“キャノンボール”

2024-05-09 | 【断想】音楽

 キャノンボール・アダレイ・ウィズ・ミルト・ジャクソン
 シングス・アー・ゲッティング・ベター(1958 Riverside)
 愉しい気分にさせてくれる演奏である。
 演奏者たちの気分が、そうさせるのだろう。
 ジャズのガイドブックに、“ファンキー・フィーリングにみちたアルバム”と紹介されていた。
 しかし、ファンキーと言うのは、しっくりこない。
 ヴィブラフォンのせいか、いささかお洒落な感じがある。
 それはそれとして、なにしろ安心して聴けるジャズ。
 キャノンボールのアルトサックスの音がなめらかで、屈託がなくて、快適なのだ。
 聞いているうちに、俺のジャズの好みは、こう言うのでないかと思えてくる。
 演奏者全員が、それぞれの個性を発揮しているのも好ましい。
 〈パーソネル〉
 キャノンボール・アダレイ(as)
 ミルト・ジャクソン(vib)
 ウィントン・ケリー(p)
 パーシー・ヒース(b)
 アート・ブレイキー(ds) 
  〈ソング〉
 1.ブルー・オリエンタル
 2.シングス・アー・ゲッティング・ベター
 3.サービス・ミー・ライツ
 4.サービス・ミー・ライツ
 5.グルーヴィン・ハイ
 6.ザ・サイドウォークス・オブ・ニューヨーク
 7.ザ・サイドウォークス・オブ・ニューヨーク
 8.サウンズ・フォー・シッド
 9.ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス