マイルス・ディビスの「マイルストーン」(1958 CBS)
モード手法の始まりを告げる記念碑的アルバムと言われる。
ハード・バップの行き詰まりを打開したと。
演奏メンバーは名だたる人たち。
マイルス・ディビス(tp)
キャノンボール・アダレイ(as)
ジョン・コルトレーン(ts)
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジュー・ジョーンズ(ds)
CDで4曲目に、「マイルストーン」が収録されている。
岩浪洋三の「モダン・ジャズ入門」(荒れ地出版社 1978年)に、「1958年頃からハード・バップにもひとつの変化が現れはじめた。マンネリ化をふせぐためである。その突破口を開いたのはまいるす・デイビスとギル・エヴァンスで、ふたりはスパニッシュ・モードにヒントを得て、モード手法を導入し、アドリブの自由化をめざした。・・・」とある。
別の名盤ガイドブックには、「・・・ハーモニーよりもメロディーに重点をおくモード手法・・・」とある。
モード手法なるものが何か、ここらに余りこだわっても、得るものはなさそうである。
このアルバム、今このようなのを聞くと、ジャズらしいジャズだなと感じるが、ジャズのためのジャズで、ヒューマンなもの薄いなと感じる。
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