WOWOWで映画『フライト』を観ました。サブタイトルは「英雄か犯罪者か」、日本では去年3月に公開されて、主演はデンゼル・ワシントンです。何気なしに観始めましたが、次の展開が気になって、2時間以上テレビの前で釘付になりました。
悪天候の中1時間程のフライトで飛び立った航空機が、制御不能となり突然急降下を始めます。機長は巧みな手腕によって、機を背面飛行させ速度を落とし、その後地上への胴体着陸試みた結果、乗客・乗員102名の内96名が生還を果たしました。
「奇跡のパイロット」として一躍時の人となります。ところが機長の血液からアルコールが検出され、事故調査委員会は当然過失致死罪の疑いをかけます。実は彼はアルコール依存症で、更に麻薬の常習者だったのです。過失致死になれば終身刑、そして彼は次第に窮地に立たされます。
10人のパイロットにシミュレートさせても全乗客が死亡した検証をもって、彼の弁護士はアル中の実態を知りながら、必死に擁護をします。あの着陸を出来たのは自分だけだったと、事故は機体の故障であってアル中や麻薬のせいではないと、彼はその依存症の事実を隠そうと嘘をつき始めます。
一旦はアルコールを絶つ決心をしますが、恐ろしい常習性は治らず、元に戻ります。生身の人間性と感情の葛藤がリアルに表現されている、この映画の面白さでした。人生においてお酒を否定しない私にとっても、身につまされるものがありました。
再度の禁酒に成功します。あろうことか前日また酒に溺れてしまう彼でしたが、ぎりぎりまで手段を講じ、その日の事故公聴会は彼の有利な方向へと進むはずでした。しかしある質問に、自分の良心が引っ掛かって、全ての信実を口にして、そして刑務所へ。
終身刑は免れた彼は、仲間の囚人に向かって語りかけます。「終わった、それで終わった。まるで生涯嘘つきだった。だか、それ以上嘘をつけなかった」「多くのもの失ったが当然だ。俺を救おうとした別れた妻や息子に謝りたい。だが酒は絶った。それを神に感謝したい」と。
嘘で固めた彼は自由ではなかった。大きなものを失って初めて自由になった。人間の過ちを何処で直すかですが、良心の引っ掛かりを大切にしたいと感じました。映画でのその良心の引っ掛かりについては、その映画を観て頂くしかありません。
悪天候の中1時間程のフライトで飛び立った航空機が、制御不能となり突然急降下を始めます。機長は巧みな手腕によって、機を背面飛行させ速度を落とし、その後地上への胴体着陸試みた結果、乗客・乗員102名の内96名が生還を果たしました。
「奇跡のパイロット」として一躍時の人となります。ところが機長の血液からアルコールが検出され、事故調査委員会は当然過失致死罪の疑いをかけます。実は彼はアルコール依存症で、更に麻薬の常習者だったのです。過失致死になれば終身刑、そして彼は次第に窮地に立たされます。
10人のパイロットにシミュレートさせても全乗客が死亡した検証をもって、彼の弁護士はアル中の実態を知りながら、必死に擁護をします。あの着陸を出来たのは自分だけだったと、事故は機体の故障であってアル中や麻薬のせいではないと、彼はその依存症の事実を隠そうと嘘をつき始めます。
一旦はアルコールを絶つ決心をしますが、恐ろしい常習性は治らず、元に戻ります。生身の人間性と感情の葛藤がリアルに表現されている、この映画の面白さでした。人生においてお酒を否定しない私にとっても、身につまされるものがありました。
再度の禁酒に成功します。あろうことか前日また酒に溺れてしまう彼でしたが、ぎりぎりまで手段を講じ、その日の事故公聴会は彼の有利な方向へと進むはずでした。しかしある質問に、自分の良心が引っ掛かって、全ての信実を口にして、そして刑務所へ。
終身刑は免れた彼は、仲間の囚人に向かって語りかけます。「終わった、それで終わった。まるで生涯嘘つきだった。だか、それ以上嘘をつけなかった」「多くのもの失ったが当然だ。俺を救おうとした別れた妻や息子に謝りたい。だが酒は絶った。それを神に感謝したい」と。
嘘で固めた彼は自由ではなかった。大きなものを失って初めて自由になった。人間の過ちを何処で直すかですが、良心の引っ掛かりを大切にしたいと感じました。映画でのその良心の引っ掛かりについては、その映画を観て頂くしかありません。