新しい事業を展開するのであれば、我々の鉄鋼加工業界(同業者が多い)におけるターゲットは、過当競争に巻き込まれないような他社が追随しない分野と言うことになります。発注元(ユーザー)からすれば、同じような加工業者が多ければ、価格が安いことが最大の選択肢となり、納期や品質はどうしても二の次になります。
ロボ機による立体加工は、ユーザーが内製化している職人さんの手間を請け負うことが一つの売りになります。我々が一次加工したものの納め先で立体的加工をする場合、更に手間を掛け二次加工(手切や削り)がなされています。ユーザーではそれが当たり前のようになっていますが、ロボ機では最終仕上がりの精度を高め一発で切れる可能性があります。
わが社も従来のように営業だけがアプローチをするのではなく、技術者が同行してユーザーの加工現場を見せてもらえれば、お客さんのメリットになる提案型の営業となります。これからの社内的な課題は、このPJを通して製造と営業との結束です。製造と営業が一緒になってお客さんを回る機会が多くなり、良いチャンスと捉えています。
提携先の社長は、このロボ機は既存の溶断業界には簡単に浸透はしないだろう、と予測しています。型鋼の開先等で使用される、ロボットプラズマ切断機は徐々に業界に出回ようになりましたが、厚板用ガス溶断のロボ機導入はほぼ皆無です。同業者には、肉厚の物が切れるガス溶断を熟知した職人が少なく、ロボ機の導入の必要性を感じている経営者もいないのではないか、とアドバイスをもらいました。
このPJは件の製造統括を含め3名で、8月に立ち上げました。9月までは提携先の会社に行って、ロボ機の稼働を見てどのような加工が可能か把握して、更にその会社のユーザーに行かせてもらい、どのような部材となり使われているか見聞さてもらいました。
それをヒントにわが社独自でも、立体加工の技術がどのような業種が対象になるか調べてきました。わが社の既存の取引先でも、新たにその加工を提供出来る可能性もあります。そのような段階に入り、10月からは営業全員も加わってそのPJは7名となり週二回早朝に会議を開き、新規取引先の開拓を目指し実際に行動しながら、今後の取り組み方も模索してきました。
7名がこのPJを大よそ理解してくれる段階に入りましたが、当初からのPJのリーダーの考えが、どうしても先行してしまいます。本来なら全員から、もっと積極的な意見がでてもいいのではないかとのリーダーの考えもありました。
そこで11月に入り、メンバーに課題が出されました。「あなたがリーダーとして」を前提に、①今までの取り組みについてどう考え・他にもやり方があるのか、②それを踏まえ外へどう攻めていくか・また社内体制をどう進めるか、③三カ月後と六カ月後の利益目標をどう設定するか、この観点で各自の意見を提出してもらいました。
PJの立ち上がり時期は、リーダーの考えが先行するのは当然です。しかしこれが長く続くと、メンバーはリーダーに頼ってしまい、自ら提案をせず自ら行動しなくなります。上記の課題は、それを打破する為のものでした。提出された中身としては、利益目標はまちまちでしたが、他は前向きで建設的な意見が多くありました。
このPJは仮称で、「ロボ立体加工」としていました。この機にPJ参加者から正式な名称を付けてもらうべく、募集しました。これはPJを端的に把握していないと付けられません。PJメンバーの一人から、社員全員に募集してその中から決めたらどうかとの発案でした。改めて社員全員からネーミングを募ることにしました(その結末は次回に)。
メンバーに出した課題の回答で、担当者をそろそろ絞り込んだ方がいいとの意見が多数ありました。新規開拓専任など決め、一旦は7人広げましたが今後は集中していきます。役割分担をしても、互いの立場を理解し合えると期待しています。PJ会議も週一回にして、各自次週の行動予定を決め一週間後その結果を後追いする、このサイクルを回していくことにします。 ~次回に続く~
ロボ機による立体加工は、ユーザーが内製化している職人さんの手間を請け負うことが一つの売りになります。我々が一次加工したものの納め先で立体的加工をする場合、更に手間を掛け二次加工(手切や削り)がなされています。ユーザーではそれが当たり前のようになっていますが、ロボ機では最終仕上がりの精度を高め一発で切れる可能性があります。
わが社も従来のように営業だけがアプローチをするのではなく、技術者が同行してユーザーの加工現場を見せてもらえれば、お客さんのメリットになる提案型の営業となります。これからの社内的な課題は、このPJを通して製造と営業との結束です。製造と営業が一緒になってお客さんを回る機会が多くなり、良いチャンスと捉えています。
提携先の社長は、このロボ機は既存の溶断業界には簡単に浸透はしないだろう、と予測しています。型鋼の開先等で使用される、ロボットプラズマ切断機は徐々に業界に出回ようになりましたが、厚板用ガス溶断のロボ機導入はほぼ皆無です。同業者には、肉厚の物が切れるガス溶断を熟知した職人が少なく、ロボ機の導入の必要性を感じている経営者もいないのではないか、とアドバイスをもらいました。
このPJは件の製造統括を含め3名で、8月に立ち上げました。9月までは提携先の会社に行って、ロボ機の稼働を見てどのような加工が可能か把握して、更にその会社のユーザーに行かせてもらい、どのような部材となり使われているか見聞さてもらいました。
それをヒントにわが社独自でも、立体加工の技術がどのような業種が対象になるか調べてきました。わが社の既存の取引先でも、新たにその加工を提供出来る可能性もあります。そのような段階に入り、10月からは営業全員も加わってそのPJは7名となり週二回早朝に会議を開き、新規取引先の開拓を目指し実際に行動しながら、今後の取り組み方も模索してきました。
7名がこのPJを大よそ理解してくれる段階に入りましたが、当初からのPJのリーダーの考えが、どうしても先行してしまいます。本来なら全員から、もっと積極的な意見がでてもいいのではないかとのリーダーの考えもありました。
そこで11月に入り、メンバーに課題が出されました。「あなたがリーダーとして」を前提に、①今までの取り組みについてどう考え・他にもやり方があるのか、②それを踏まえ外へどう攻めていくか・また社内体制をどう進めるか、③三カ月後と六カ月後の利益目標をどう設定するか、この観点で各自の意見を提出してもらいました。
PJの立ち上がり時期は、リーダーの考えが先行するのは当然です。しかしこれが長く続くと、メンバーはリーダーに頼ってしまい、自ら提案をせず自ら行動しなくなります。上記の課題は、それを打破する為のものでした。提出された中身としては、利益目標はまちまちでしたが、他は前向きで建設的な意見が多くありました。
このPJは仮称で、「ロボ立体加工」としていました。この機にPJ参加者から正式な名称を付けてもらうべく、募集しました。これはPJを端的に把握していないと付けられません。PJメンバーの一人から、社員全員に募集してその中から決めたらどうかとの発案でした。改めて社員全員からネーミングを募ることにしました(その結末は次回に)。
メンバーに出した課題の回答で、担当者をそろそろ絞り込んだ方がいいとの意見が多数ありました。新規開拓専任など決め、一旦は7人広げましたが今後は集中していきます。役割分担をしても、互いの立場を理解し合えると期待しています。PJ会議も週一回にして、各自次週の行動予定を決め一週間後その結果を後追いする、このサイクルを回していくことにします。 ~次回に続く~