梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

練習艦の見学

2010年05月27日 13時12分13秒 | Weblog
雨が降りしきる23日の日曜日に、晴海埠頭に係留されていた海上自衛隊の練習艦『やまぎり』を見学する機会を得ました。私の友人の知り合いの息子さんが、自衛隊員としその艦に乗り込んでいるのです。

その『やまぎり』は、広島の呉基地を出発して晴海に寄港し、これから半年を掛けて、ほぼ地球を一周する訓練の実習航海に旅立つ直前なのです。その隊員の案内で、その友人のご家族と、艦艇公開をしてもらうまたとないチャンスに恵まれました。

「排水量3,500トン、全長137m、全幅14.6m、最大速30ノット、1987年10月進水、翌年護衛艦として就役するが、2004年には練習艦隊に転籍する」と、インターネット上では紹介されています。勿論有事の際は、現在もフル兵装をしていますので練習艦ではなくなります。それだけに緊迫感がありました。

専門用語は私も分らないのですが搭載武器としては、大砲、魚雷、艦対艦ミサイル、艦対空ミサイル、機関砲です。ターゲットの違いや射程距離や弾丸の保有数などで、その武器を如何に使い分け、効率よく確実に攻撃するかの説明を受けました。

戦艦『大和』の主砲が一秒間に二発しか発射出来ないのに対し、この『やまぎり』の大砲の口径は大和の1/6程しかなく、それも一門しかありませんが、一秒間に約八十発撃てると聞いて驚きでした。

司令塔でもある操舵室に入りいわゆる操舵ハンドルも見ましたが、思ったより大きくなくシンプルでした。その隣に補助としてハンドル式ではなく左右手押し式の操舵もあり、更に船尾の方にも手動式で緊急の操舵装置が二つあるとのことです。全て戦時被爆の、四重の予備の為です。

見学を一通り終えた頃から、私の頭の中には漠然とですが「日本の国防」の文字が浮かび上がって来ました。それにしても20歳代半ばの、その隊員の凛々しい顔付きと自分の任務に情熱を傾けている姿に接し、如何に普段平和ボケをしているのか、私の反省の心も芽生えて来ました。
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古都の散策

2010年05月22日 17時25分38秒 | Weblog
17日の月曜日午後から翌日まで休暇を取りました。18日の夜、兵庫県の西宮市で開催された、“阪神・淡路大震災復興15年メモリアル・コンサート”に行く為でした。勉強会で私が師事している、音楽家であり経営者のパーソナルアドバイザーでもある、梅谷忠洋先生のコンサートだったのです。

梅谷先生については、このブログ上で、何時かまた紹介させて頂くこともあろうかと思います。家内も同行したのですが、このコンサート鑑賞をする前を利用して、古都奈良に行って来ました。メインの見学場所は、平城宮跡と唐招提寺でした。

皆さんもご存知のように、本年は平城遷都1,300年であり、今年は色々なイベントが企画されています。京都から奈良へ電車で向かったのですが、近鉄奈良駅に着く前に、車窓から広大な平城宮跡が表れます。かつての正門、復元された朱雀門も見えました。

その先の駅で降り、尼僧寺の法華寺に寄って、平城京跡に入りました。東西約1.4キロ、南北約1キロ、建物は殆ど無くその広さには圧倒されます。平日にも係わらず、真新しい大極殿には結構の人が押し寄せていました。当時の都をイメージしながら、その日は快晴、汗を掻きながらのいい運動が出来ました。

次に訪れた唐招提寺ですが、これも皆さんにはお馴染みの、唐から来朝した鑑真和上が創建したお寺です。実は創建以来となる一大プロジェクト、約10年に及ぶ平成の大解体修理を終えたばかのところだったのです。

金堂にある国宝御三尊、盧舎那仏と千手観音と薬師如来は、仏像にあまり興味が無い私でも、その魅力に引き込まれました。特に千手観音立像ですが、その名の通り、千の手と五千の指がある像です。何とその保存修理で1,000本(実際は953本)の手を解体して、平面に並べるだけで一ヶ月掛かったというのですから驚きです。

奈良を訪れる外国の観光客は京都に比べると少なく、またお寺なども自然と調和し、落ち着いています。前回奈良に訪れたのは、私の高校時代だったのですから、もう40年前です。また、ゆっくりと散策してみたい古都です。
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大人の社会性

2010年05月15日 12時31分21秒 | Weblog
大人の社会性ついて、会社の昼礼でも先日話したことです。最近私が物凄く気になったことです。

一つはデパートで買い物をしていた時のことです。私の前には既にお客さんがいましたので、私は待っていました。私の後から40歳絡みの主婦らしき人がやって来ました。私の前のお客さんが用を済ませましたので、私の番と思いきや、なんとその女性は私の前に進み出て行くのです。私は「私の方が先です!」と、はっきり言いました。

即座に店員さんは「申し訳ございません!」と言ってくれましたが、私は買い物を終わって「お先でした」と言葉を発しても、その女性からは終始言葉らしきものは聞こえて来ませんでした。‘おばさん’の強引さは理解していますが、「ごめんなさい」と素直に言えない大人が、最近とても多いように感じます。

二つ目は、連休明けに会社の定期健康診断で総合病院の検診センターに行った時のことです。他の会社からも、検診を受けに来ている人達が10名ほどいました。レントゲン撮影とか採血とか、スタッフは各ブースに案内する為に、検診者の名前を呼ぶのですが、呼ばれた人の10人中8人は「ハイ」の返事が無いのです。

