梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

新組織を回す

2009年07月25日 07時01分06秒 | Weblog
わが社の決算期は6月ですので、新年度は7月からスタートします。社内では、2~3ヶ月前から従来の組織に歪が生じていて、見直しが叫ばれていました。年度替わり直前にようやく新しい組織が固まりました。

前年度までの組織は簡単に言いますと、事業部門別に利益採算責任者がいて、それに則った組織でした。つまり素材販売部門、浦安加工部門、千葉加工部門、と倉庫不動産部門、それぞれに部門長がいた訳です。

新年度の組織は簡単に言いますと、営業部と製造部と総務経理部の括りで組織を再編成しました。事業部別運営組織と言うよりは、物を造る(又素材を管理する)部隊と、物を売る部隊とに分けたのです。

要はこの時節、営業は仕事を取って来る営業に徹底して専念する、そして製造は受注した仕事を厳しい納期でも間に合わせ完遂する、それ以外の何ものでも無いと思っています。営業部は立てた利益予算を達成する責任を持たせ、製造部は生産性とコストを考え工場稼動責任を持たせました。

しかし組織は作れば終わりではありません。実際に組織が回るようにしなくてはなりません。全社員に組織を変えた目的を浸透させ、新しいポストにはその役割を明確にしなくてはなりません。その調整などで3週間があっという間に過ぎてしまいました。

それと組織で大事なのは、やはり中間管理職ではないかと思われます。わが社にはこの管理職と呼ばれる社員が約10名います。一般社員まで目的・目標を共有する事は永遠のテーマとなりますが、先ずはこの役職者が同じ方向性を志向する結束力が必要なのではないでしょうか。

そんな中でこれも今期直前から開始した5S活動ですが、相乗効果があるのではないかと思っています。社員の自主性に基づき、横の連携で事業部門を越えた活動になるならば、自ずと組織は回るのではないでしょうか。

組織を作り回すと言う概念より、会社が社員の想いと力で運営される為の、最低限補完されるものが組織とすべきものなのかも知れません。
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Dr.ブルさんへ

2009年07月22日 10時48分45秒 | Weblog
コメントの投稿有難うございました。
(Dr.ブルさんを知らない方へ:簡単に言いますと、大阪の方で私の健康を見守って下さっている方です)

今度機会がありましたら、このブログ上で皆さんにも紹介致したいと思っていますが。何で、Dr.ブルさんかも。

今後とも、京都に行きましたら、よろしくお願い申し上げます。
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暑気払い

2009年07月18日 12時13分52秒 | Weblog
昨夜14名で、後楽園飯店で中華のコース料理を食べました。東京ドームの直ぐ脇にある、ドームホテルの直営の店です。巨人軍のミスター長嶋さんは、ここのふかひれラーメンが大好物で、一時期通ったとか。

そこで江戸川鉄栄会(地区鉄屋さんの集まり)の会合があったのです。今回のここでの会合の目的は、従来やっている役員会、それから若手会と一緒の暑気払い、それから試食と、それらを全部兼ねたものでした。

毎年秋に当会恒例の社員家族の慰安会があり、今年は東京ドーム後楽園での集いを企画しました。東京ドームアトラクションで子供と遊ぶもよし、スパ・ラクーアで天然温泉につかるもよし、昼食会場を後楽園飯店としましたので、事前に役員が試食をしたのです。

毎回100名ほどの参加者となりますので、準備や打合せも大変です。毎年日帰りバス旅行を行って来ましたが、今回は昼食時に全員が集合すればいいので、役員も楽です。

そんな会の行事運営もいずれは若手に引き継ぎたく、最近若手を意識的に役員会などに誘っています。若手会なるものを去年よりスタートさせ、今回ようやく代表と副代表が決まり、ホットしました。

本番が控えていますので、お店側のサービスもより磨きがかかったのか、料理も美味しく、我々の暑気払いは大いに盛り上がりました。

暑気払いも終わりJRの水道橋駅に向かいましたが、一次会の熱気が冷めやらず誰かが「会長!二次会に行きませんか」との声。錦糸町駅で結局10名が降り、その手・それなりの店へ。

