梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

これからのバランス

2012年10月26日 23時09分18秒 | Weblog
社会人となり都内で一人暮らしをしている長女が、その夜は自宅に帰って来ていました。最近家内はコーラスに参加して歌の練習を始めた、そんな話を娘にしていたようです。私はそんな処にその日描いた水彩画を持って帰ったのです。

「すごいね~。私が知らない間にお父さんもお母さんも、何でそんな芸術的なことをしだしたの!?」、その場面に遭遇した娘の率直な言葉でした。当の二人も、その通りに思います。

私の義兄は勤めていた会社が組織するコーラス団体に所属して、長年歌っていて、家内はその兄に誘われたのです。東鉄連傘下の京橋鐡友会が主催する月一回の絵画教室に、私はその会長から誘われ、参加して三回目となります。

二人は昔からそれぞれに興味を持っていて、今まで出来なかったことを、共に還暦を迎えた直後にやりだしたのも奇遇です。それも他人から勧められて始めたのですから、何と二人は仲の良いことでしょう。

家内は右脳人間だと思います。一方私は左脳人間であると思います。インターネットで右脳・左脳を検索してみると、右脳と左脳のタイプを判定するのに簡単な方法がありました。

先ず自然に指を組んでみて、左右の親指どちらが上にくるかです。この時にどちらの方が上に来るかがポイント。私は右親指が上になりました。その判定は、情報のインプット(理解)は左脳で行っていることが多い。となりました。

次に同じく自然に腕を組んでみて、同じく左右の腕どちらが上にくるかです。私は右腕が上になりました。その判定は、情報のアウトプット(表現)は左脳で行っていることが多い。となり、思った通りの判定でした。

一般的には、右脳は感性や感覚を司る機能であり、音楽や絵画などは右脳が働いている人は得意だとされています。右脳の働きが眠っている私には、絵を描くことは、右脳と左脳のバランスを取るには良いチャンスです。

ともあれ、ちょっと非日常的で、その時間は没頭出来る絵画教室を楽しみに参加します。
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防災対策の心構え

2012年10月19日 18時00分28秒 | Weblog
三陸海岸地域には大津波の災難から逃れる為に「津波てんでんこ」という伝承の言葉があります。てんでんことは、てんでんばらばらにとの意味で、人にかまわず必死で逃げろとのことです。一見これは、自分以外は切り捨てる人間不信の言葉です。

しかし深く考えると、家族や友人であっても、それぞれがそれぞれの判断で必ず生き延びてくれる、だから私も自分のことだけを考え逃げ延びよう、きっと生きて再会出来るという相手に対する信頼と期待の言葉です。

去年の3月11日東日本大震災の時、首都圏では大量の帰宅難民が出現してしまいました。東京都ではその対策を総合的に推進する為に、帰宅困難者対策条例の概要が打ち出されました。

『都民の皆さん、大規模災害発生時に、むやみに移動を開始しないでください』、『事業者の方は、従業員向けの3日分の水、食料など備蓄をするようにしてください』との条例で、平成25年4月から実施されるとのことです。

今週の月曜日お昼時間を使って、わが社の災難訓練をしました。訓練と言っても、備蓄してある非常食を実際食べてみて、各自の防災グッズを確認して、去年策定した防災マニュアルを社員と読み返して討議をしました。

「保育所に預けてある子供が心配なので帰らなくてはならない」。「年老いた母が一人で自宅に居るのでどうしても帰る必要がある」。そこまで逼迫してはいないけれどやはり家族が心配、家がどうなっているか不安、等など帰宅希望者が大勢でした。

万一の場合近所に援助を頼める人が居るのか居ないのか、会社から自宅が近い遠いか、その時の公共交通機関や道路事情もあり、そのつもりで頑張って帰ったとしても果たして自宅に辿りつけるのか・・・。最終判断は難しいところです。防災や非難には唯一絶対の正解というものはありません。

普段から家庭での話し合いと準備、そしてこのような会社での訓練の積み重ねが、いざという時に役立ち、やり続けて真の防災対策となることを感じました。ハード面の準備も大切ですが、先ずソフト面の心構えです。 
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秋の夜長に

