梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

今年を振返り

2006年12月25日 13時09分53秒 | Weblog
今年一年を振り返って見ると、新しくスタートしたことや、今までとは違って大きな変化があったこと等がやはりウエイトが高く、自分の中に残っています。

新しくスタートした、その意味ではこのブログを始めたことは大きな出来事でした。4月頃から本格的に始め、どうにかこうにか週一回の投稿が続けられました。話題を探すのに苦悶する時もありますが、気負いすぎるとなかなか書けないもので、最近は自然体で望んでいます。

正直ブログのアクセス数も気になるところですが、関心を持って見続けて下さる人が少しでもいれば、それで満足しています。

今年の出来事で変化といえば、物理的にも精神的にも大きく私が拘束された、千葉工場の人事異変と工場通いです。結局ほぼこの一年間で現場職の六名が全員入れ替わってしまったことになります。新しい社員での工場操業は勿論まだ課題も多く、新体制作りは現在も進行中ですが、過去はともかく前進していくことを第一に考えています。

この千葉工場で10月から、私の取組まざるを得なかった仕事は、加工工場の実態把握、工場の労務管理、現場レベルでの問題解決等など、今後わが社を経営していく上で私(加工を知らない・現場を知らない)にとって貴重な経験であり、避けて通れない通過点(神が与えてくれた試練)になったかもしれません。

新たにと言えば、今年4月から鉄鋼流通業の地区団体の会長になったことも特筆すべきことかもしれません。今期はもう四分の三が過ぎようとしていますが、今のところ大過無く、会としての新しい試みも進んでいます。

他の社外の会も今年慌しく参加しましたが、これ等の会合が、本来私のこの歳にして備わっていなければならない常識や知恵などを与えてもらっているチャンスと捉えるならば、本業をやり繰りしながらでも参加する意義を再認識しています。

その他にも、家庭や仕事以外での人間関係でも変化はありましたが、この一年何とか無事に過ごせたことは、やはり感謝の気持ちでいっぱいです。

ちょっと堅い話で、この一年を締め括ることとなりましが・・・。皆様には、どうか良いお年をお迎え下さい!
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木栗会(その2)

2006年12月18日 06時52分18秒 | Weblog
その茂在先生には予知能力というか、世の為になるべくして生まれてきたような不思議な力が備わっています。先生自身も、自分にはラッキーミラクル(幸運の奇跡)があると言っています。

学術旅行で海外に行く予定のところ、直前に怪我で行けなくなりその目的地が大地震に見舞われたことや、搭乗する飛行機にある理由で乗らなくなったところ、その飛行機が墜落してしまったことなどで、自分も含め他人の命を多く救っています。また定年退職後も、自分が望んでいた職が向こうから舞い込んできたことや、自分の研究分野で民間企業や国から数千万円単位の研究開発費の寄付を一方的に受けたことなど、理屈で簡単に説明しようがない現象が続いています。以下、先生が仰っていることです。

その例を口にしただけで、他人からは「何らかの宗教に凝っているのでは?」などと疑われるのが普通であろう。然し私自身は全くその様な人間ではない。唯言える事は、心の中では何時も「神様、仏様」を意識しており、事有る度に内心では手を合わせる姿勢である。言うなれば、「苦しい時の神頼み」と笑われる種類に属しようか。

それと言ふのも私の人生の或る種の異常性から来ているのかも知れない。見方によれば「一生催眠術にかかっている」と言えるのかも知れない。私の幼年時代に、母は旧暦三日の夕方になると、いつも私の手を引いて裏の野に出て西空に細く輝く三日月様に手を合わせ、しばらくお祈りして後、私によく次のように話した。

「お前は五黄の年の寅年の、寅の月の寅の日の、寅の刻に生まれたのだから、お前は誰よりも運が強く、大きくなったら世界中を駆け巡って活躍する男になるよ。だからお前は横文字もうんと勉強しなければならないよ。トラは千里行って千里戻るというんだし、五黄の寅というのは、男にとって最高の星なんだから。しかしお母さんは巳年生まれ。巳の人は執念深く、一度こうと覚悟をきめたら途中でどんな困難に遇おうとも、必ず目的を達し事を成功させる性格なんだよ。寅の運勢に巳の守りが加わったら、どんなことでもできないことはないんだよ。そのお母さんが生きている間はもちろん死んでからも、お前の一生を通じて見守っているから、そのことを忘れてはいけないよ」

