ブラウニー〈スタンダード〉

2021-11-28 | 【断想】音楽

 昔から、人気のあるジャズ・アルバム。
 クリフォード・ブラウンがストリングスをバックにトランペットを奏でている。
 しかも、それらの曲は、スタンダードで、親しみやすい。
 「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」(1955 EmArcy)。
 1.イエスタデイズ
 2.ローラ
 3.ホワッツ・ニュー
 4.ブルー・ムーン
 5.愛さずにはいられない
 6.エンブレイサブル・ユー
 7.ウィロー・ウィープ・フォー・ミー
 8.メモリーズ・オブ・ユー
 9.煙が目にしみる
 10.ジェニーの肖像
 11.いつかどこかで
 12.スターダスト
 トランペットがクリフォード・ブラウン、編曲、指揮がニール・へフティ。
 リッチー・パウエル(p)、バリー・ガルブレイス(g)、ジョジ・モロオ(b)、マックス・ローチ(ds)が、ともに演奏。
 丁寧で、安定した音、音色よく情感も感じられ、申し分のないトランペット演奏。
 バックのストリングスも美しく、ロマンある名曲を盛り上げている。
 ただ、これをもってジャズのすべてではないことは言うまでもない。
 ここには、インプロビゼイションの凄さやマイナー感覚の際立つ表出はない。
 でも、そんなことを、一枚のアルバムに対して求めてもはじまらない。
 「お前は、お前の好きなジャズを聞け」と言うことになる。
 ともかく、「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」は、申し分のない名盤である。
 「SMOKE GETS IN YOUR EYES」、「STARDUST」、その旋律をよく耳にしているせいか、とても素晴らしい。


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