ブエノスアイレスのマリア

2024-09-01 | 【断想】音楽

 “ブエノスアイレスのマリア”、タイトルそのものが興味をそそる。
 アストル・ピアソラのタンゴ・オペリータである。
 前に、ギドン・クレーメル盤で聞いたことがある。
 今、聞いているのは、何と呼んだらいいだろうか。
 CDの表には、オペラ、タンゴ の文字。
 “milan”の表示。ミラノ盤と言うことにしようか。
 1枚のCDに、22シーンが収まっているようだ。
  2.Act 1 Scene 2:マリアのテーマ
  6.      Scene 7:フーガと神秘
    10.Act 2 Scene16:ザ・サーカス・オブ・アナリスツ(精神分析医たちのマリア)
 CDに付いているこの小オペラの解説にあるActとScene(場)の番号と実際のトラックの番号があっていない。
 CD盤には、14トラックのようにプリントされているが、実際には、15トラックまである。
 歌われている言葉の意味を聞き取れるわけでもない。
 なんとなく接してしまった。


“傷だらけの心”

2024-09-01 | 【断想】音楽

 新宿のディスクユニオンで、ミルバのアルバムを見つけた。
 セブン・シーズ・レコードの“ベスト・スター・ベスト・アルバム”と言う企画の中の一枚「ミルバ」で、キング・レコードから発売されたLP盤だ。
 原盤は、チェトラ(イタリア)と記されていた。
 ミルバの歌唱は、アストル・ピアソラの曲を聞く中で接した。
 ギドン・クレーメルの「エル・タンゴ~ピアソラへのオマージュ2」で。
 「ミルバ&アストル・ピアソラ ライブ・イン・トウキョウ 1988」で。
 それで、何でもいいから、ピアソラやタンゴでないものを聞きたいと思っていた。
 ベスト・スター・ベスト・アルバム”には、14曲収録されていた。
 日本語で歌っている「ウナ・セラ・ディ東京」をはじめ、「リコルダ」「傷だらけの心」 「ひきだしの中の海」「悲恋」「タンゴ・イタリアーノ 」「スペインの瞳」「ミロール」等。
 「傷だらけの心」は、大迫力。
 さすが、ミルバという感じだ。
 ミルバは、コンサートなどで、「リリー・マルレーン」をよく歌ったそうだ。


“オレンジ色のドレス”

2024-09-01 | 【断想】音楽

 チャールズ・ミンガスの「ミンガス・イン・ヨーロッパ VOL.2」。
 1964年、ミンガスご一行のヨーロッパ巡演時、ドイツでの演奏の記録である。
 enjaからのもので、ミンガスのアルバムは結構持っているに、なかった一枚だ。
 この一行には、エリック・ドルフィーもいる。
 この巡演を終えて、ドルフィーは、単身でツアーを続け、ヨーロッパの地で亡くなる。
   このライブは、なかなか熱がこもっている。
 先日聞いた、同じ頃、パリでのライブ記録である「メディテーション」(1964 WOTRE MUSIC)とは、選曲は似ているのに、印象は、まるで異なる。
 ミンガス、ドルフィーの他は、以下の顔ぶれ。
 クリフォード・ジョーダン(ts)
 ジャッキー・バイアード(p)
 ダニー・リッチモンド(ds)
 以下の5つのトラック。
 1.オレンジ色のドレス
   メンバーそれぞれのソロ。
   ドルフィーのバス・クラリネットはいつも通り素晴らしい。
 2.ソフィスティケイテッド・レディ
   ミンガスのベース・ソロが聞ける。
 3.AT-FW・ユー
 4.ペギーズ・ブルー・スカイ・ライト
 5.ソー・ロング・エリック
   「SO LONG ERIC」は、ミンガスの作曲。大作である。
   ミンガスは、ドルフィーが好きだった。
   その才を素晴らしいと思っていた。
 ドルフィーは、ここでも素晴らしいが、彼の魅力はリーダー・アルバムでの方が発揮されているように感じる。