楽天の優勝はいいとして、星野監督がどうだとFBでケチをつけたら、共感反感、多少の反響があった。野球の話はめんどくさいのであまり話題に上げないようにしているが、リアルの人たちの話でも、やはりいろんな感慨のあることも聞くことが出来た。東北の話題に絡める分野はとりあえず置いておくと、この優勝に関する考え方には、単純なことではないということはなんとなくわかった。
僕は以前は星野選手は好きだったのである。燃える男という形容の似合う人だったとも思う。巨人戦になると特に意地になっている感じがあって、子供心にもいいあんちゃんだと思っていた。
監督になってみるとその横着ブリがさらにやんちゃ度を上げて怖かった。選手たちはかわいそうだった。審判もかわいそうだった。でもまあ、それは中日まではよかった。
本人もそれはかなり悩んだのだとは思う。確か当時はそんなことも口にしていたような記憶がある。でも仕事だから仕方ないのかもしれないし、乞う人もいるんだから本当は人の好さの表れかもしれない。でもやはり阪神に行ってからは心が離れた。そういえば野村の後だったよな、と今は思うが、そういう感じの球界自体からも心が離れるような感じだったかもしれない。村上春樹だって名古屋を舞台にすると星野という登場人物を立てる。そういうもの、という前提ががらがらと崩れてしまったのだった。
しかし今思うと補強も大胆だったし、投手出身の自己中的な熱血ぶりは、選手を駆り立てるにはふさわしい人なのかもしれない。恐ろしさで統治するようなことはあっても、日本の野球のような社会では、あんがい受け入れられる素地があるのかもしれない。
僕が星野監督がいかんな、と思うのは、そういう主観性の高さのようなものかもしれない。さらに五輪監督の時には、田淵コーチとともに、血液型で選手の適性を決めている、というような報道もあった。そういうものを根拠にしてしまう悲しい頭の悪さというのも感じられて、はっきりと嫌いだという感情が定着したようなのだ。ご家族がおられる人に申し訳なく思うが、自分の感情に嘘はつけない。
以上が主な僕の感情の背景、ということだ。楽天は応援していたが、そういうわけで心中本当に複雑なものがあったということなのである。さらに楽天でうっかり買い物をすると、迷惑メールがたくさん来るのがうざい。オーナーの英語信奉も見苦しい。社員がかわいそうじゃないか。そして、もうちょっと選手の年俸を上げてやってくれ。というのがさらにある苦悩の背景ということになるかもしれない。おめでとうございました。