カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

カレーとライス

2012-09-01 | 
 カレーライスかライスカレーか論争というのはあるけど、まあ実際は興味が無いのでこれは議論しない。
しかしながらカレーライスというのが英語で通じないというのは知らなかった。厳密には通じないというか、カレー&ライスという言い方をするというだけの話のようだが、これは何故か。
 まあこれは言葉通りなんだけれど、日本では分けてなくて混在している姿そのものが馴染のあるカレーライスという形であるのだけれど、そのまま見て分かるものであっても、あくまでご飯にカレーがかかっている、という姿に英語圏の人には見えるということなんだろう。何故ならナンにかかっていてもいいし、パンにかかってもいいものという考えがどうしても根底にあるのだろう。もしくはぜんぜんかかっていなくてもかまわないとか。本来的にそれがカレーという原型の姿で、インド人もタイ人もその他のカレーを食する文化をも、その視点は尊重しているとは言える。
 さらに日本人は米を「主食」という考え方で捉えるからだ、という説明も聞いた。つまりそれは日本人には分かる話だが、多くの諸外国には説明が難しい事のように思える。パンが主食だと考えている国なんてほとんど無いだろうし、その他イモのようなものを主に食べる人たちであっても、それを主食だとは思わないだろう。肉が主食だというのも普通は言わない。パンダなら竹が主食だと言うかもしれないが、もちろん自主的にはそもそも確認しようがない。
 日本は何故カレーライスになったのか、というのは、それは単純に丼文化の為だと思う。天ぷらを乗せれば天丼。トンカツを乗せればカツ丼。マーボ豆腐は麻婆丼。いろいろあって、全部自然だ。それが何故かカレーだけが不自然にカレー丼にならなかった。英国から渡ってきた洋食としての雰囲気が、「どんぶり」という形態を少しばかり拒んでしまったのではなかろうか。ライスカレーかカレーライスかの混乱も、そのあたりの不安定さにあるかもしれない。
 最初から平べったい皿では無く、ご飯茶わんとかに盛られたご飯にカレーを盛って食っていたなら、普通に現在(洋風)カレー丼なんてことになっていたかもしれない。まあしかし、これが文化というもので、そうならなくて良かったような気がしないではないから変なものである。
コメント
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