梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

運転免許の更新

2015年10月31日 09時44分23秒 | Weblog
私の運転免許証の色はブルーです。免許更新時には違反運転者として2時間の講習を受講しなくてはなりません。先日その免許の更新の為に、千葉運転免許センターに行ってまいりました。前回更新して3年経ったことになります。

さて、この2時間の講習をどのように受けるのかです。つまり、受動的に嫌々ながら受けるのか、能動的に嬉々として受けるのかです。私はこの講習を人間観察の場と捉え、自分だったらどう講義をするかの視点で受けることにしました。すると、自然に能動的になります。

講義の冒頭、“自己診断安全テスト”を受けます。情緒不安定性、衝迫性・暴走性、自己中心性、神経質・過敏性、虚飾性、安全態度、以上の6項目で自己採点によってチェックします。それぞれ5段階まで、3のレベルまで来ると、その項目で事故を起こす危険要素があるとの説明です。

講習の教員から、「以上6つで、全くチェックが無かった人は手を挙げて下さい!」との声が掛かり、60名程の中には、何と数名いました。私は0~1までのレベルで収まりましたが、そんな人がいるのか、凄いと思いました。

それから教員による講習が続きましたが、私の斜め前の全くチェックが無かった人が、居眠りを決め込みます。手を挙げた時は素晴らしいと思った、その尊敬の念が消えていきます。2時間の講習の中で、半分は居眠りをしていました。

そこで私の考察や想像となります。この人は自己採点によってパーフェクトの点数になったのだろうけど、それはあくまで自己評価である。この人も免許の色はゴールドでは無く違反運転をした過去がある。その自己評価は、果たして正しいのか。

「他人の話しを聴かないほうだ」「相手に配慮するなどの社会的なマナーなどに関心がないほうだ」。これは、最初に行った“自己診断安全テスト”の6つ目、安全態度でのチェック項目の2つですが、その人はこれが無いと回答をしているのです。

ここまで書くと、私のやっかみ・ひがみととられてしまうかも知れませんが、少なくともその人は自分の矛盾に気が付いてないように思いました。 ~次回に続く~
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言い方・伝え方

2015年10月24日 06時38分26秒 | Weblog
何人かで外で昼食を取りながら、静かな処で大事な話をしたいので、お昼もやっている居酒屋チェーン店に個室を予約しました。そこは完全な個室ではなくて、格子状の扉で隣との壁も薄く、居合わせた隣の集団の声が聞こえてくるような部屋でした。

連休明けの主婦達の昼食会か、赤ちゃんも連れている人もいました。とにかく話し合っている声が大きく、時折皆でゲラゲラ大声を上げて笑います。連休中の何かの話しで盛り上がっているのでしょうが、全く店の他の人の事は眼中にありません。

我々も我慢がしきれずに、ちょっと直に注意してみようとのこととなりました。私が隣に行ってくると言い出すと、他の方から提案があり、先ず店員さんに言って店員さんから注意してもらったらどうかとのこととなりました。その結果、暫くは静かになりました。しかし時間が経つと前ほどではありませんが、元の状態に戻るのです。

話しは変わります。夜11時頃の電車に乗っていました。駅ごとに人の乗り降りが結構あります。ドアの脇に立っている若者がいます。イヤホーンをつけて、リュックサックを足元に置いていますが、自分の脇にザックを仰向けに寝かせてありますので、ドアの出入り口を四分の一程塞いでしまっています。

本来なら手摺側へ、要するに自分足元の後ろに立て掛けるべきです。私は吊革に捉まってじっと様子を見ていましたが、駅ごとに乗り降りする人にとっては邪魔で、彼の顔を見ようとするのですが目を閉じているので彼は気が付きません。つまり誰も彼に注意する人がいない状態でした。

私の降りる駅に来ました。私は思いっきりそのサックを足で蹴飛ばしました。あたかもサックが分からず、けつまずいたように。そこで漸く彼は目を開けましたので、降り際に、「このように置いておくと邪魔ですよ」「後ろにでも立て掛けたらどうですか」と彼に言いました。絞り出すように、若者は「すみません」と一言。

明らかに迷惑を掛けている人を前にして、どうのようにしたらいいか考えあぐねるものです。見て見ぬふりをしてやり過ごす人もいます。最近は逆恨みされて、その注意した相手から暴力を受けるケースもあるからです。

私が居酒屋で行おうとしたこと電車で行ったこと、この二つの行為は正しいかどうかわかりません。本人が受け止める気持ちも配慮して、言い方や伝え方は常に考えなければと思います。
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お得意先の50周年

2015年10月17日 09時42分21秒 | Weblog
北関東にあるわが社販売先のお客様が、今年創業50周年を迎えられました。その記念式典に招待を受け、わが社の営業担当と先週末参加させてもらいました。向かったのは栃木県のゴルフ場です。

式典の前に記念ゴルフコンペを行うという企画でした。私と担当はゴルフをしませんので、午後4時30分からそのゴルフ場の食堂で行われた式典に参加いたしました。ゴルフをされた方と、式典から参加された方とで70名を超えていました。

そのお客様は、わが社から厚板素材を仕入れて地下の燃料タンクを製造されている、いわばメーカー的な存在の会社です。素材を切断し、ロール形成機で円形に曲げ、溶接して繋ぎ合せ筒状にし、トップとエンドにお碗上の鉄の蓋を接合して、外側に樹脂加工を施す等を経て、タンクを造ります。全て自社で製作しています。

お父様が50年前に創業されて、現社長はその息子さんですが、長男ではありません。長男の方が後継者となるべく入社したのですが諸般の事情から退職され、先代が他界された後一時期お母様が中継ぎをされて、現社長にバトンタッチされました。当年47歳です。

