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梶哲日記

鉄鋼流通業相談役の日々

介護仕事の近況(その8)

2025年02月22日 03時25分23秒 | Weblog
さて本テーマもそろそろ中盤から終盤に差し掛かり、私のGHでの仕事の仕方や時間の使い方で少しは改善できた事などを、書こうと思っていました。ところが突然利用者が、妻が作る料理を拒否した出来事が発生しました。今のところその問題は収まっていますので、気持ちを取り直して、それらをお伝えしたいと思います。

GHに職場が変わって7カ月が過ぎました。GHも新設したばかり、私自身も初めての仕事が多く、手探りの状態が続きました。利用者との関係や他職員との連携の課題もありますが、ここが私の職場ないし生活する場として定着しています。仕事上では「慣れる」ことは必ずしも良い意味合いではありませんが、人間は慣れてそして同化していく(適応ともいえます)動物だと実感しています。

GHでの仕事の仕方や時間の使い方に関して、またその仕事を通しての私の捉え方、さらに仕事を離れての活動なども織り交ぜ、次の4つの視点に分けてたどってみたいと思います。1)直接の仕事の視点、2)身体・健康の視点、3)精神・思考の視点、4)仕事以外の日常の視点。今回は、1)と2)の視点での話とさせてもらいます。

1)直接の仕事の視点。 
夜勤(夜間拘束)なので楽な仕事ではありませんが、個人の裁量がゆるされる職場です。決まった時間にしなくてはならない任務もありますが、他は職員の自由度に委ねられています。その前提になっているのが、当直時の休憩時間です。当直は、当日16:30から翌日9:30までです。トータルでは17時間になりますが、休憩時間が3時間設定されていますので、正味の実動は14時間です。だたしこの休憩時間は、利用者と職員の共有の場のリビングで過ごさなくてはならず、何時から何時までとも決まっている訳でもありません

拘束時間は17時間ですが、その中には寝ていてもよい時間も含まれていますので、休憩の3時間設定は妥当だと思っています。睡眠時間を削れば自分の自由な時間が作れます。勿論利用者に何か不慮の事故などがあれば、睡眠時間は返上しなければなりませんが、そのようなことは今までありません。私は二回目の夜間の見回りは3:30としていますが、その後ずっと起きて自分だけの時間を有効に使わせてもらっています。

私の当直は週三回まで、です。これは労働基準法で定められてる「1日8時間・週40時間まで、これを超えた労働は残業時間」、に拠っています。私の場合、一回の当直実動14時間が三回で、週の労働時間は計42時間となります。それ以上の夜勤は体力的にも限界だと、代表は判断したのでしょう。日中勤務の毎日8時間で5日の40時間就労とは違い、十分睡眠が確保できないGHの夜勤は介護職の宿命ともいえます。

自由度がある仕事と表現しましたが、言葉を替えれば管理職が職場にいないので、手抜きをしても分かりません。例えば、夜の見回り、風呂場やトイレなどの共有スペースの清掃・掃除です。その為に、やる仕事のチェックシート(記録簿)があります。ただしこれも記録上での話となります。連日の当直の場合、清掃・掃除などは正直多少手を抜くこともありますが、後は良心に委ねられます。私としては、後任の当直者への配慮と、効率を考えながら仕事をしてきました。自分なりのチェック事項を決めて、色々工夫をしながらできる仕事は、それなりに面白くなってきています。

2)身体・健康の視点。 
日中の仕事から夜間の仕事に替わり7カ月が過ぎましたが、今のところ体調の変化や体への大きな負担は感じていません。重労働ではありませんがはやり夜間の仕事、GHで寝泊まりすることも含め、私の生活の一部となっています。通勤も自宅から歩いて5分も、体力の温存に繋がっているかもしれません。

GHでの職員の飲酒と喫煙は禁止です。私はタバコを吸いませんが、晩酌はほぼ毎日の習慣となっていました。この仕事に就き週三回の当直によって、一週間のうち三日間は禁酒の恩恵がついてきました。世間では夜勤明けの人が朝から飲む話は聞きますが、私はそれをしないことにしました。ただし、当直に入るその昼間の集まりなどで飲む機会があった場合は、飲酒量をわきまえて望んでいます。人間は慣れて同化していく動物だと、先述しましたがお酒の習慣もしかりでした(止めなくてはならない時は止められるものです)。

睡眠に関してです。明方の利用者の見回り3:30の後、床に就かずそのまま起きているのは、5:30頃から仕事を再開するので、ゆっくりと横になっていられないからです。そして、夜勤明け自宅に帰ってもその日はずっと夜まで起きています。どうしも眠気が襲う場合は、椅子に座ったまま15~20分の昼寝はします。するとその夜は熟睡できます。この睡眠サイクルも定着しました。

