カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

期待に賭けるか

2013-09-03 | 雑記

 とにかく早く目覚める。雷が鳴っている以外は静かである。パラパラと本をめくってやり過ごす。不思議なもので日中に考えていたことと同じようなことが本の中で語られていたりする。シンクロというかデジャヴというか、ちょっと不思議な気分があるが、なに、気になっていたことがたまたま目につきやすいということなんだろう。
 本当は雨だと困るのである。正確には僕ではないが、息子が順延になった運動会の朝なのだ。激しい雨音と雷の閃光が、心を乱す感じなのである。
 別の本を手に取ってまた走り読みする。古典である。当時は驚きの書だったが、今では当たり前になったようなことが書いてある。さらに時代が下って今の僕が読んでみると、また別の新鮮を覚える。万物流転、そんなこと思ったりする。古いものが案外新しい。そうして今になって過激になったりもする。世の中柔らかくなったもんだ。
 いつの間にか雨は止んで、しめしめという感じか。朝からビーフカレーとヨーグルトを食べて持病の薬を飲む。空も明るくなってきたな。
 つれあいが千円という。実は雨か晴れかを賭けていて、今は晴れだという意味らしい。明日という範囲でいうと、今のタイミングはそうなのか。そういう疑問も忘れて千円出そうとしてしまった。支払った方が雨が落ちないかもしれない。そんな期待もあるのかもしれない。
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分かりあえないお互い性   麗しのUS

2013-09-03 | 読書

麗しのUS/平中悠一著(河出書房新社)

 感想。若いってめんどくさいなあ。
 の一言で片付く作品かもしれない。それでも読んだのは暇だったから。
 それにしてもこれほどちっともわからない作品というのも珍しいかもしれない。文化系トークラジオLifeをポッドキャストで聞いてたら紹介された作品だったと記憶しているが、なんでクリックしたんだろう。これほど僕の感性に合わない作品も無いとは思うのだけれど、それを確かめるように読んでしまった。まったく面白くなかったが、そのような自分は何だか不思議なものである。別段腹立たしい訳では無くて、そういう時間の浪費の仕方もあるということだろう。僕が人とのつきあいとの中で理解していないこととか、何となくかみ合っていないなと感じていることの理由の中に、このような分かりえない世界があるという現実があるということなのではあるまいか。
 鏡みて、自分の若い頃のことと比較したらどうか、ということはあるが、やはりぜんぜん違う世界だろう。夏服の彼女を前にしてこんなことを考えたりはしてなかった。見栄でも何でも無くて、本当に面倒なのである。相手の反応も面倒だから、どうやってこの場を終わらせたらいいのか、ということを考えたに違いないのである。そもそもそういう女の子とこういう会話をするような事はしないとは思うが、しかしそういうことになる事自体が大変な不幸という気がする。
 何を言いたいのか分からないとは思うが、僕だって本当にはよく分からない。このような気分を持って青春を謳歌している人がいるということを知ったとして、やはり一緒にそのような人たちと交わるような事が今後もたぶんないのだろうな、という予感と期待とを同時に感じる作品だったということなのであろう。
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