午前と午後の狭間で、外出先で3時間程の時間が空いてしまいました。仕方なく、Mが付くドーナツや軽食のあるお店に入りました。郊外で、昔からの住宅街が残っている、駅に近いお店。中に入って片隅に座って、鞄からパソコンを取り出し仕事をしていました。
暫くすると、隣の席に1人の女性が、同じ方向を向いて座りました。ですから、その人の顔を正面から見ることが出来ません。その女性は、特に何をするではなく、私と同じように長居をしています。時折横目で見ているかのような、視線を感じました。
おもむろに、その女性は私に話し掛けて来ました。「指先を見ないで、よくパソコンを打ち込めますね」と。そして初めて、顔を見ることになります。私は「もう慣れてしまっています。慣れれば、誰にでも出来ますよ」と、お応えしました。
これを読んでいる皆さんは、その女性の年齢や容姿を知りたがっていることでしょう。もう少しその後の話しを進めますので、お付き合い下さい。それを切っ掛けに、話が弾みました。彼女から湧き出てくる話の方が私には興味があり、聞き手になりました。
二歳の頃より、左目が不自由になって、ある年齢で完全に視力を失ったこと。母親は厳しい人で、意見が折り合わないことが多かった。父親は早く亡くなって、家も決して裕福ではなかった。母親は障害がある娘を嫁に出すことを潔しとしなかったのか、手元に置いた。
成人となり、彼女は色々と職を変えたけれど、床屋さんの手伝いを長くしてきた。本来は無口で、男性に対しても苦手意識が相当あったが、床屋さんの接客の中で、それが漸く解消した。現在は母親も亡くなって、一人で生活をしている。私の聞き違いがなければ、大よそそのような身の上でした。
最近スーパーに行った時の話しをしてくれました。赤ん坊を抱いている若いお母さんに、注意したとのこと。「その買い物カートをもう少し前に出してもらえれば、あなたの後ろが空いて、私が通れるのよ」と。
するとそのお母さんは、「狭いのであれば、あなたが反対側の通路に回ってよ」と、反論されたと言うのです。今の若い人は、信じられない言動をする。自分は間違っていますかと、私に尋ねるのです。 ~次回に続く~
暫くすると、隣の席に1人の女性が、同じ方向を向いて座りました。ですから、その人の顔を正面から見ることが出来ません。その女性は、特に何をするではなく、私と同じように長居をしています。時折横目で見ているかのような、視線を感じました。
おもむろに、その女性は私に話し掛けて来ました。「指先を見ないで、よくパソコンを打ち込めますね」と。そして初めて、顔を見ることになります。私は「もう慣れてしまっています。慣れれば、誰にでも出来ますよ」と、お応えしました。
これを読んでいる皆さんは、その女性の年齢や容姿を知りたがっていることでしょう。もう少しその後の話しを進めますので、お付き合い下さい。それを切っ掛けに、話が弾みました。彼女から湧き出てくる話の方が私には興味があり、聞き手になりました。
二歳の頃より、左目が不自由になって、ある年齢で完全に視力を失ったこと。母親は厳しい人で、意見が折り合わないことが多かった。父親は早く亡くなって、家も決して裕福ではなかった。母親は障害がある娘を嫁に出すことを潔しとしなかったのか、手元に置いた。
成人となり、彼女は色々と職を変えたけれど、床屋さんの手伝いを長くしてきた。本来は無口で、男性に対しても苦手意識が相当あったが、床屋さんの接客の中で、それが漸く解消した。現在は母親も亡くなって、一人で生活をしている。私の聞き違いがなければ、大よそそのような身の上でした。
最近スーパーに行った時の話しをしてくれました。赤ん坊を抱いている若いお母さんに、注意したとのこと。「その買い物カートをもう少し前に出してもらえれば、あなたの後ろが空いて、私が通れるのよ」と。
するとそのお母さんは、「狭いのであれば、あなたが反対側の通路に回ってよ」と、反論されたと言うのです。今の若い人は、信じられない言動をする。自分は間違っていますかと、私に尋ねるのです。 ~次回に続く~