私が結婚して別所帯を持った時、家内も同席して、両親と外食することがありました。食事代は父親が出してくれました。翌日会社に行って父と顔を合わせると、朝の挨拶だけしかしない私に、「何で昨日の礼を言わないのだ!」と叱られたことがありました。
ご馳走してくれるのは当り前とは思ってはいませんでしたが、私にしてみると、家族で水臭いと感じたものです。しかしそれ以来、ご馳走してくれた人には、別れ際にお礼を言うだけでなく、誰であろうと翌日は必ずお礼を言うようになりました。亡き父の教訓です。
私の尊敬する方は、ご馳走になった時、三回お礼を伝えなさいと言われます。別れ際に、翌日会わなくとも何らかの方法でその日の内に、そして後日また再会した時に。それでしっかりお礼の気持が伝わり、相手の方は今度また快くご馳走したくなるものだ、と言われます。
最近そのお礼について考えさせられました。一人は年下の勉強仲間と、もう一人はあることでお世話になった同年輩の方と、別々にですが、食事をした時のことです。
勉強仲間の人から当日連絡が入り、その夜に予定していた食事会がキャンセルになって、その為に東京に来ていたので、もし時間があるのなら付き合ってもらえないかとのことでした。私はその日何も予定が無く、出向きました。一軒目は折半の形となり、二軒目は年上ということもあり私が支払いました。
お世話なった方とは事前に食事をすることを約束していました。その日は、一軒目で盛り上がり、そして二軒目に行きました。お世話になったお礼でお食事をお誘いしたので、こちらが支払うのは当然で、また気持ちよく私の接待も受けてくれました。
さてその後です。お二人からは、それ以来数日間、何のコンタクトもありません。お礼が無い、その解釈において意見は分かれるかもしれません。お二人は、お礼を言わない悪意や他意もないように思われますが、私のように誰かに言われたとか、そのような習慣が無いのかもしれません。
しかし他の誰かにご馳走になって、お礼が無いことで、それだけで人間性を評価されかねません。勉強仲間の人は上場企業のグループ会社の営業統括的な立場、お世話になった方は士業の肩書きを持ち顧問先の経営をサポートされている方。そのような地位の方です。
一方私としては、何も言わないで済まそうとする気持もあります。人は根底に人から嫌われたくないとの心があります。食事をおごってやったんだからお礼を言われて当然だ、でもケチな男だと思われたくない。そんな気持です。
しかし相手側に立つと、社会である程度の立場なら、そのようなことも知らないと恥をかくと考えたら、ズバリ伝えてあげることも必要かもしれません。人間関係が築かれていて、本当にその人の為と思うのなら。
本人はそう思われているとは露とも知らずの世界であり、恐ろしさが隠れています。こう書いている私にも、他にそのような落とし穴はあると考えなくてはなりません。
ご馳走してくれるのは当り前とは思ってはいませんでしたが、私にしてみると、家族で水臭いと感じたものです。しかしそれ以来、ご馳走してくれた人には、別れ際にお礼を言うだけでなく、誰であろうと翌日は必ずお礼を言うようになりました。亡き父の教訓です。
私の尊敬する方は、ご馳走になった時、三回お礼を伝えなさいと言われます。別れ際に、翌日会わなくとも何らかの方法でその日の内に、そして後日また再会した時に。それでしっかりお礼の気持が伝わり、相手の方は今度また快くご馳走したくなるものだ、と言われます。
最近そのお礼について考えさせられました。一人は年下の勉強仲間と、もう一人はあることでお世話になった同年輩の方と、別々にですが、食事をした時のことです。
勉強仲間の人から当日連絡が入り、その夜に予定していた食事会がキャンセルになって、その為に東京に来ていたので、もし時間があるのなら付き合ってもらえないかとのことでした。私はその日何も予定が無く、出向きました。一軒目は折半の形となり、二軒目は年上ということもあり私が支払いました。
お世話なった方とは事前に食事をすることを約束していました。その日は、一軒目で盛り上がり、そして二軒目に行きました。お世話になったお礼でお食事をお誘いしたので、こちらが支払うのは当然で、また気持ちよく私の接待も受けてくれました。
さてその後です。お二人からは、それ以来数日間、何のコンタクトもありません。お礼が無い、その解釈において意見は分かれるかもしれません。お二人は、お礼を言わない悪意や他意もないように思われますが、私のように誰かに言われたとか、そのような習慣が無いのかもしれません。
しかし他の誰かにご馳走になって、お礼が無いことで、それだけで人間性を評価されかねません。勉強仲間の人は上場企業のグループ会社の営業統括的な立場、お世話になった方は士業の肩書きを持ち顧問先の経営をサポートされている方。そのような地位の方です。
一方私としては、何も言わないで済まそうとする気持もあります。人は根底に人から嫌われたくないとの心があります。食事をおごってやったんだからお礼を言われて当然だ、でもケチな男だと思われたくない。そんな気持です。
しかし相手側に立つと、社会である程度の立場なら、そのようなことも知らないと恥をかくと考えたら、ズバリ伝えてあげることも必要かもしれません。人間関係が築かれていて、本当にその人の為と思うのなら。
本人はそう思われているとは露とも知らずの世界であり、恐ろしさが隠れています。こう書いている私にも、他にそのような落とし穴はあると考えなくてはなりません。