そのスタッフはそんな遠くから呼んでないのですが、黙って椅子から立ち上がり無言で歩いていく光景を見ていて、私はとても違和感を持ちました。自分の大切な名前を呼ばれて、反応しないのかなと。因みにわが社員に、あなただったらどうですかと聞いてみたところ、返事をしない方が多かったのも事実です。

恐らく悪意も故意も無く、人間の表面に固い殻が出来てしまったのかもしれません。一歩外に出ると、無意識の内に、人間性や人間関係が希薄になってしまっているのかもしれません。人間の奥底にある、本来持ち合わせている良心やら優しさは、有ることは信じたいとは思います。

しかしその様な大人達が、お父さんやお母さんが、自分の子供に本当の教育が出来るのでしょか。「ごめんなさい」とか「ハイ」とか、素直に言いなさいと子供に躾けるのですから、その大人が社会性を認識することが先決ではないでしょうか。
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待ち時間と渋滞

2010年05月08日 11時37分24秒 | Weblog
皆さん、連休中はどの様に過ごされたでしょうか。私は家内の実家の山形酒田に行って来ました。今回は高校二年の長男が付いて来ました。

今回の目的は、両親がもういない家内の実家の風通しもあったのですが、義母の総本山への納骨もありました。菩提寺は酒田ですが、そのお寺の総本山が新潟の三条市にあり、その宗派は分骨してそこへ納める風習があるのです。義母が亡くなり6年が経ちますが、漸く今回お勤めを果たしました。

酒田へは1日の夕方向かいましたが、高速道路の渋滞も全く無く、途中仮眠し、余裕で翌朝2日実家に着きました。半年振りの家はやはりかび臭く、その日は掃除やら、他にやることもあり忙しなく過ぎました。

3日昼から、月山の麓に位置する広大な映画撮影オープンセット『庄内映画村』を訪れました。350mに亘って続く漁村や約40棟からなる宿場町、炭焼き小屋や水車小屋などがある山間集落が再現されており、時代劇を中心に数々の映画が撮影されています。連休真っ只中、一本道に車はじゅ珠繋がり、入場するまで何と1時間半掛かりました。(写真は漁村のセットです)

4日総本山に寄り、後は帰るだけです。納骨も無事終わり、丁度昼の12時に燕三条ICから関越道に入り、車の量は多いものの群馬県に入るまで順調でした。赤木高原付近で15キロの渋滞でしたが、前橋から先はまた空き出しました。しかしこの先の藤岡JCTからは、もう20キロ以上の渋滞です。

ならばと北関東道に逃げ、終点の太田桐生ICで下り、一般道で東北道の藤岡ICを目指しました。藤岡からは、上りの東北道も空いていると思ったのでした。藤岡ICに入る前で大渋滞、しかたなく迂回しその先の加須ICを目指しまた一般道を。そこから車はにっちもさっちも動かず、恐らく空いていれば30分のところ、何と費やすこと2時間。自宅に着いたのは夜8時前でした。

道路選択も人生と同じ様なもの、目標に向かって結果は全て分らないけれど、選択し決断しなくてはなりません。引き返すか、迂回するか、腹を据えなくてならない時もあります。待ち時間と渋滞、お陰で家族の会話は、尽きるほど出来ました。
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玄米酒を飲む

2010年05月01日 12時01分18秒 | Weblog
写真は、昨夜我が家の食卓に載っていた日本酒です。最近私はこのお酒を、おちょこで1~2杯、毎日飲んでいます。四合瓶ですが、全部空けるまでは3週間ほど掛かります。昨日空瓶になりました。

そのお酒のレッテルには、発芽玄米酒 “むすひ”と書かれています。醸造元の『寺田本家』は千葉県香取郡神崎町にあり、成田市内から10キロほど北上した利根川沿いの古い街並みの中にあります。

~生命ある玄米と微生物の生命が結ばれ、“むすひ”が誕生しました。酸味が強く、独特の香りがあり、アルコール度数が低く、従来の日本酒という概念からかけ離れています。瓶の中では乳酸菌や酵母も生きていて、醗酵しているため冷蔵庫に保存しておいても日々風味が変わります。また発酵に伴いビン内に炭酸ガスが溜まり2~3気圧にもなっていて、開栓する際に一度に栓を開けてしまいますと中身が噴出します。お酒が届きましたら冷蔵庫に立てて5時間位落ち着かせて、5~10分位開け閉めを繰り返して開栓して下さい~

その蔵元のHPからの商品説明の抜粋ですが、こんなお酒なのです。二ヶ月前に観た映画「降りてゆく行き方」で間接的にこのお酒のことを知り、その蔵元に直に買い求めに行ったのがきっかけで、以来冒頭の習慣となったのです。

ちょっと値段も張るので、毎日少量の消費なのですが、実はそれを飲み始めてから異変が起こったのです。お腹の調子が良い、個人差はあるかも知れませんが、つまり便通がとても良いのです。腸の中で微生物が活躍している、そんな実感があるのです。

「楽しくお酒を造ることで微生物と響き合い、出来てくるお酒にも楽しい気(波)が伝わる。そんな楽しい気の詰まったお酒を飲むと、飲んだ人やその場にも楽しい気が満ちてくる。そうして寺田本家で楽しくお酒を造ることで楽しさの連鎖反応が起こって、世の中が少しでも明るく平和になればと思い日々仕事しています」そこの代表の言葉です。

何年か前にご自身大腸癌を患って、それで気付き、それまで添加物を沢山入れていた酒を出していたのを改め、体に良い本物を造ろうと、今日に至っているとか。
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