睡眠も自分の身体を使って検証しています。夜勤明けのその夜は熟睡できるのは、健康である証拠だと解釈しています。私は5年前から、会社の年一回の健康診断を受けないことにしました。そこで癌などが見つかったとしても、再検査や外科的手術はしないというのが私の信条となりました。ただし、年一回自宅近の診療所で血液検査だけはしています。飲酒習慣がある私は、肝臓系の数値をチェックしてもらっています。先月の検査では、全くその数値は異常が無いとのことでした。飲酒癖がある私に対し、妻から飲み過ぎを注意されますが、この数値をもって納得してもらっています。しかし、「過信は禁物よ!」との一言が返ってきます。   ~次回に続く~

 仕事のチェックシート
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介護仕事の近況(その7)

2025年02月15日 05時53分45秒 | Weblog
前回はある利用者が、GHで妻が作る料理を食べず拒否しだしたが代表やナンバーツーに諫められまた食べるようになった、までをお伝えしました。「梶さんは家で奥さんと一緒に居たらかなり幸せだろうな、でも俺はね迷惑掛ける梶の奥さんが嫌いなの」、その最中彼からいわれた言葉です。彼の母親に対する憎悪の歪んだはけ口とは分かっていても、妻は本当に折れました。私も本心としては、憤りを覚えました。

この問題は、様子をみながら時間を掛ける必要はあると思っていたところ、少し考え方を変えなくてはと感じた勉強会がありました。千葉県の市川市と浦安市には、「市川圏域障害者グループホーム等連絡協議会」という組織があり、役所の介護福祉事業の代行機関としての役割を果たしています。その連絡協議会が、GHに従事する職員を対象に、定期的に勉強会を開催しています。今回の問題が発生した直後でしたが、前からの予定でその勉強会に参加しました。

当日のテーマは、「精神疾患を持つ人々の支援の心構え」でした。時間は2時間、参加者は30名を超えていました。内容は、①グループワーク、精神障害の方の支援での困りごと・悩みごとをグループで共有、②グループワークで共有した困りごと・悩みごとについて、講師役の精神科の医師が応える、③精神の方への支援の基本・心構えのまとめ、でした。

①では、参加者を6つのグループに分け(テーブルごと5~6人)、それぞれの困りごと・悩みことを各自発言、グループの代表を決め、まとめを全員の前で発表。②では、各問題に相談にのってもらい医師が応える。③は講師の医師から精神の方の支援の基本・心構えのまとめの話がありました。

①で私は、「母親に実質見捨てられた利用者24歳男性の事例」として
発言させてもらいました。色々許してしまうGHが、むしろ彼の逃げ場になっていないか。精神疾患が深い利用者へ、果たして我われの関与で改善は可能なのか。困りごとや悩みごとは重くのしかかる、と話しました。

我われグループの代表者は、その課題を採り上げてくれ皆の前で発表しました。それを受けた医師の講師は、こう答えました。「障害者であっても、どんな形で離れるかはあるが、親離れも必要でしょうね」。更に、「利用者と支援者の間は常に揺らぎます」と。「障害者は常に不安定から入り、安定に向かうと、自ら不安定にもってっていく傾向があります」と、説明してくれました。つまり今回の問題は、その前に利用者と私の間で安定期があって、それを崩す行動に出たのではないか。食事への抵抗として関係を壊す。そのように私は解釈しました。ですから微視的でなく、巨視的に見ることが必要なのです。

③で医師の今回のテーマのまとめの話がありました。主旨は以下です。
おおくの人は、傷つき体験を持ち、安心できる関係性や時間が乏しい。おおくの人は、孤立していて、話し相手もなく、グループホームにたどり着く。おおくの人は、自分のことを「大丈夫」と思えず、その苦悩を他者から認められる体験が少ない。「精神疾患」を持っているということで、差別される。だから、大切な要素としての「住」なのである。安心できる場、自分のスペー スがある場。GHのHOMEとは緩やかなつながりがある場所である。
支援にあたって大切なポイントは、その人全てが病気ではなく苦悩している「人」なのです。「症状」はその人の経てきた、すさまじい体験への対処行動と考えると、理解しやすくなる。「病気」であったとしても、出来ることは伸ばす、暮らしを楽しむ、自分の希望を見つけることが大事。コミュニケーション(言葉・表情・態度)の力はすごく、生かすも殺すも相手をわかろうとする態度(どのような苦労があるのか)が人を救う。安心して雑談ができる環境「なかま」とともにいるという感覚を持ってもらう。最悪なのは「無視されること」。

