梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

週末

2007年09月30日 10時07分54秒 | Weblog
家内を連れて週末の夜、車で茨城に向かいました。特に目指す目的地はありません。家を出たのが既に夜の8時でしたから、土浦を過ぎ石岡に着いたのが11時ごろ、国道6号線にあるロードサイドパーキングで仮眠することにしました。

いつも私のドライブ旅行は無計画な、直前まで行くか行かないか、何処に行くか、こんな調子です。今回は家内も付いて来てくれました。

翌日明け方5時に運転を再開し、6号線をひたすら北上。水戸に入り、国道349号で日立太田に向かいました。家内はまだ寝ています。

この国道を更に北上しますと、福島県の矢祭に行きます。この道は首都圏から福島県の内陸に向かう幹線道路のようで、早朝でも大型トラックが多く往来しています。

袋田の滝を見ようと言うことになり、山道を経て8時前に到着。驚いたのが、この時間でも殆どのお土産屋さんが開いているのです。聞くと、週末は結構この時間でもお客さんが来るとのこと。さすが茨城県の指定名勝地であり、華厳の滝、那智の滝に次ぐ日本三名瀑のひとつに挙げられる観光地です。

日帰り温泉に入るべく立ち寄ったのが、金砂(かなさ)の湯でした。国道118号線を久慈川沿いに南下して少し県道を入ったところの、静かな山あいの自然が満喫できる、きれいな温泉施設でした。

駐車場の案内に、温泉のその先の山頂には大同元年(西暦806年)創建といわれる西金砂神社が鎮座していて72年後ごとに大祭礼が行われるとのこと。そこで記憶が蘇り、4年ほど前に新聞の記事で奇祭として取り上げられたその祭りではないかと。

金砂の神がかつてアワビに乗って水木浜(日立港近く)着かれたという伝承から、その源郷の地でご神体を清め、天下泰平と五穀豊穣を祈るもので、1200年前から一度も欠けることなく72年ごとに行われている祭りだそうです。往復70数キロ、数百人が神輿を中心とした行列を仕立て、6泊7日をかけて行う祭りは他に類例はないという。

色々な発見をして、家内と話しも出来て、温泉でリフレッシュもした週末でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結果を出す行動

2007年09月23日 10時44分58秒 | Weblog
上司:「○○君あの見積書、最終的にA社に出したのかね」
部下:「はい部長、10日程前に出しました」
上司:「それで反応はどうなんだ」
部下:「はいそれが、二回程担当者に電話したのですが捉まらないんですよ」
上司:「あんなに感触がよさそうだったのに、それで君は10日以上も放っているのか」
部下:「いいえ見積書も出しましたし、担当者も捉まらないのでしかたないと・・・」

こんな会話はどこの会社であると思います。もわが社でもこれに似たようなケースは多くあります。

その部下の担当者からすると、見積書は出した、連絡はしている、よければ先方から返事は来るはずだ、自分の責任は果たしたとの考えでしょう。これは一方的に間違っているとは言えません。

しかし自分はやっています、やりましたがだめでした、しかたありません、という言い訳が入っていないでしょうか。会社にとっては、結果を出すことが大事です。
 
先方の担当者に電話をもらうように工夫する、いる時間を聞いてアポを取らなくても行ってみる、他社から再見積もりを取っている可能性もあり、それは接触しなければ分かりません。もしそうであるならば、先方が決断してからでは遅いのです。

確かに日々の仕事は忙しいし、特に実戦部隊は仕事に追われているのが実態です。しかし仕事って何? 本当に成果を出すには何をすべきか? それを考えない限りいつまでも仕事に追われる可能性があります。

結果を出す為にはどうするのか、知恵を出し工夫し、視点を変えてみる。反対の方から考えてみる。時には自分の時間を使って考えてみることも必要かもしれません。

会社の中にそんなアドバイスをできる上司がいたら、部下は幸せです。本当の思いやりは、そのひと本人の将来を思う厳しさであり、中途半端な優しさではないかもしれません。

会社であった事例から、厳しさを徹底しきれない自戒も含め、書いてみました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

業って何?

2007年09月17日 08時01分02秒 | Weblog
我われが日々行っている仕事は同じ繰り返しのようにも見え、会社も過去の延長上に今日があり、その先の将来も約束されているかのようにも見えますが、そうなのでしょうか。

或る方から、「業」と言う意味分かりますかと聞かれました。ぎょうとも読むし仏教ではごうとも読むようです。職業、営業、工業・・・いろいろありますが、業という言葉、気になります。梶さんどう思いますか?と突然問われました。

暫し考えました。私の解釈としては、人として日々行うべきことと捉えます。使命ととるとちょっと硬いですが、通じるものがあるかもしれません。過去の業は現在に繋がるし、現在の業は未来に繋がる因果関係にあると思っています(だから良い業をすべきだ)、と答えました。

