式子内親王・まちまちて夢かうつつかほととぎすただ一声のあけぼののそら
このような歌に接するとホッとする。
でも、まぎれもなく内親王の歌である。
夢、うつつ、ほととぎす、一声、あけぼの、空、これらの単語が示している。
さて、2021年、わたしは、住まいの窓からほととぎすの声が聞けるだろうか。
式子内親王・日にちたびこころは谷になげはててあるにもあらずすぐる我が身は
日に千度、幾度となく
谷間に身投げならぬ心投げをしてしまいます
こうして生きていますが、その実感がまるでないまま過ごしています
このような歌を詠まれた式子内親王のこと、なんと言うことだろう!