ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

短編の魅力

2011-09-06 07:16:42 | 本・音楽
先日のドラえもんの誕生日に、藤子・F・不二雄ミュージアムがオープンしたそうで。凄く見に行きたいです。藤子先生の作品と言えば、私の中ではドラえもんとパーマンですが、実家には短編集が幾つかあります。そこに掲載されていた「ある日・・・」という作品がとても印象深いものでした。

民家で開催される8ミリフィルムの上映会。町の風景を撮り続けたもの、出張の度に海外で走っている映像をまとめたものなどが上映される中、ある1人の男が撮影した「ある日・・・」という作品。それはごく当たり前の日常風景が映し出されていたが、急に真っ白な画面になって終わり、というものだった。その画面の意味は・・・

と、短編ですが非常に恐ろしく、ハッとさせられる内容でした。この撮影者の説明に対し、他の人々は「唐突だ」「伏線が無い」などの評価を下しますが、伏線やそこに至るまでの経緯など必要無いという事に気づかされます。ある日はいつか突然起こりうるもの。そこに予兆や伏線があるとは限らない。現実とフィクションの違い、いつ来るかも分からないある日の恐怖。最後のコマもまた・・・ドラえもんがねずみ一匹のために、地球破壊爆弾を使う未来は来て欲しくないですね(汗。

タイムマシンが出来ない理由、人口増加、妻の密かな計画、誘拐計画、様々なカメラなどなど、楽しいだけじゃなく、時として恐怖すら感じさせる短編。藤子先生の短編はドラえもんやパーマンとは違った魅力に溢れていました。
コメント (2)