梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

若人自立支援

2015年11月28日 06時18分10秒 | Weblog
インターンシップへの予備段階として、わが社が対象となるのかと、高校生とその関係者がわが社に来られました。その関係者とは、児童養護施設出身者のための就業支援活動を行うことを目的とした会の方々です。“協同組合千葉県若人自立支援機構”という有志の会です。

家庭環境に恵まれない子供達は、児童養護施設において養護され一定の年齢となると卒業して経済的に自立していく必要があります。しかしその後も、実親の支援を得られず、養護施設においても体系的な取り組みがなされておらず、国からの支援も十分ではないのが実態のようです。

また、働く為に実社会に出ようとするこれ等の若人は、職と住宅を同時に確保しなくてはなりません。最低限の生活用品や衣類を用意したり、家賃など前払いする資金を確保したり、十分な支援が無ければ、そのお金のほとんどは高校に通いながらアルバイトをして貯めていかなければならなのです。

今回わが社に来られたのは、千葉県に在る二つの児童養護施設のそれぞれの園長さんと、その養護施設で生活している高校生と、先程の千葉県若人自立支援機構の理事と事務局の方と、そして私の知人です。

その知人はと言いますと、鉄鋼の商社に勤務していた方で、その商社とわが社は取引がありそこで知り合いました。その後その方は商社を退職して、自費で海外留学をして、現在は日本にある外資系大手の会社の役員をされています。

ご自身にも高校生の一人娘がいらっしゃいます。自分の育った環境は恵まれていたと、縁もあって千葉県若人自立支援機構の理事と知り合って、この活動の援助をされています。そして、それらの若人が働く場として鉄鋼関係のわが社を紹介してくれたのです。

さてその当日、学校の文化祭があったり直前で風邪を引いてしまったり、結局参加した高校生は一人でした。その高校生も飲食店に勤務を志望とのことでしたが、気を取り直して臨みました。

この日の目的は、皆さんにわが社の会社を見学してもらって会社の説明となります。当日は土曜日でしたのでわが社は休み。前日に現場の様子はビデオを撮っておきました。 ~次回に続く~
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24時間思っている(その2)

2015年11月21日 09時16分57秒 | Weblog
24時間思っている状態を、実は稲盛さんは具体的に仰っています。稲盛さんの語録には、更に次のようなことが書かれています。

『24時間というのは、実際は不可能なことなのです。しかし、常にそう思っていることが潜在意識に浸透していくような気がするのです。自らが持っている潜在意識にそれが影響を及ぼすのだと思います。つまり寝言みたいにそう思っていますから、潜在意識に作用するわけです。私はそうしたことを浸透する、あるいは透徹するすると言っているのです』

『ですから、寝ても覚めても思っておりますならば、研究しているときにその研究と研究の間にスポッと空間があく、あるいはご飯を食べているとかお便所に行くとかそのスポッと無になるときがあって、その瞬間にフッと思いつくことがあるんです。それは自分の大脳で考え込んだものではないのです。ポッと出て来るというのは、多分潜在意識から出てくるのではないかと私は思っております』

24時間というのは実際不可能であると稲盛さんは言われています。しかし常にそう思うことが、大脳を通さずして、潜在意識まで透徹すると喝破されています。そこまで落とし込んだなら、それがある瞬間自然と湧き出てくるものだと仰っています。

つまりONとOFFであれば常にONの状態でありなさい、もっと言葉を変えればONとOFFに切り替えているようではいけませんよ、とのことなのでしょう。稲盛さんには、思い続け考え方を変えて見るとかはあっても、気を抜くとかどこか逃げ場を作るとかは無かったのでしょう。

知識として持っているだけでは、一々それを思い出さなければならないので判断に時間がかかり、判断基準もそのつどブレてしまいがちです。瞬時に下す判断においては、知識ではなく自分の心の中に持っている人生観や哲学を体得し身に付けなさい。とも、稲盛さんは言われています。

「24時間思っている」は比喩であるかもしれませんが、この示唆は物凄いものがあります。気を抜こうとしている自分、逃げ場を作ろうとしている自分、の戒めとして少しでも学んでいきます。
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24時間思っている