私はそのことを思い出すたび、母親の言葉が有り難く目がうるむ。そして私は子供の頃からの習慣として、三日月を見ると必ず手を合わせて自分の現況を反省し、今は月の中にいる母親に報告する癖がつき、それは今でも続いている。と、先生はご自身を振返っています。

先生の普段の生活は非常に質素です。おおよそお金儲けには無縁です。ある時人の勧めで、スロットマシンをやったところ、あまりにもコインが出てくるので打ち止めになったそうですが、自分の欲得だけを考えていない先生としてはそれ以上のめり込むことはかったそうです。
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木栗会

2006年12月11日 13時40分12秒 | Weblog
3年前に木栗会(もっくりかい)という会に入りました。この会は茂在寅男(もざいとらお)先生を囲む会といってもよいかもしれません。

その茂在先生を一言で言い表すのは難しいのですが、東京高等商船学校(現東京海洋大学)を卒業され、工学博士として長年商船大学の教授をされ、日本水中考古学の第一人者でもあり、現在93歳でありながら今なお多くの講演活動を精力的に続けられています。

魚群探知機の発明、英海事用語の日本語訳整理の草分け、古代航海史の研究、日本丸の保存や船の科学館の建設の発案、つくば科学万博では昭和天皇の案内役、著書や発明特許や公職なども数多く、先生の業績を挙げれば切がありません。

この木栗会には25名ほどの会員がおり、会合は隔月開催しています。日本の歴史に造詣が深い方々も多く参加しており、先生の講話の前に、希望者は持ち回りで自分の得意な分野の歴史の研究発表をします。私は歴史には興味がありますが、人前で話す知識などは皆無ですので皆さんの話を聞くだけですが、学校で学んだ歴史とは全く違う話が聞けます。

会員の平均年齢は軽く70歳を超え、私が一番若輩ですが、この会の会計幹事を仰せつかっています。会の開催通知や出欠などの連絡係りも最近させて頂いていますが、この仕事を通し多くを学び、年輩会員の方々から色々教えらます。例えば、礼節とか礼儀とか。

ただしちょっと気になるのが、お歳を取られると皆さん話が長くなり、自己主張が強くなる傾向があり、また人の話しをあまり聞かない方もおられます。しかしそれはそれで、将来の自分の姿でもあると受け止めています。その歳になった時の、自分の判断材料にしたいと思っています。

この会は発足8年目ですが、因みになぜ木栗会と命名したかといいますと、お歳の方も多かったので、自然を愛しモクモクたる生命力を維持する為にとのことでした。
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読書交換

2006年12月04日 08時00分54秒 | Weblog
私はある人と読書交換をしています。互いに選び読んだ本を交換して、読み合い、簡単な感想をメールで交換しています。

どの様な経緯で、どんな目的で読書交換を始めたのかは省略します。残念ながら?!相手の人は男性です。今年の二月から始めて、これまで読んだ本は6~7冊ほどになります。

私の読書は経営に関するものが殆どで、まず小説は読みません。妻に言わせると「あなたの読む本は、全てハウツー本ね!」と軽蔑されていますが、小説はなかなか読む気にはなれません。

もっと時間があれば歴史物なども読みたいのですが、気持ちの余裕がありません。と言うか、仕事中心の私には、今は無理かもしれません。もともとそんなに読書癖がある訳でもないので、せいぜい読破するのは多くて月に2~3冊です。

そんな観点からすると、この読書交換は、相手が選ぶ本をいや応無しに読む訳で、読む本のジャンルは広がります。また、一冊を読み終え感想を書く時間の制約はありませんが、相手が待っていると思うと、やはり読書のペースは上がります。

更に、他人の読後感は普段聞けるものではないので、相手がその本で何を読み取ったかを聞けるのは、なかなか面白いものです。同じ本を読んでも、感ずる箇所も、感じ方も当然ですが違います。その違いは、それでよいと思っています。

その相手と普段顔を会わせていなくても、この様なことを継続していると、価値観の確認は出来るものです。
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