梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

二度目で実現

2011年09月24日 06時10分10秒 | Weblog
今年の2月に、東京スカイツリーの現場見学をさせてもらいました。塔は590mを超えた位の高さでした。最大の見せ場であった展望台からの眺望は、その日は強風が東京を吹き荒れ、工事関係者より安全確保が出来ないとのことで、誠に残念ながら中止となってしまいました。

わが社の販売先のお客様が、最近浦安に新工場を建てました。その会社の建築を請け負ったゼネコンが、東京スカイツリーの同じ施工者なのです。2月の企画も、その会社が施工者に頼み込んで実現したものです。わが社は、その会社の取引先の中で幸いにも選ばれて参加させて頂きました。

はっきり言って諦めてはいました。展望台からの眺望は、正式オープンになってからしか望めないだろうなと。その会社が熱心に施工者に頼み込んでもらった結果、二度目の見学会がこの22日に再度実現しました。

その前日21日は首都圏に台風が直撃して、さすがにその日の展望台の見学は中止となったそうです。一日違っていたら我々も、またその目に遭っていたところです。建築主の東武タワースカイツリー側に引き渡されるのは年末だそうで、それまではこの手の見学会は全て埋まってしまったとのことです。

前置きが長くなりましたが、高さ350mの第一展望台に上がってきました。思った以上の東京の眺めでした。写真撮影はOKだったのですが、私的利用に限定されていて、このブログでその眺望をお見せ出来ないのが残念です。

午前中は台風一過抜群の眺めたったのでしょうが、午後から多少雲が出て来てはいましたが、それでも富士山や東京湾等も良く見えました。わが社の隣にある東京ディズニィーランドもはっきりと見えました。

来年の5月22日が、正式オープンと聞きました。5月の連休を外したようです。恐らく展望台に上るチケットは暫らくは手に入らないでしょう。インターネットで日にち予約チケットは求められるでしょうが、晴れた日は選べません。

今度一般入場で行く時は大分先になることでしょう。タワー中心部にある制振用の心柱もむき出しのままで、地上部分の設備工事も終っていません。いずれにしても、こんなものも見られた貴重な見学会でした。
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体を考えてみる

2011年09月17日 05時03分50秒 | Weblog
『バランスのとれた食事をとらないようにする』、『朝食はしっかりととらず、果物だけを食べるようにする』、『牛乳は骨粗鬆症の原因になるので、飲まないようにする』、『ファーストフードは死に急ぎたい人の為の食品なので利用しないようにする』、と提唱している人がいます。

「あれっ初めの二つは表現が間違ってないの?」、「後の二つは一体何が根拠なの?」、そう思う人が大半だと思います。このような“超健康革命10か条”を唱え、あなたの健康や食事に対する従来の常識は間違っていますよと、世の中に警告を発している人がいます。

そんなことを著した本が『だれもが100%スリム・常識破りの超健康革命』であり、著者は松田麻美子、出版元はグスコー出版です。その著者は、小さい時からの食習慣がたたって34歳の若さで子宮を失い、自らその苦難を乗越え、病気と健康の真実を学んだそうです。

人間が食べ物を体内に入れてから、からだはある一定のサイクルに基づいて機能していると、著者は言います。正午~午後8時は摂取と消化、午後8時~午前4時は吸収と利用、午前4時~正午は排泄、つまり相応しい時間帯に相応しい機能をさせるべきだと言うのです。

午前4時~正午、からだに定期的に溜まってしまう有毒な老廃物が、この時間帯に毎日効率よく排泄されていけば、からだは常に清潔に保たれ病気のもととなる毒素は溜まらず、健康なからだを保てると言うのです。

新鮮な生の果物は糖代謝に必要とされる成分を全て合わせ持っている為、からだはこれらの成分や生化学エネルギーをかなり節約することができ、節約できた分は、からだの浄化(有害な老廃物の排泄)や免疫機能も高めるといった、最も重要な仕事に振り向けることができるという説です。

本に書かれていることの検証は、いざ行なうとなると難しいものがあります。しかし事からだに関して言えば、実際に自分で試してみれば良い訳です。そのような朝食に切り替えて二週間が経ちました。半信半疑だった家内も一緒にやっています。からだがスリム化しているようで、確実にその効果は実感できているところです。
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非白人としての日本

2011年09月10日 11時59分00秒 | Weblog
人に薦められてある本を読みました。時間があればもう一度読み返してみたいと思った本です。タイトルは『侵略の世界史』、サブタイトルは「この500年、白人は世界で何をしてきたか」、著者は清水馨八郎(けいはちろう)、出版元は祥伝社です。

近世五世紀の歴史を俯瞰すると、白人の陰謀の歴史であり、非白人を人と見なさず、「十字架と鉄砲」を手に、残虐非情な手段で全地球を支配した。つまり西欧の白人諸国は、新大陸やアフリカやアジアの非白人諸国の財宝を略奪し殺戮して植民地化し、または奴隷狩りをして自国で家畜のように酷使し、それによって今日の白人の繁栄があるというのです。

この支配や征服は、500年前スペインとポルトガルに始まり、次にイギリスやフランスやオランダに伝播して、更にはアメリカとロシアによる領土拡張に繋がったというのです。そしてその米露、白人侵略の終着点は日本であったが、それに果敢に立ち向かったのが唯一の有色人種、日本だったと明言しています。

東京裁判は負けた日本に、白人500年の侵略と残虐、植民地支配の罪の全てを転嫁す為の大芝居であった。しかし日本の存在と決断と犠牲とが、その後の白人侵略の停止や植民地開放や人種差別撤廃の動機となり、人類史上最大の革命をもたらしたことは、何人も疑うことが出来ない事実であるとも言っています。

たまたま平行して、司馬遼太郎が書いた『昭和という国家』と、石原慎太郎が書いた『新・堕落論』とを読んでいました。明治までは戦いに圧勝していた日本が昭和に入り迷走し、そして敗戦を迎え、経済は素晴らしい復興を遂げたものの、未だに日本の国民は混迷している。そんなことがよく分かる本でした。

私としては世界的にロングスパンで見た方が、日本の歴史としてはより理解出来ました。実際『侵略の世界史』の中では、江戸時代から今日までの日本を、鎖国で内蔵された日本の独自性が開花されどのように変遷をしていったかを、世界との関りで鮮やかに書かれていました。

著者によりどこにポイントを置くかで歴史観も違います。世界における日本の使命や、日本の進むべき希望的な示唆を与えてくれたのは、『侵略の世界史』でした。
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息子との関り

2011年09月03日 11時04分01秒 | Weblog
8月28日放映のNHKスペシャルで、『日本人イヌイット 北極圏に生きる』と題して、氷の大地グリーンランドにある、地球で最も北の村で人口50余名のシオラパルクに居住している日本人一族の生活を紹介していました。

自らの著書「エスキモーになった日本人」でも知られる大島育雄さん(62歳)は、40年前そこに移り住み現地女性と結婚しました。そして1男4女をもうけ、今では5人の孫がいて、長男ヒロシさん(32歳)はそこで最後の猟師と言われています。

氷の海にアザラシやセイウチを獲り、夏のフィヨルドではトナカイや海鳥を狩り、食料や衣服や燃料を得てきた彼等の長年の暮らしは、近年の地球温暖化と動物保護政策によって、その生活の原点は岐路に立っています。しかしそんな中、孫のイサム君(8歳)はイヌイットとして、猟に出る年頃を迎えます。

とても感動した場面がありました。親子三代だけで夏の北のフィヨルドまで遠征に行くのですが、狩猟の技をヒロシさんがイサム君に厳しさと優しさの両面でしっかりと伝えている姿と、教えてもらえるイサム君の嬉しさがにじみ出ているシーンでした。あれ程子供の純な笑顔は最近の日本では見られません。

高3の大学受験を控えた私の息子です。彼にとってのこの夏休みは、長いようで、終ってみると短かったのでは。刻々とその時が迫ってくる中で、何か結果を出さなければならない重圧もずしっとのしかかり、彼の心の安寧は今のところありません。

「浪人したらどうする?」とか、「専門学校でもいいかな~」とか、母親には牽制球を投げています。本心かどうかは別として、自分の身を軽くする為の方便であれば、許されるものでしょう。彼の精神状態がどうかだけが分かれば、私はあまり多く口を挟むことはせず、やはり一定の距離を置いた方が得策と思っています。

地球で最北端の村シオラパルクでも、子供達は最低の教育は受けます。しかし自給自足が出来る彼等にとっては、学歴は何の役にも立たないはずです。語り継がれ伝承される狩猟を通して、親子間で可視化される成長の証は、美しさと荘厳さをも感じました。
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