その店で若手の一人が「この若手会は何をするんですか。単なる飲み会で終わるのなら私は参加したくありません」目的をハッキリ持ちたいとのこと。凄い意見です。「分かりました。早々に皆さんでそんなことを話す機会を作りましょう」と私。単に会を継承するだけでなく、自分たちが向上する会にしたい、と私は受け止めました。
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5Sの続き

2009年07月11日 10時38分06秒 | Weblog
心の中で決める納期と言うものが、私はあるのではないかと思います。

特にわが社の溶断加工事業においては、必ずお客様から指定された納期があります。大体が短納期であり、仕事が忙しくても暇でも納期を守ることは大切であり、これがわが社の信用・信頼に繋がる最大の要因です。

このお客様からの納期以外に、社内業務においては期限を切られ、やらなくてはいけないこともあります。期限は無いが、やらなくてはならないこともあります。また期限も無く、やったほうがいいということもあります。さて問題は、期限は無くやらなくてはならないこと、やったほうがいいということを、どうやるかです。さて、どのように皆さんは実行しますか。

先述のように浦安事業所の工場・倉庫及び事務所で5S活動がスタートし、7月からは外部のアドバイザイーも離れ名実ともに自主活動に入り、従来やってきた月曜日午後の推進委員のミーティングも行うことにしていました。

そのミーティング参加者は、現場職二名と事務職二名と私です。月曜当日、そのミーティングが中止となりました。理由は現場作業員が一名休み、そのカバーで時間が取れないとのこと。それもミーティング開始時間が過ぎてから。翌火曜日に延期となりました。

翌日これは事前でしたが、やはり今日も忙しく来週に延ばしたい旨話しがありましたので、私の方から「一週間一度の推進委員会の打合せは義務や強制ではないが、皆さんからやったほうがいいとのことで合意したこと。短時間でもやりませんか」と問い掛け、ミーティングを行いました。

突発的な事、正式に決めたことではない、誰かがやってくれるだろう、気が向かない、後でやろう、数え上げたらやらなくてもいい理由はどんどん出てきます。

今わが社では『やることを決め』『決めたことをやる』がスローガンになりつつあります。期限が無くとも、心の納期を決めてしまいましょう。
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5S活動その2

2009年07月04日 14時56分50秒 | Weblog
折しもわが社は経費削減に取り組んでいます。ありとあらゆる経費を今見直しています。この経営環境で売上が当分戻らない中、安定した利益体質になるまでは先ずコストを下げるしかなく、この経費削減には聖域は設けない覚悟です。

経費削減というと、どうしても暗く後ろ向きになりがちですが、そこは色々工夫し明るく前向きに取り組む努力をしています。メタボになった自分の体をチェックする気持ちで、無理・無駄・斑(むら)を取り除いています。

浦安事業所の一部の清掃を、従来外部の清掃業者に委託してきましたが、この度止めました。今回の5S活動の一環で、そこの場所も全て社員の手で清掃を開始しました。

朝事務所の全員で手分けして、10分間だけですが掃除をしています。短時間ですが、人数がいればまたたく間に綺麗になります。終わったあとは、清々しさが残ります。よい景気が続いていたら、こんな発見はなかったでしょう。

『5S標準推進書』の目的の項にはこうあります。一つ、経営計画書の環境整備の方針を全員が決められたことを決められたように守れる仕組みとする。二つ、「カイゼンのためのカイゼン」でなく5S活動を通して日常の仕事の中で自発的なカイゼンができる社員と職場の教育を目指す。

先日現場の昼礼で、推進事務局よりこんな発言がありました。「タバコの吸殻を灰皿の穴の中へちゃんと始末しょうと決めたのに、出来ていない人がいる」、「誰がやったのかは問わないが、自分たちで決めたことを実行出来ないでは困る。意見があるのであれば、事前に言ってもらいたい」と。仲間をかばいながら、勇気ある発言でした。

職場の改善の理想は、本来自主性です。小さなことでも自分たちで決めたことを徹底して行い、問題があれば修正して、そして次のステップに行く、その繰り返しではないでしょうか。正しい5S活動の中には、職場の大きな改革が潜在的にあるのではないでしょうか。
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