2015年11月14日 10時55分34秒 | Weblog
京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの語録の抜粋を、ある方から頂きました。次の文は、その中の一節です。『事業経営に必要なものは情熱、言葉を換えると事業における熱意または強い意志と言うことになります。それが深ければ深いほど、事業成功に確率が高くなってくると、こういうふうに思っております』

『その深さというのは、ではどの程度の深さなんだということですが、これは一番深いのは、寝ても覚めてもその事業のことを思っている状態、24時間思っている状態というのが深いわけで、決められた時間だけで物を考えて仕事をやって、何かいい商売はないか、何かうまいことはないかということでは、これはダメだと思っています』

あらゆる物に立ち向かう経営者にとって必要なのは、情熱や熱意そして強い意志であることは間違いありません。稲盛さんは、それには深さがあって深ければ深いほど事業が上手くいく、その深さは24時間思っている状態だ、と仰っています。また事業では常に問題が発生しています。問題解決するために考え抜くことも同次元だと私は思います。

それでは、24時間思えとか考えろとはどのようなことなのか。厄介なのは、寝ている時も食事をしている時もあります、人と話している時もあります、それこそ週末会社が休みで仕事してない時、ON・OFFであればいわばOFFの時もあります。

話しはちょっと変りますが、流れ星伝説というのがあります。流れ星を見た時に三回願いをかければ、その願いが必ず叶うという伝説です。流れ星を見たとしても一瞬です。誰しもが、そんな短い間に、無理・無理と思うことでしょう。

しかしこの伝説には、一つのさとしのようなものがあります。何時も、何時も、四六時中その願いを思っていれば、つまりその願いを念じ続ける人なら、願いは叶うという例え話なのです。正に念ずれば花開くの世界です。

私もある願いがあったとしても、往々にして、その願いは忘れます。それは心から願っていないと言えます。忘れる程度の願いであると言えます。『決められた時間だけで物を考えて仕事をやって、何かいい商売はないか、何かうまいことはないかということでは、これはダメだと思っています』の稲盛さん語録に繋がります。 ~次回に続く~
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運転免許の更新(その2)

2015年11月07日 09時11分40秒 | Weblog
2時間の講習をどう受けるかについて、前回書きましたことが、講習を受けている人達を見て私が人間観察の場と捉えたことでした。次に、自分だったらどう講習するかの視点について書いてみます。

講習を受けている人は3年の間に、多い少ないはあるでしょうが交通違反をしている人です。警察に違反として捕まらなくとも、交通事故の悲惨さや怖さをよく理解をしてもらって、事故を未然に防止することが講習の一番のねらいです。

講習のプログラムを作るのは、各都道府県警察から委託を受けている交通安全協会です。前述したような自己診断安全テストを最初に行い、参加意識を高めておいて、それから講義次に事故防止のビデオ、休憩を挟んでそれから講義またビデオと、内容としては総じて良く出来ていると感じました。

しかしその講習の教員の伝え方については、個人差が出ていたのかもしれません。内容が内容だけに硬くなってしまうのは仕方がないことです。笑を誘うことなども考えてメリハリを出せば皆を飽きさせず、また受講者に質問などをすれば皆は集中して眠気は消えてしまうのでは、と思いました。

今回感心したのが事故防止のビデオです。一車線で前方を走っている車が停止したので、追い越そうと右反対車線に出た瞬間、その先の十字路左側から出て来た車と衝突をした。狭い商店街の道路を走っていて、老人が運転する自転車の傍を通り過ぎようとした瞬間、その自転車が後ろを確認もせず右へハンドルを切ってきて老人をはねた。

それぞれ事故を「見えない危険」と「見える危険」に分けて、未然に事故は防げたはずだと検証をしているのです。つまり危険は見えないものと見えるものがあるけれど、運転者が色々と危険を想定すれば、避けることが出来るのであると訴えているのです。

酒を飲んで酔って運転する、携帯電話やスマホを操作しながら注意散漫で運転する。これによって事故を起こすことはもっての外です。しかし先の二つのケースのように交通違反は何もしていないのに、事故を起こしてしまうこともあるのです。

運転中は常に心の眼を開きなさい、だろう運転の禁止をビデオは呼びかけていました。講習を受けて10日程経ちますが、「見えない危険」「見える危険」が、いまだに心に残っています。




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