2012年10月13日 09時44分32秒 | Weblog
猛暑が続いた今年の夏も、急に秋に切り替わり、夜間はもう肌寒いくらいの季節となりました。そんな秋の夜長食事を済ませ、私は最近WOWOWで映画を観ることが多くなりました。

このところ健康の為にと、自宅での晩酌を出来るだけ控えノンアルコールビールを飲んでいます。またこのところ息子に頼まなくとも、最近買ったブルーレイレコーダーを操れるようになっています。そんなことが映画鑑賞に費やす時間が多くなった理由です。

自分で好みの新作を街の映画館に観に行くのも選択肢です。しかし時間とお金は掛かります。WOWOWが送ってくる番組を、自分の好みではないけれど、他に観るのがないからと観ていて、結構はまってしまう作品があります。

また昔観たかった作品で見逃していたものを観て感激したり、過去に観たけれど改めて見直して深く作品の意図が分かったり、楽しみ方はまちまちありますが、映画を観る姿勢や捉え方が年を重ね私自身変わってきたのかもしれません。

そのWOWOWで、黒澤明監督や三谷幸喜監督の作品がシリーズで放映されていました。共に脚本家でもあり、二人の監督の思想や人生観などが反映されていて、それをたどって行くと、移り変わっていながらも強烈な個性を感じます。
 
俳優の演技にしても、若い時の私はストーリー性を追っていて受け止める能力がなかったのか、最近は卓越した俳優の演技力には思わず唸ってしまう場面があります。演技力などは、経営者として大いに学ぶところがあります。

楽しみのもう一つは、観た作品を色々と調べてみることです。例えば邦画で、昭和20~40年代に作られた作品で、ロケ地などが分かって社会世相が映し出されている映画に出会うと、自分の生まれ育った時代と重なり感慨深いものがあります。

インターネットで検索して知り得た知識が博学となるのか単なる雑学で終るのか、ともあれ作品が印象に残ることには役立っています。

「映画は薬です。それも脳に刺激を与え体を元気にする長寿の薬です。長生きをしたい人は是非映画を観て下さい!」。私の知っている、日本映画ペンクラブの会員の方の言葉です。
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10月1日丸の内

2012年10月05日 18時00分17秒 | Weblog

10月1日の午後5時過ぎ、わが社の社員と共に、東京駅丸の内駅舎を前に立っていました。太陽も西に暮れかかる頃、東京中央郵便局を背にした歩道で、赤レンガの威容を眺めていました。

その日は約5年の修復工事を終えて全面開業した、JR東京駅の駅舎のオープンの日です。三脚のカメラを据え写真を撮っている人、会社員では無く明らかにこの日の為に来たような人々が溢れ、駅界隈は活気に満ちていました。

またその日は、日本郵政傘下の郵便事業会社と郵便局が合併して、「日本郵便」が発足した日でもありました。午前中にはその中央郵便局で記念イベントがあったようです。

私達はこの為に丸の内に来たのではありません。新日本製鐡と住友金属工業が、これまた同日合併したので、営業全員で、新会社である新日鐡住金に挨拶に伺ったのです。東京駅から歩いて2~3分の距離に在り、その帰りだったのです。

鉄鋼国内最大手の新日鐡と同3位の住友金属とが統合して、生産規模では欧州アルセロール・ミッタルに次ぐ世界2位の鉄鋼メーカーが誕生しました。高炉メーカーの合併は、2002年に川崎製鉄とNKKが経営統合してJFEホールディングスが発足して以来となります。

新会社の厚板事業部があるフロアーに昇り、担当者に挨拶をして、青を基調としたロゴマークが入った新しい名刺を頂きました。住友金属の担当者が、新日鐵の担当者と一緒に丸の内におられることに少し戸惑いを感じましたが、ロゴマーク同様、私達も直ぐ慣れることと思います。

一つの仕事を終えた我々は、丸の内南口のワシや干支に彫刻に飾られた天井ドームを見みてから、3日に開業する東京ステーションホテルの玄関の前を通り過ぎ、北口へと向かいました。

八重洲口側へ抜ける通路には、新たな飲食店が立ち並びました。そこの一軒に入りました。私は八重洲地下の駐車場に車を停めていましたのでオレンジジュース、営業はビールを注文しました。丸の内で同じ日にそれぞれ歴史的なスタートが切られたことになります。乾杯!!
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