勉強会で考えが変わりました。タイムリーにもその勉強会で、今回の私たち夫婦の出来事の解決のヒントがありました。「利用者は変えられないとなれば、我々が変わるしかないのだ」。と、捉えることが出来ました。

勉強会が終わって3日後、当直のためにGHに妻と出所しました。食事を拒否していた利用者が寄って来て、「いつもありがとう!」と言って、ぺこりと頭を下げました。一瞬、耳と目を疑いました。後で妻からの感想は、「素直に、嬉しかった」です。利用者を理解し受容するのは、これからもまだまだ時間が掛かりそうです。   ~次回に続く~


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介護仕事の近況(その6)

2025年02月08日 09時03分32秒 | Weblog
今回このテーマは、私のGHでの仕事の仕方やGHでの時間の使い方をより改善できていると書いて、大団円で終わりにしようと思っていました。ところが問題が起こりました。ある利用者が、妻が作る料理を食べず拒否し出したのです。夕食も朝食も、外のコンビニで買ってきて他の物を食べるでもなく、私たちの当直の日は絶食です。「何で、半年以上も食べていたのに、どうして?」の、心境です。順を追って説明いたします。

その突然の変容。推測できるとしたら彼の母親の存在です。母親は既に離婚し、付き合っている男性はいるようですが、つい最近自己破産をしました。Aさんは、母親から縁を切られた状態になりました。その憎悪からか、女性に対する嫌悪感が抑えきれなくなったと考えられます。

以前ここにも書いた、Aさんの説明文を引用します。「理屈派であり、1日何もしないことに生きがいを求めています。食べることにこだわりがあります。睡眠障害のせいか10時間寝ても寝不足を訴え、朝起こしても中々起きません。人を見ます」。

Aさんは小さい頃より、母親に愛情をかけられず、むしろ放置され18~9歳まで自由勝手に育ったよです。ですからGHの規則やルールに縛られるのを嫌います。食事提供の時間は、朝は7:00~8:00となっていますが、この時間帯はまだ寝ています。デイ介護施設の送迎車が9:10~9:20に来ますが、食事もせずギリギリ寝ていることもあり、職員を手こずらせます。職員が容認してしまった結果でもあります。

Aさんは朝起きれない理由を、自分の意識ではないと主張します。それは無意識、つまり潜在意識がそうさせているといいます。顕在化している意識では統制できない、無意識が支配しているのだと。しかしその解釈がまかり通ってしまうと、出来ないことは、全て自分ではないとの考え方にもなります。ここが確信犯、理屈派なのです。

では、妻が作る料理に対してどんな言葉を投げかけたのか。「何か重たさを感じる」「過剰な愛情を掛け過ぎている」「料理は嫌いでもないが人間が嫌いだ」。常に家庭的な献立を考えている妻に対し、うざったく感じ、嫌悪感を抱く利用者がいる。いわれた妻はショック状態でした。今回の問題は朝寝坊とは次元が違います。

施設の職員でナンバーツーの、サービス管理責任者の資格をもっている女性(Aさんの個別支援計画を立てている)がいます。その方から私にメールが届きました。「Aさんの特性からお伝えしますと、母親の愛情なしに育っていますので、愛情というワードは大嫌いなんです。本人が勘違いをし、奥様が愛情を持って作られるご飯が、自分だけに愛情を注がれていると勘違いしています!障害者の人たちを支援するのは大変な事ですが、向き合っていくうちに心を開き、その心も読めるようにもなります。大変ではありますが、やりがいのある仕事と思い、私は長年向き合っているつもりです。時にはこちらのメンタルがやられてしまう事もあります。その日によって、いい時悪い時もありますが、それは病気だから!という事を忘れずにいてくれたら、楽しくお仕事出来るのではと思っています」。

ナンバーツーがAさんを説得し納得してくれたと、代表から報告を受けましたが、次の当直で私の家内の作った料理をまた拒否しました。妻も私も、代表やナンバーツーに対する不信を、正直感じました。強硬な対応を迫ってないのではないか。こちら側にとってみると、誹謗・中傷の名誉棄損です。場合によっては私達の進退問題につながります。私たちが身を引くか、Aさんを選択するか、そこまで考えました。

ナンバーツーから、今度は妻宛にメールが来ました。「いつもありがとうございます。最近Aさんが、梶さんご夫妻を悩ませている!との事ですが、親に甘えた事も、甘えられる場所も無かったAさんの支援は本当に難しいと思います。Aさんと話していますが、奥様のご飯は美味しいし、バランスがいいといつも言っております。誰かをターゲットにしがちな事も病気の特性の一つです。一生懸命考えて、作ってもがっかりしますよね。困った事はいつでも連絡下さいませ。本当にいつもバランス良く食事提供してくださり感謝しています」。

