、ムサシとコスモスのみならず、コスモスとEYESの絆も深まっていることが感じ取れる良い戦いでした。

 今回の一件は悪いことばかりではなく、カオスキメラ増殖に思わぬ光明を見出すこととなりましたが、ムサシの顔は険しいまま。ムサシは現状の力と力のぶつかり合いに疑問を持ち始めており、かつてエリガルを救えなかった経験が活きているように感じます。
 このまま争いが続けば、カオスヘッダーはカオスキメラを受け付けない実体カオスヘッダーを生み出すかもしれませんし、EYESや防衛軍はそれに対抗してより強力な対カオスヘッダーの戦力を備えることになる…そうなってしまえば互いに血を吐きながら続ける哀しいマラソンが繰り広げられるのは確実。負の連鎖を止めるにはどうするべきか。長きに渡るカオスヘッダーとの戦いの決着ももうすぐですね。
コメント