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梶哲日記

鉄鋼流通業相談役の日々

縁と外国人就労(その3)

2025年05月03日 03時58分50秒 | Weblog
Kさんに私の弟と会ってもらった後、メタル便提携先の浜松の会社を一緒に訪問して、その会社はベトナムからの2人を運転手としてKさんの会社を通し採用しました。その運送会社は、外国人雇用は初めての試みとなります。その後も、更に外国人雇用の枠を広げたいとのことでKさんに声掛けを続けています。

その経緯を客観的に身近に目の当たりにした弟です。送り出すベトナムの窓口はどうなっているのか、制度をどう活用すればいいのか。そこでベトナムへ(ハノイ)の視察団が結成されます。弟の口利きで集まったのは、メタル便の他地区の提携先、知り合いの運送業社、物流コンサルタントも含め6~7人になったようです。一年前の事です。

現地では、Kさんとベトナムの窓口のパートナー(女性)が、全てアテンドしてくれて密度の濃い視察だったようです。同行したメンバーの中には当初は半信半疑の人もいたそうですが、帰る際にはすっかりこのルートに確信が持てたそうです。その後、弟も含めこのメンバーの中で今日に至るまで、Kさんの会社と契約を交わした先は3社になりました。

ここで、外国人労働者の分類の話をさせてもらいます。以下の4種類に分けることができます。技能実習生、特定技能外国人、高度外国人材(通称:技・人・国)、留学生アルバイト。それぞれの説明です。

 技能実習生:
技能実習(1号~3号)の在留資格を持ち、特定の産業の企業内で就労しながら技術・技能・知識の修得を目指す外国人材。日本で得たスキルや知識を活かすことが期待されます。対象91職種、167作業に該当しなければならない制約はあります。
 特定技能外国人:
特定産業分野において即戦力として活用できるほどの知識又は経験がある外国人材。特定の産業分野(16職種)での外国人労働者受け入れを目的とした在留資格であり、日本語試験と業種ごとの技能試験の合格が必要です。
 高度外国人材(技術・人文知識・国際業務):
専門的な知識や技術力を持った人材。主にホワイトカラーの職種が対象で、日本国内または海外の大学・大学院卒業同等程度の最終学歴を有するか、もしくは10年以上の実務経験を有する外国人材です。高度外国人材は在留期間が長い資格であり、より長く日本で働くことが可能です。
 留学生アルバイト:
資格外活動許可を受けた外国人留学生(事前に地方出入国在留管理局への許可申請が必要で、許可が下りた場合に限り)。外国人留学生は週に最大28時間までアルバイトが認められます(長期休業期間中は40時間以内)。

今回のここまでの話では、技能実習生と技・人・国が対象です。浜松の会社は技能実習生の制度を利用しました。2024年物流問題で、技能実習生に運輸が91種に新たに組入れられ、その会社の採用は日本でも第一号級になるそうです。弟の会社も含めて他2社は技・人・国の対象です。弟の会社は2名採用を決定しましたが、現在入管手続きが込み合っているらしく入社するまで時間を要しています(この時期留学生を優先)。

技・人・国は「専門的な知識や技術力を持った人材。主にホワイトカラーの職種が対象で、高度外国人材は在留期間が長い資格であり、より長く日本で働くことが可能」と、外国人労働者の分類の説明にもあったように、弟は長期的な観点で構内作業や事務仕事の幹部要員として外国人材の採用を考えたようです。

Kさんの会社として、私の縁で生まれた新規の契約で、一時期会社の扱いでは半分ほどを占めたようです。この縁は留まるところを知らず、私→弟→弟の友人に発展しました。更に、私→知人の方へも展開していきます。私→知人、以下その話に移ります。

弟はKさんに同行して、都合3回ベトナムに行きました。その内の1回に、私の知人(以後KMさん)も加わっていました。KMさんもやはり運送会社の社長です。社員は140~150人を擁し、運送のみならず10年ほど前からロジスティクス事業にも進出しました。KMさんの奥様は中国人でありそれを活かし、東南アジア向けに預かった商品をコンテナに入れる輸出業務を請け負っています。次回は、KMさんとの出逢いからスタートしたいと思います。   ~次回に続く~
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