カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

若くも無くそして…

2013-09-24 | HORROR

 雑誌をぱらぱら読んでいたら阿川佐和子(阿川弘之の娘さんですね。といっても還暦らしい)さんが「「齢をとるのはすばらしいことなのよ」という意見には私も同意しませんけど、若い時代に戻りたい気はないの。あの頃は結構暗黒の日々だったので(笑)」と対談で語っていた。
 実にまったく同意。若さをうらやむ気分は分からないではないのだけれど、自分が若くなるのとは別問題だ。
 僕はいま46歳で、昔の僕ならずいぶん年寄りになったものだと思う年齢になった。仮に15年ひいて31歳の頃のことを思うと、本当に子供だったな、という気分はする。
で、仮に15たしてみると驚く事に61歳で還暦を越える訳だ。ものすごく先のことだと思ってたけど、なんだかだいぶ近づいてるものである。
 ああ、なんだか人間の一生なんて、本当に儚いものなのですね。
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不思議の国の麺物語   ラーメン・ガール

2013-09-24 | 映画

ラーメン・ガール/ロバート・アラン・アッカーマン監督

 確かにいつも変な映画ばっかり見ていることは認める。認めるが、やはりそれでもどうしてこうなっちゃうんだろう、という変な映画は後を絶たない。つまりそういう映画。
 アメリカでは伊丹十三の「タンポポ」というのはわりに有名な映画だという話は聞いたことがある。日本だとなんだろうな、「風と共に去りぬ」なんかは水野晴郎のせいだろうけど、まあ、要するにアメリカ人はしらんだろうけど日本人のほとんどはこの映画を繰り返しテレビで見て知っているように、「タンポポ」はアメリカでは繰り返しテレビで放映されて、あんがいあちらの人が普通に知っている映画ということなのである。
 そこで日本のラーメンというのはものすごく旨いらしいという先入観が、先ず彼らにはあるようだ。まあ、しかし当然ながら日本のラーメンは現地ではそんなにメジャーでは無いし、近頃は都市部に出店するところもあるとは聞くが、やはりこの映画ほどには有名なのではあるまい。日本に旅行で来るとか、ビジネスマンなんかだと、日本でラーメン屋に入ると、ああ、このようなことか、などと感慨が深いのだろうと思われる。
 そういうアウトラインを踏まえてなお未知の部分がたくさんあって、ラーメンの道を歩もうとする人間が居たとすると、このような話になる、ということなのだろう。いろいろと酷いところだらけなのだが、それがまた味があって面白くなっている。もちろんこれを面白がるだろうアメリカ的なウケでは無くて、呆れて残念でかゆい所に手が届かないいらつきを覚えながらなお、そんなもんなんだ~!っという楽しさを味わう訳だ。僕なんかは一緒に見ていた息子と二人で、「おいおい!」などと突っ込みを入れながら、けっこう楽しく観ることができた。変な映画はこうでなくちゃ。
 しかしながらいろいろ無理がある中で、これほどまでに言葉のコミュニケーションを無視して上手く行くと健気(でもないが)に勘違いを続ける関係というのは、やはりありえないだろう。最終的には言葉を越えた理解が必要なのだが、その前にはやはりもう少し言葉としての意味を吟味する必要があるだろう。それも含めての物語なのは分からないではないが、西田で無くとも怒りでどうにもならなくなるのは目に見えている。ほとんどの日本人はしかし、泣き寝入りして被害を内に閉じ込めたまま罵倒されて終わりだろう。連綿と続いている日米摩擦と同じように…。
 そういう訳で日米関係の一部が面白く理解できるという意味で、それなりに貴重な映画なのではあるまいか。というか、日本ってホントに面白い国なんだね。
 しかしながらこの主演の女優であるブリタニー・マーフィさんは、この映画を撮った翌年に人気絶頂の中亡くなっているらしい。とぼけた可愛らしさが良い味を出している訳だが、誠に残念なことであった。合掌。
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