その翌日の当直で、Aさんの拒否は止まりました。本人からは「しばらく深く考えないことにした」の、一言が出ました。この問題は私たちにとっては、まだ進行形です。障害者と割り切っても、しっくりいかない妻です。もう少し時間を掛けなくてはならない問題と思っています。   ~次回に続く~
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介護仕事の近況(その5)

2025年02月01日 03時54分28秒 | Weblog
このような世界(職場)が待っているとは、思いもよりませんでした。この職に就く二年前は、です。介護の仕事の近況を何度かお伝えしましたが、私は介護職を自ら選んだのではありません。今までの鉄の世界とは違ったどこかで働いてみたいとの想いで、雇ってくれる先を探していたところ、結果的に採用してくれた事業所がデイ介護施設の職場でした。

そして次の思いもよらない転機は、GHでの夜勤の職場に変わったことです。この転勤にしても、施設の代表がGH開設の構想がなかったら、今のGHで働いていなかったことになります。二年も経たずにこれほどの展開になるとは。「人生自分には分からない」を、実体験しています。

新たな仕事に就いたばかりか、役職までもらいました。責任者になることで、仕事の質も変わりました。多数の中の一人ではなく、単独の役割を与えられ、単なるワーカーではなく、マネージメントも必要とされる仕事となりました。以下、その具体的な仕事です。
 
新規利用者の対外折衝、利用者の家族とのコミュニケーション、利用者虐待防止の順守担当、外部組織との接触、地域のGH連絡協議会などの勉強会参加、新職員の指導、職員の小口現金(主に食材立替)管理、記録簿の管理。等々となります。勿論代表のもとでの業務(報告し判断を仰ぐことも含め)ですが、前の職場と比べ自由度が増えました。その分、責任が重くなりました。

デイ介護の時は、13:00から16:30位まで週五日の勤務でした。デイ介護に比べ、GHでの勤務時間は2倍以上増え、GHでは夜勤手当てが付くので給料面では3倍ほど貰えるようになりました。収入増、これも思わぬ恩恵です。当然拘束時間は長くなっていますが、他に仕事をしている訳でもなく、許容範囲です。

余談ですが社会保険(健康保険)についてです。去年9月梶哲商店の代表取締役会長の職を外れ、相談役となり給料は減額となりました。それにより社会保険は梶哲商店では継続できず、国民健康保険に切り替えなくてはなりませんでした。しかし今回GHでタイムリーに収入増になったので、この事業所で社会保険に加入してもらえることになり、これもラッキーでした。

GHの収支・運営面の話しに移ります。維持費や都度の出費は、家賃や水道光熱費や食費などとなります。これらは利用者から徴収しています。職員の手当は支出とはなりますが、この人件費や提供するサービスの対価は、地方自治体に請求する形(原資は税金)で入金となっています。これらが支出と収入です。このGHの利用者の定員は4人です。3人未満ですと赤字、3人で収支トントン、4人目から収益が出てきます。

初年度の事業計画は、年度内に定員になることはないとの見込みでした。去年7月からスタートしたGHには、母体のデイ介護施設の利用者がそのまま入居しました。残りの2人は、何がしかの手段で探さなくてはなりません。10月になり、体験入所希望者が現れました。障害者には相談支援員がいます。その支援員が、GH協議会から情報を得て、空室があることを知ってのアプローチでした。

体験入所を経て、3人目が正式入居になりました。その方はGH未体験でした。従来自宅から、就労型施設で働いていましたが、膝を怪我して通えなくなり、GHも探していたようです。結局この方は、11月から母体のデイ介護施設にも通所するようになりました。したがって従来の2人と一緒に、3人揃ってデイ介護施設に通うことになったのです。

さて、そのあとです。新規の方2人と面談をしました。こちらから介護の負担が掛かり過ぎとの判断でお断りしたり、先方も同時進行で他を選んでいて断られたり、話が進みませんでした。ところが、当GHの隣に2つの女性専用のGHがあり、その運営する法人が空きのある事を知って、去年12月連絡が入りました。結論は、ここのGHが気に入ったようで、今年1月に2度目の体験入所をされますが、4人目はほぼ入所が決まる予定です。年度内に定員達成ができ、ほっとしています。

私は母体の施設で働いた経験があり、それがGHでも生かされています。利用者がデイ施設の話しをされても、受容できます。ある意味、デイ施設とGHとのキャッチボールです。介護する職員や施設が違っても、利用者の24時間の情報は共有していますので、介護の隙間は埋めることは可能です。

新規事業の立ち上げに関与でき、自分の裁量で動ける範囲も広がり、思いもよらない展開をむしろ嬉しく感じています。   ~次回に続く~
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