ちょっと誤解もありそうなんで弁明的に。
僕は東京の立候補の時点から一貫して反対の立場。とはいえ運動家ではなく、シラけた感情を抱いたからだけど。これも説明が必要か…。
まず日本としては推すべき都市は東京以外だろうと普通に思うから。東京は日本としては特殊な一部の巨大都市であって、さらに代表するにはスペシャルすぎる。意義としてもっとやるべきことがあるだろう。大阪や愛知、またはその他でもいいけど、そういう都市を応援できるような懐を求めたいところだ。
基本形はそういうこと。それに付随するかもしれんけど、僕はえらそうな人が嫌いなのもあるかもしれない。つまり慎太郎さんの思い付きのような発端も気に食わないという感じ。ホントはどうでもいいと思っているくせに(これは10中89、間違いなさそう)旗を振っちゃった。そんな人の花道を飾るために盛り上がるなんて自己分裂すぎるので無理だ。
さらに言うとオリンピック委員会のどろどろの不正体質も大嫌い。どんだけ利権を欲しいがままにしたら気が済むのかというのと、それでも厚顔な人が多すぎること。アメリカが嫌いなくせに、アメリカから金を巻き上げることばかり考えている。その一部である日本からも。結局レスリングやら野球やらソフトボールの騒動はそういう資金源確保のための政治的な動きであったのは周知の事実。それでもオリンピックで沸き立つ民衆を隠れ蓑にしているところが、さらに狡猾でいやらしいと思うだけのことである。
近年の昔からの大都市の立候補の流れもあんまりよくない。東京が持ち上がったのもそのあたりの流れなのだろうけど、結果的にロンドンというロンドン市民も盛り上がらない大会が実施されてしまったことかもしれない。力のあるところが一部の金と力でやってしまえるような大会というのはどうなんだろう。もっとももともとヨーロッパの大会だから、彼らの持ち回りというのはそんなに反対ではないが、崇高な理念のようなものを本当に持っているならば、もっと違う都市での開催を促すべきだろう。オリンピックによってその国やまちが本当に国際的に認知されるようなところ。そういうところをお金目当てじゃなくて選考する努力をすべきだろう。
これが考え方の流れだったというだけのことである。水を差して悪いとは思うけど、最後には福島の人たちの感情まで踏みにじるようなことになって本当に残念だと思う。スポーツで頑張る人たちが心の底からあこがれても恥じないような、そんなオリンピックであって欲しい。ちょっと僕は純粋にナイーブすぎるのかもしれないが…。