うたたねの夢

2021-05-16 | 【断想】ETC
式子内親王・まどちかき竹の葉すさぶ風の音にいとどみじかきうたたねの夢
木々が風にざわつく音は、気持ちをさっぱりさせてくれる。
その音は、木によって異なり、竹の葉は竹の葉の音をたてる。
その音を耳にしつつ、はっと気づく、意識を失っていた、うたたねと。
式子内親王の歌を取りあげてきて、これで二十首、一区切りとしよう。

忍ぶ恋

2021-05-16 | 【断想】ETC
式子内親王・玉の緒よたえなばたえねながらへばしねぶる事のよわりもぞする
百人一首にもあるよく知られた歌。
命をかけても忍ばなくてはならぬ恋とは・・・・・。
式子内親王は、後白河天皇の第三皇女で、賀茂斎院をつとめたりした。
権力をめぐる激しい動きに取り巻かれていた。
特殊な境遇にあったことを思う。