わが社は先代の時からのお取引があり、現社長とは12年前に、結局その会社に入った時からお付き合いをさせてもらっています。所謂二代目社長となりますが強烈な個性があり、創業者に近い特質も兼ね備えています。そのような社長とは馬が合い、後継者の悩みでは共通点が多く、気が付けば二時間近く話し込むこともあります。

「先代は創業して間もない頃に得意先の倒産で、今で言えば何億円にも相当する負債を抱えたが、その持前の不屈の精神で乗り切ってこられた」「現在のタンク製造に特化したのは、その他の一般製缶の仕事が7割もある時で、その先見性には敬服をしました」。との言葉は、式典で主賓の挨拶に立たれた地元の金融機関の元役員。先代の時代から親交があった方でした。「タンク製造に特化して、当時北日本でも二社しか導入していないロール曲げの高価な機械を買われました。採算が取れるか取れないかそんな不安は微塵も無く、どうしたら使いこなせるかしか考えていないようで、闘志がみなぎり目が輝いていました」と、主賓は続けられました。現社長には先代のDNAがしっかりと受け継がれています。

何より嬉しかったのは、「2年前梶哲さんがされた60周年式典に後押しされて、自分の会社も50周年を対外的に行うことを決めました」との、社長が私に云って下さった言葉でした。

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自分の行っている事(その2)

2015年10月10日 10時01分05秒 | Weblog
銀行の窓口に払戻請求書を出した直後に、自分の名前を呼ばれるとドキッとします。書いた内容に不備があったのかと誰しもがそう思うはずです。窓口に行って「はい、何でしょうか」と私が尋ねると、「この用紙の欄外に族柄を書いて下さい」と、また件のAさんが言うのです。

Aさんにはこう言いました。「あの、一ヶ月前にその様に言われたので、窓口の方によって対応が違いますので統一をしてくれませんかと」「書かなくてはいけないのであれば欄外に代理人が族柄を明記することを印刷して下さい」「そしてこのクレームを支店長に伝えて下さいと言いましたが、先日支店長にお会いした時、聞いていないと仰いました」。

私は「この払戻請求人は私の母ですが」と言いましたら、Aさんは結局自分で記入しました。私本人が書く必要もないのです。その後名前を呼ばれ、お金を受け取りAさんには「ありがとう!」と声を掛けて帰りました。支店長には、今回のことも機会があったらまた伝えたいと思います。

彼女はきちっと任務を遂行しようとの、責任感のある人なのかもしれません。しかし銀行というと硬いイメージがあり、言い方によっては上から目線を感じ、威圧的にとってしまう人もいるはずです。

特にお年寄りは、行員の言っていることが直ぐには呑み込めず、その傾向が強いかもしれません。そのような配慮か、何年か前から支店のフロアーには、優しそうな案内人が配置されています。

先程言いました責任感の強い人とは、自分の行なっていることや自分の立場を正当化して、何か事が起こった時の為に自己防衛することにもなりかねません。でも本人は恐らく無意識でその様な行為をしていますので、人に指摘されないとなかなか自分自身では分からものです。

自己防衛で仕事をするのではなく、本来は相手の立場に立って行動することが優先されるべきだと思います。お客さんに好印象を与えて、喜んでもらうことも大事な任務です。自分の行っている事をチェックする為にも、人間関係をないがしろには出来ません。
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自分の行っている事 

2015年10月02日 09時10分02秒 | Weblog
私は銀行のカードは持たず、預金払い戻しにしても送金も納税も窓口で行っています。この窓口で現金を引き出す際に『預金払い戻し(払戻請求書)』なるものを書きます。本人が、自分の名前も口座番号や金額も書いて押印をして、自分の預金を払い戻すことは当たり前の話しです。

私の母は現在87歳で多少のボケはありますが痴呆症の症状はありません。意識もしっかりしていて自宅暮らしですが、長年の他の持病もあり、残念ながら二年程前から寝たきりの状態です。だいぶ以前より、母の銀行預金の管理等は私が代行しています。

今回書きたかったことは、母の代理で銀行に預金払い戻しに行った時のことです。窓口の女性行員(仮にAさん)に「この女性の方はどなたですか」と尋ねられましたので、私は「私の母です」と答えますと、Aさんから「この用紙の欄外に族柄を書いて下さい」と言われました。

それ以前は、そのように尋ねられそう答えたら行員が記入をしてくれましたし、それこそ聞かない行員もいました。そこでAさんには、「窓口の方によって対応が違いますので、統一をしてくれませんか」「絶対書かなくてはいけないのであれば欄外(銀行使用欄)に、代理人が族柄を明記することを事前に印刷して下さい」と、私は言いました。

更に、「この様なことを店頭で言われたと、支店長に伝えて下さいと」と名前を名乗って申し入れをしました。これが約二ヶ月前の話しです。その後一ヶ月経って、たまたま支店長とお会いする機会がありましたので確認したところ、その話しは上がってないとのことでした。

支店長は、「すみません、対応は行員によってまちまちになってしまっているのが現状です」「例えば顔見知りの代理人であれば聞かずとも行員が書いてしまうケース、一応確認して行員が書くケース、お客さんに書かせるケースがある」、とのことでした。

預金払い戻しの代理人ついての確認は、支店側の基本ルールはどうなっているのでしょうか。確認の指示は出しているのでしょうが、統一性がありません。窓口によって対応が違ってはお客さんも迷ってしまいます。

そしてつい最近このこと銀行に行って、窓口に母の払戻請求書を出すと、しばらくして「梶さ~ん!」と呼ばれました。件のAさんでした。 ~次回に続く~
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