人が壊し造る森

2011-09-06 | 読書
【本の紹介】  
●森林異変/田中淳夫著/平凡社新書/2011年4月15日発行/798円(税込み)
 サブタイトルに「日本の林業に未来はあるか」とある。森林、林業の現状を正確に把握し、その再生を実現しようというのが本書の意図。山村の疲弊は深刻な状況にあるものの、一部山林事業者に活況が見られると報告している。世界的な木材需要の増加により、国産材への回帰が見られるという。それは、日本の森、林業に元気を取りもどすチャンスである。著者は、それを確かなものにするには木を植え、育て、伐採、運搬、製品化、消費者へという流れを一体としてとらえた林業の再構築が必要と説く。

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