梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

環境整備その1

2006年06月28日 10時00分14秒 | Weblog
1.古い小さいは恥ではない。汚い、乱雑こそ恥じである。
  「己を磨き、心を磨くために清掃する」を意識してかかること。
2.ます初めに「お客様になった眼」で汚れを発見すること。
3.汚れの正体を確認すること。
4.汚れに合った武器(用具)を選ぶこと。
5.汚れが付着している母材を傷つけない方法か確認すること。
6.ただひたすら汚れと戦い必ず勝利すること。
7.自らの成果を積極的に広めること。


これは何の標語だか分かりますか。
答えは、環境整備に取組む心構え(手順七か条)です。

それでは環境整備とは何かと言うことですが、簡単に言いますと、自らの手で会社を奇麗にすることです。自分達(社員)が働く職場、またお客様が来て下さる会社は、極力社員自らが奇麗にすべきではないかとの考えです。

わが社ではこの環境整備の実行が、会社の重要な方針の一つとなっています。具体的には、整理、整頓、清潔・清掃の実践となります。整理とは捨て去ること、整頓とは欲しい物がすぐ出せること、清潔・清掃とは心を磨くこと、とわが社では規定しています。

数年前この環境整備を定着させる為に、全社員で研修会を行い、会社を磨き上げました。その時に、冒頭の心構え(手順七か条)を社員が暗証し研修会に臨んでもらいました。
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もの忘れ

2006年06月19日 17時49分03秒 | Weblog
私の最近の悩みですが、物忘れが激しくなりました。携帯電話や鍵の置き忘れはあたり前、備忘の為メモを取ろうと思いつつ間が空いてしまうと書く内容すら忘れる始末、ひょっとして若年性痴呆症では?

そんな心配が渦巻く中、書店で目に留まった本を買い求めました。題名は「人はなぜ忘れるのか」〔下記参考まで〕。冒頭のエピソードですが、ある老夫婦が食事に招かれ、夫が昨日夫婦で行ったレストランの名を忘れ、妻に聞こうとしたが妻の名前まで出てこなかった話でした。私はそこまで酷くありませんが・・・。

本の内容としては、アルツハイマー等の病気は別として加齢による脳細胞の死滅は避けられない、それを前提として忘れる仕組みには三つの要因があるとのこと。記憶のエラーが起こる理由としてビデオレコーダーの例を挙げ、①録画ボタンの故障、②誰かがテープの一部を消したか内容をめちゃくちゃにした、③再生ボタンの故障である等としています。

①のケースとして、例えば50歳代は重要な仕事が重なる為、その情報に充分集中していなかった、記憶を形成する関連づけがしっかりしていないからと説明しています。(50歳代の私としてはそんなことが分かり納得です)

また人の名前の度忘れはケース③であり、忘れたのでは無く出てこないのだと。顔が分かるのは認識プロセスであり、名前を思い出すのは記憶を取り出すプロセスであり、全く別の機能であると言っています。

その上で記憶力の改善や、いろいろな覚え方あるとしています。若い時は受身的でも自然と記憶するが、年齢が増し受身記憶は低下するので意識の集中が必要だと説いています。五感を使う、ストーリー性を持たす、思い出す訓練など方法は色々工夫できると言っています。 

先週同じ歳で20年ぶりに再会した人が、全く同じことで悩んでいました。自分に指示を仰がない部下をこっぴどく叱ったが、その部下は実際には指示を仰いでいたことが判明、大恥をかいたとのこと。大いに自信を失った、その時たまたま読んだ本が正にこの本であったと、二人で大笑いしました。

更に本には歳をとった分経験がカバーしている、そのキャリアで総合判断ができると書いてありました。また忘れるということは悪いことではない、全て記憶が消えないのも困る、これは自然の仕組みであるとも記されていました。

私としては、この本とその人に救われました。



※「人はなぜ忘れるのか」~脳と記憶の不思議な関係~
 著者:ロブ・イースタウェイ 発行元:アスペクト 定価:1,400円
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千葉工場

2006年06月12日 17時56分17秒 | Weblog
成田国際空港近くの、わが社の千葉工場内の様子です。
(写真の上をクリックしますと拡大します)

ほぼ中央に写ってますのは、主力機械のレーザー切断機とその製品群です。

今年に入り、日立ホイストの部材を造っている新規のユーザーさんと取引が出来まして、一ヶ月先位までの注文が前もって分かり加工工場としては大変助かっています。

つまり、他の仕事が暇な時にこの製品を作り貯め出来ますし、他の注文で同じ厚みの素材を切断する際に一枚分の板に余りが出ればこの製品を取り込めるからです。

写真の右端に、煙が上がっている様に見えるのは水蒸気です。レーザー切断機と違ってこれはガス溶断機で切断しているところで、ガス燃焼の熱で製品が曲がらないように、水を掛けながら切断しているところです。
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実践すると言う事

2006年06月06日 11時26分25秒 | Weblog
二ヶ月ほど前の話しです。主に経営者を対象にセミナーを開催し経営指導しているコンサルティング会社の代表者が、30冊目の本を発刊されました。わが社もそこの会員です。

事務局よりメールで案内を頂きましので、折り返し御祝いを述べ三冊注文することにしました。しかし一週間二週間経っても本は届きません。以前も頼んだことがあるのに?何故?無視??…。

一ヶ月前にそこのセミナーがあり、その本も置いてありましたので一冊買い求めました。この件は敢えて先方には言いませんでした。 

先週そこの№2であるH氏と、K氏と私と3人で会合を持ちました。お酒が入り話題も広がり、H氏が近況として自社の事務局スタッフの交替がありサービスの低下を心配している云々の話しが出ました。私はもう気にしていないと前置きし、初めてこの経緯を話しました。瞬間H氏の顔からは血の気が引きました。 

翌日H氏が、三冊の本とお菓子を持参されお詫びに来社されました。本は無償で頂いてしまいました。更に代表から出張先より丁重なメールが入りました。今自分は直接伺えないがあってはならない事のお詫びと、社内体制の見直しを期する故今後ともご鞭撻を頂きたいとの内容でした。

クレーム対応としては、これ以上は無いと思います。普段とてもきっちりしている会社でしたが、ただ反面どのような対応をするのか正直関心はありました。何故なら代表がセミナーではクレーム対応は、何時もお客様との絆や信用を大切にと言明していますし、経営について教わったことをわが社も手本にしているからです。
 
一方K氏が、この度私塾を開設します。K氏は岩手県から15歳の時集団就職で上京、大変苦労はあったようですが、現在120名の運送会社を母体とし整備工場などの関連会社を経営しています。まだ今年59歳ですが、3年前に長男に社長職は譲り、ご自身は本来の使命感で更なるチャレンジを続けています。

この塾は過去の社員教育や人との出会い、自分の行き方などの集大成かもしれません。人を育てたい、実践することの難しさを克服させたい、K氏の強い願いがあります。

「机上の空論を廃する!若手の二世などセミナーで持ち帰った理論を実践できない、そんな頭のカスを取り除きたい」、先週K氏とH氏が会ったのもそんな議論をする為でもありました。

自ら実践すること、難しいことではありますが、常に心掛けたいと思います。
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