“世紀の転換”

2024-05-20 | 【断想】音楽

 オーネット・コールマンの1950年代録音のアルバム、4枚目の「チェインジ・オブ・ザ・センチュチー:世紀の転換(1959 ATLANTIC)」を聞く。
 〈「ランブリン」の印象〉
 愉しげで、聞きやすい。
 無機質な感じがない。
 普通のジャズとして接することができる。
 〈「フリー」の印象〉
 よりフリー・ジャズの感じか。
 ハードバップとはおもむきは異なるが、グルーヴィーと言えばグルーヴィー。
 巫山戯てるんじゃないかと言える無邪気なところがある。
  気位が低いと言うか、高尚さがないと言うか、・・・損してるな。
 〈「ザ・フェイス・オブ・ザ・ベース」の印象〉
 「フリー」と似た感じ。
 ドン・チェリーのポケット・トランペットは、玩具だね。
 コールマンのサックスも、お祭りの夜店で売ってる喇叭だよ。
 〈「フォアランナー」の印象〉
 今日は、幼稚園の運動会、力一杯走ってやるぞ。
 転んだのかい、膝小僧擦りむけてて痛そうだね。
 〈「バード・フード」の印象〉
 ぺちゃくちゃ言わず、ついばんでくれよ。
 〈「ウナ・ムイ・ボニータ」の印象〉
 同じところで堂々巡り。
 君って、長く続かないんだよね。
 忘れっぽいんだね。
 もうちょっと落ち着けよ。
 〈「チェインジ・オブ・ザ・センチュリー」の印象〉
 そんなことで、世紀の転換だなんて大袈裟だね。
 〈全体の印象〉
 音楽的にどうこうはあるのだろうが、つまらないよ。
 1960年代の「タウンホール」や「クロイドン」には、納得したのにな。
 〈パーソネル〉
 オーネット・コールマン(as)
 ドナルド・チェリー(tp)
 チャーリー・ヘイデン(b)
 ビリー・ヒギンズ(ds)
 〈収録曲〉全曲、オーネット・コールマン作。
 LP盤、CD盤とも、収録曲は同じ。 
 SIDE ONE
 1.RAMBLIN':ランブリン
  2.FREE:無料
 3.THE FACE OF THE BASS:ベースの顔
 SIDE TWO
 1.FORERUNNER:フォアランナー
 2.BIRD FOOD:鳥の餌
 3.UNA MUY BONITA:ウナ・ムイ・ボニータ
 4.CHANGE OF THE CENTURY:世紀の変わり目