カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

トランプさん旗色悪くなったなあ

2020-11-08 | 時事

 事実上バイデンの勝利のようだが、混乱はしばらく続く様子だ。アメリカ大統領選というのは、遠くの日本から見ている分には面白おかしいイベントだが、わかりにくいうえに不合理なものである。単純に得票数で争えばいいものを、各州の総取り合戦のようなことをやっていて、しならない人には意味不明だ。そういうのは後進国アメリカの生の姿でもあり滑稽な茶番なのかもしれない。もっとも都市部のカルフォルニアとかニューヨークなどは、誰が出ても民主党の代表が勝つことが明白で、そういう基礎的な票が100くらいある民主党のあり方に反発する民意が、田舎の反逆として共和党を支えている背景がある。だから見た目にはクレイジーだけど、アメリカ全体の民意を表しているのはトランプのようなアメリカ感情主義のような田舎臭さにあるわけで、彼らは実際には純粋には虐げられた民意に近い感情を素直に投影しているに過ぎない。これは日本の日本人の誇りが一番だというようなものをアメリカに置き換えたようなものであって、少しは愚かな感じもないではないが、素直で純粋さのある民意である。それを悪意をもってあおっているのはマスコミであって、多くの人は別段クレイジーなのではない。
 もっともバイデンが大統領になったからといって、すぐに何かが変わるわけではない。イメージとしてトランプのような面白さが見えなくなるだけのことで、大変な中でのらりくらりやるだけのことだろう。なお年齢から考えると四年後以降もそんなに簡単なわけでもないわけで、ほんとに頑張ってもらわないと困るわけである。日本ではうまく検証できていない問題があるように思うが、オバマ大統領時代の宿題が世界の混迷を深めたというアメリカ世論があるわけで、また先送り問題を四年間で積み上げるようなことになると、日本にとってもそれなりに変な影響を受けることになるのかもしれない。隣国に深刻な問題を抱えている地政学的な立場が山積で、なおかつ自国だけで解決ができない日本のジレンマが表面化するかもしれない。一応財政出動はしばらくじゃぶじゃぶなんで景気がよさそうな塩梅になっているけれど、どこで転換点が出てくるかという薄氷の上を歩いているようなものなのかもしれない。
 さてさて、そういうわけで、もう先を歩いていくよりないが、それでも日本は首相を日本人の民意として投票で決めることができない国である。そういうことも、考えて欲しいなあ、と個人的には思うところである。
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