「モード手法」へ

2020-08-08 | 【断想】音楽

 マイルス・ディビスの「マイルストーン」(1958 CBS)
 モード手法の始まりを告げる記念碑的アルバムと言われる。
 ハード・バップの行き詰まりを打開したと。
 演奏メンバーは名だたる人たち。
 マイルス・ディビス(tp)
 キャノンボール・アダレイ(as)
 ジョン・コルトレーン(ts)
 レッド・ガーランド(p)
 ポール・チェンバース(b)
 フィリー・ジュー・ジョーンズ(ds)
 CDで4曲目に、「マイルストーン」が収録されている。
 岩浪洋三の「モダン・ジャズ入門」(荒れ地出版社 1978年)に、「1958年頃からハード・バップにもひとつの変化が現れはじめた。マンネリ化をふせぐためである。その突破口を開いたのはまいるす・デイビスとギル・エヴァンスで、ふたりはスパニッシュ・モードにヒントを得て、モード手法を導入し、アドリブの自由化をめざした。・・・」とある。
 別の名盤ガイドブックには、「・・・ハーモニーよりもメロディーに重点をおくモード手法・・・」とある。
 モード手法なるものが何か、ここらに余りこだわっても、得るものはなさそうである。
 このアルバム、今このようなのを聞くと、ジャズらしいジャズだなと感じるが、ジャズのためのジャズで、ヒューマンなもの薄いなと感じる。


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