カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

僕が残念に思っている理由

2013-09-08 | 時事

 ちょっと誤解もありそうなんで弁明的に。
 僕は東京の立候補の時点から一貫して反対の立場。とはいえ運動家ではなく、シラけた感情を抱いたからだけど。これも説明が必要か…。
 まず日本としては推すべき都市は東京以外だろうと普通に思うから。東京は日本としては特殊な一部の巨大都市であって、さらに代表するにはスペシャルすぎる。意義としてもっとやるべきことがあるだろう。大阪や愛知、またはその他でもいいけど、そういう都市を応援できるような懐を求めたいところだ。
 基本形はそういうこと。それに付随するかもしれんけど、僕はえらそうな人が嫌いなのもあるかもしれない。つまり慎太郎さんの思い付きのような発端も気に食わないという感じ。ホントはどうでもいいと思っているくせに(これは10中89、間違いなさそう)旗を振っちゃった。そんな人の花道を飾るために盛り上がるなんて自己分裂すぎるので無理だ。
 さらに言うとオリンピック委員会のどろどろの不正体質も大嫌い。どんだけ利権を欲しいがままにしたら気が済むのかというのと、それでも厚顔な人が多すぎること。アメリカが嫌いなくせに、アメリカから金を巻き上げることばかり考えている。その一部である日本からも。結局レスリングやら野球やらソフトボールの騒動はそういう資金源確保のための政治的な動きであったのは周知の事実。それでもオリンピックで沸き立つ民衆を隠れ蓑にしているところが、さらに狡猾でいやらしいと思うだけのことである。
 近年の昔からの大都市の立候補の流れもあんまりよくない。東京が持ち上がったのもそのあたりの流れなのだろうけど、結果的にロンドンというロンドン市民も盛り上がらない大会が実施されてしまったことかもしれない。力のあるところが一部の金と力でやってしまえるような大会というのはどうなんだろう。もっとももともとヨーロッパの大会だから、彼らの持ち回りというのはそんなに反対ではないが、崇高な理念のようなものを本当に持っているならば、もっと違う都市での開催を促すべきだろう。オリンピックによってその国やまちが本当に国際的に認知されるようなところ。そういうところをお金目当てじゃなくて選考する努力をすべきだろう。
 これが考え方の流れだったというだけのことである。水を差して悪いとは思うけど、最後には福島の人たちの感情まで踏みにじるようなことになって本当に残念だと思う。スポーツで頑張る人たちが心の底からあこがれても恥じないような、そんなオリンピックであって欲しい。ちょっと僕は純粋にナイーブすぎるのかもしれないが…。
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ラストはある意味衝撃的   お日柄もよくご愁傷様

2013-09-08 | 映画

お日柄もよくご愁傷様/和泉聖治監督

 結婚式の仲人を頼まれている式の日に、父親が突然亡くなってしまう。相手にも迷惑がかかることだし、とりあえず式に出て滞りなく役割を済ませて、父の葬儀をその後にしてしまおうという、実際はそれだけのお話し。大変なんだが、そういう選択はまったく無いではない。年齢や時期によってはそうはいかない事もあるだろうが、父親もそういう年でもあるから、致し方ないと考えてもおかしくは無い話なのである。しかしながら臨月の娘は旦那とけんかして里帰りしているし、もう一人の娘はジャーナリストの彼氏との結婚前のようである。それも大変だが、まあ、よくある話なのかもしれない。いろいろ愚痴を言ったり妙に説教くさいところを見せる父親ではあるが、ある意味ではまじめな家庭ということなんだろう。忙しさがいろいろ重なることで、そういうホームドラマが濃密に展開されるということになる。コメディなのだが、深刻な問題もある。みんな何となく頼りないような人達ばかりだけれど、物事はそれなりに収斂していく。身に覚えのあるような事もあるし、ちょっとありえないかなと思うこともある。それでもなかなか上手くまとまったドラマの展開だということは言えるだろう。
 坦々としたドラマの羅列で終わるのかと思ったら、最後はラブロマンスにまで展開する。ちょっと驚きという感じもするが、妙なお得感のあるのも確かだ。いや、むしろ後半の流れの方が、本当にメインなのである。そういう意味では大どんでん返しに匹敵する変な映画である。
 葬式も結婚式もそれだけでそれなりのドラマ性がある。それは当事者だけの問題では無い。だから題材としては使いやすいものかもしれないとは思う。しかしともに何となく相反する設定ではある。それをごちゃまぜにして本文にはしない。人を食った映画とも言えるし、何となく名作めいた気分にもなる。深く考えさせられる映画では無いかもしれないが、やはり家族とは何かなどと考えてみたりする。何もかもが自分の思惑通りになる訳ではないが、やはりそれでも悪くないではないか。妙な話でも達観は出来る。ひょっとすると、それは監督さんの思惑通りなのかもしれない。
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