この間読んだ本に、坂本竜馬が「世に生を得ることは事を為すにあり」と言っていたそうですが、私は人それぞれ特性があり自分の得意な分野で業を成せばよいと思います。とも答えました。
 
鉄屋さんの仲間で今年100周年を迎えた会社があり、その記念式典と感謝の夕べに、先日参加させて頂きました。創業者→創業者息子→その妻→創業者孫→その妻→創業者ひ孫(現社長)、と4世代/6代にわたりバトンが受け継がれました。

歴史がある鋼材流通業は少なくありませんが、オーナー経営を守り自力で100年続く鉄屋はまれです。話しを伺ってみると、やはり山あり谷あり、幾つかの危機を乗り越えることでより会社が強固になったとのことでした。

その社長曰く、「お蔭様や感謝の気持ちを忘れず、小世帯を維持し厚板一筋にやって来ました」。自分の得意な分野でなすべき事を見失わない、そんな日々のよい業が因果となり、その会社は100年存続し今日を迎えたのだと思いました。

わが社も今年55周年を迎えますが、惰性ではなく、日々革新し、世の中から与えられた仕事を継続し、また新たなスタートを切りたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不思議な光景

2007年09月09日 06時26分36秒 | Weblog
先週台風9号が関東を縦断しました。朝7時過ぎに、その日何故か八王子にいました。

八王子に在るお客様を訪問する為に朝6時に葛西を出ました。前日の天気予報で、明け方に台風は関東地方に上陸することは分かっていましたので、高速道路が使えないことを想定し時間は余裕を見ました。

販売先のお客様を定期訪問する時は、前もって連絡する場合としない場合があります。今回はそこの社長に、ある用件で意見を伺いたいこともありアポを取っておいたのです。行かない訳には行きません。

首都高速は葛西から乗れましたが、レインボーブリッジは通行止めでした。湾岸線から箱崎経由で中央道に。高速道路は車は少なく空いていましたが、雨よりは風がかなり強く、スピードは出せません。

調布を過ぎた頃から、バス停付近に大型トラックが多く停車しているのが目立ちました。石川パーキングは大混雑、乗用車一台の余地も無く駐車は出来ませんでした。

その意味が分かりました。八王子の先中央道の下り車線が大月まで通行止めだったので、トラックが高速道路上で通行止めの解除を待っていたのです。八王子出口手前5キロm位からは、路肩にびっしりと珠数繋がりでした。日本の大動脈を利用する物流の凄さは、驚きでした。

ヘリコプターが頭上に数台、旋回していました。その日の夕方のニュースで、多摩川堤防の決壊の危険性があったことや、中洲に取り残された人がいたことを知りました。

帰りは甲州街道を暫らく東京に向かい、府中インターで高速に乗りました。普段この時間帯は高井戸近辺から大渋滞で都心を抜けるのは一苦労するのですが、その日は葛西まで順調に戻り、会社に帰り午前中一仕事出来ました。

中央道上り線は八王子までは全て遮断されているので、東京方面の交通量が極端に減っていて早く帰れたことを、しばらく気が付きませんでした。不思議な光景を色々見ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未来像

2007年09月02日 06時29分21秒 | Weblog
前回のブログに書きましたが、8月25日にわが社で毎年年度の初めに行っている経営計画発表会を開催しました。

これは全社員参加のもと、その一年間の経営目標や戦略を発表し、共有してもらう為に13年前から毎期続けているものです。

今までは全て短期一年毎の目標でしたが、本年は三年間の戦略目標を策定しました。過去を振りかえってみて、行き詰りも感じ、変える決断をしました。

鉄鋼流通、特に店売りは構造問題(我われの頭越しにメーカーとユーザーが直に商売をしてしまう傾向)なども抱え長期の計画が立てづらく、予算も今までは一年間を締めて、どちらかと言うとその結果の積み上げ方式になっていましたが、今回は根本的に発想を変えました。

簡単に言いますと、幹部社員を巻き込んで、わが社の強みと弱み外部環境の脅威と好機を徹底的に事前認識して、将来あるべきわが社の姿(DESIRE)を明確にしました。どうなりたいか、どうしたいかを強く打出しました。

次に事業を引張る機軸をなしている力(MOBIL ENGINE)や、事業を成り立たせている基礎(DOMEIN)つまり商品・市場・能力を確定することで、三年間の戦略を策定しました。

利益目標としてはかなり高い数字となりましたが、事業別に個々の戦略の裏付けも十分検討した結果であり、この目標は大事にしたいと思っています。

ある人が理想家と夢想家の違いについて、夢想家は夢に酔いしれるだけで、その夢の実現に努力もしなければ、自分を変えることもしないと言明しています。我われの目標は夢ではありませんが、高い理想であっても本気で望むかを問いたいと思います。

これから社員一人ひとりまで、如何に運用し後追いしていくかその課題もありますが、自分たちが作った未来像を達成する為に社員一体になり努力していきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする