わが社溶断加工の仕事の受注には、リピート性のあるものと、スポット的なものとがあります。リピート性のものとは、特定のお客様から、既に価格も決まっていて、他社には流れずに定期的に受注出来ている仕事です。
一方スポット的なものとは、日々お客様から見積もりや納期の引合いを受けて、中には決まらないものもありますが、注文になる仕事です。お客様は、わが社に発注される前に、競合他社に問い合わせて、諸条件を比較していることになります。
先日、営業部長より報告を受けていた時のことです。従来、素材販売や溶断加工でもスポット的に受注していたお客様から、今回加工品でかなりの量の注文が入ったとの内容でした。浦安鉄鋼団地のお客様で、板は板でもわが社が扱っている厚板ではない品種を専門に扱っている、所謂仲間先です。取引を開始したのは数年前のことです。
私としては、今まで小ロットの取引が今回大量の受注に至ったのか、単純にその理由を知りたい気持ちになりました。営業部長に尋ねたところ、正直にその背景は良く分からないとのこと。そこで、部長が後日そのお客様を訪問することになりました。
「従来取引がある加工業者に打診したところ、忙しいので断られた」「当然梶さんは知っていたけれど、そこで上司に相談したところ、梶さんだったらきっと何とかしれくれると後押しをされた」。大よそ、そのような話を発注担当者はしたそうです。
東鉄連には、例えば形鋼だとか薄板だとか品種別に部会があり、わが社は厚板部会に数年前から参加することとなりました。その会社の、後押しをしてくれた上司とは、わが社の部長は、厚板部会で顔を合わせる機会が生じました。
その会社は浦安の商工会議所の古くからの会員です。或る人を介して、浦安への入会要請があり、わが社は江戸川を退会して、浦安の商工会議所に所属しました。その旅行でも、その会社の上司と、わが社の部長は一緒になったこともあったのです。
“人は情報によって行動が変わる”という話しを、最近耳にしました。その会社の担当者は、当てにしていた一軒目で断られて、わが社以外のところに聞いてみる選択肢もあったのでしょうが、たまたま上司に相談した、その言葉で行動が変わったのでしょう。
一方わが社の部長は、大量に注文を受けた背景の情報を入手するまで、つまり自分が作った人間関係が要因であったことを、知らなかったことになります。 ~次回に続く~
一方スポット的なものとは、日々お客様から見積もりや納期の引合いを受けて、中には決まらないものもありますが、注文になる仕事です。お客様は、わが社に発注される前に、競合他社に問い合わせて、諸条件を比較していることになります。
先日、営業部長より報告を受けていた時のことです。従来、素材販売や溶断加工でもスポット的に受注していたお客様から、今回加工品でかなりの量の注文が入ったとの内容でした。浦安鉄鋼団地のお客様で、板は板でもわが社が扱っている厚板ではない品種を専門に扱っている、所謂仲間先です。取引を開始したのは数年前のことです。
私としては、今まで小ロットの取引が今回大量の受注に至ったのか、単純にその理由を知りたい気持ちになりました。営業部長に尋ねたところ、正直にその背景は良く分からないとのこと。そこで、部長が後日そのお客様を訪問することになりました。
「従来取引がある加工業者に打診したところ、忙しいので断られた」「当然梶さんは知っていたけれど、そこで上司に相談したところ、梶さんだったらきっと何とかしれくれると後押しをされた」。大よそ、そのような話を発注担当者はしたそうです。
東鉄連には、例えば形鋼だとか薄板だとか品種別に部会があり、わが社は厚板部会に数年前から参加することとなりました。その会社の、後押しをしてくれた上司とは、わが社の部長は、厚板部会で顔を合わせる機会が生じました。
その会社は浦安の商工会議所の古くからの会員です。或る人を介して、浦安への入会要請があり、わが社は江戸川を退会して、浦安の商工会議所に所属しました。その旅行でも、その会社の上司と、わが社の部長は一緒になったこともあったのです。
“人は情報によって行動が変わる”という話しを、最近耳にしました。その会社の担当者は、当てにしていた一軒目で断られて、わが社以外のところに聞いてみる選択肢もあったのでしょうが、たまたま上司に相談した、その言葉で行動が変わったのでしょう。
一方わが社の部長は、大量に注文を受けた背景の情報を入手するまで、つまり自分が作った人間関係が要因であったことを、知らなかったことになります。 ~次回に続く~