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梶哲日記

鉄鋼流通業相談役の日々

利便性の裏には

2015年08月29日 06時34分40秒 | Weblog
家内の実家がある山形酒田に二泊三日で行って来ました。家内の両親は既に他界していていますが、お墓と実家が在り、家を風通しする必要もあり年に一回位は家内と酒田には行くようにしています。今回は嫁いだ二人の娘の夫達も発参加して、総勢8名となりました。

お盆休みの次の週末でしたが、一ヶ月以上前から酒田や鶴岡のホテルが取れません。家内も私も最近は酒田に帰っても、既に風呂も使えませんので、夜だけはホテルに泊まるようにしています。今回は最悪、家内と私と息子だけは家に泊まる覚悟をしました。

最近はネットの予約サイトで簡単に宿泊先を選べます。ホテルは無かったものの、幸い酒田市内に二部屋連泊が出来る旅館が見つかりましたので、娘達用にとそのネットを通じて宿泊場所を確保しました。その和風旅館は、食事込みのプランでした。

折角なので旅館の料理も味わおうと初日は皆で旅館、次の日は買い出しをして実家で食事をしようとのことになりました。そこで旅館に直に交渉をしてみました。初日は外部から加わる3人分の夕食の追加で、次の日は外食するので宿泊する4人分は要らない。つまり旅館にとってみれば一人分浮くわけですが、我々は同じ料金でよいのでとの内容です。

答えは、なんとノーでした。3人の追加分の夕食代を更に支払ってもらえれば可能との返事です。ネット会社との契約上そうなっているのか、旅館側の都合なのか、意図が掴めません。その後ネットを検索し続け、二部屋連泊可能なホテルがやっと見つかり、旅館をキャンセルしまた。宿泊日の10日ほど前です。結局初日は皆で外食をしました。

一昔前は予約や取消し等直に宿泊先とやっていたのですから、確かに今は手間が省け便利にはなりました。しかしその裏には、融通を利かそうとさせないビジネス主義がはびこっている様にも感じ、また利用者も二股をかけ直前にキャンセルするのも当たり前になっています。

日経新聞のコラム“春秋”には「化かし合いめいた短期決戦よりも互いの素顔を日常の中で理解する。そんなお見合いより恋愛結婚に近い採用に変えられないものか」と、大手企業の新卒者の採用面談など8月1日に解禁となり、第一希望の会社から内定を得た学生が、キープした会社に入社を辞退する連絡を、ここに来て続々と入れ始めたと書かれていました。これもネット社会の弊害が生んだ現象なのでしょう。
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問題は若者側?

2015年08月22日 07時03分05秒 | Weblog
『学生のための就職情報サイトを提供している、㈱マイナビという会社があります。その会社が新入社員の意識調査をして、「あなたは、会社の仕事とプライベートどちらを優先しますか」との設問で、2015年の調査では次のような結果であったと発表しています』

『仕事優先(4.7%)、どちらかと言えば仕事優先(40.4%)、どちらかと言えばプライベート優先(44.5%)、プライベート優先(8.8%)。つまり一番と二番を足すと45.1%となり、三番と四番を足すと53.3%となり、2011年調査開始以来、プライベート優先が仕事優先を逆転して初めて5割を超えた。との指摘をしています』

社会保険労務士の方がある勉強会で、このようなことを以て、企業にとっては由々しきことであるとの説明をされました。ワークライフバランスとして今政府指導で、日本の社会が少子高齢化を迎え労働力不足に対して警鐘をならし、女性労働力の確保や若者が企業に定着する方策を模索している、というのです。

企業としては若者力を確保する為に、先の調査のように仕事優先からプライベート優先になる社会現象は、額面通りに取れば確かに大きな課題であると言えます。しかし私はちょっと違った見方をしました。

プライベート優先が何故いけないのか。仕事を優先しないのは新入社員だけの問題なのか。そこには企業側には何も責任が無いとの、外に問題を転嫁する無作為な経営者像が浮かび上がってきます。

プライベートというと、私欲が強いとか個人主義とかに捉えられがちですが、個人で何かの道を究めて、その成果を会社の仕事に反映するのであれば仕事に役立ちます。また、仕事よりプライベートを優先してしまうのは、会社が社員に仕事をする喜びを伝えていない、会社の雰囲気を良くしていない、等会社側の役割も問われるべきでしょう。

そのような見方を、その社会保険労務士に伝えました。そんな見方は、今までしていなかったとの返答でした。

ものごとは裏から眺めて、初めてその真理が見えてくこともあります。少なくとも外に原因を求めるよりは、内側に改善の可能性を見出そうとする方に解決の糸口があるように、私は感じます。
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ブログを書き始めて

2015年08月15日 11時52分36秒 | Weblog
このブログを書き出して、9年が経ちました。逆算してみると、私が53歳の時になります。書き出した切っ掛けは、わが社のホームページを刷新するので、そこに社長としてのブログをリンクさせる為でした。そして今回の投稿が、500回目になりました。

第一回目の投稿から二ヶ月ほど経って、一週間に一回、週末に出すことを決めました。それ以来、週一回は続けてきました。振り返ってみて、途中で止めないでここまで書き続けられたと自分自身でも思いますが、これは皆さんが見続けて下さったお蔭です。

「続けること」と言えば、「継続は力なり」という言葉が浮かんでくる方も多いと思います。これは明治生まれで教育者であり宗教家であった住岡夜晃の『讃嘆の詩/若人よ一道にあれ』の一節に出てくる、「念願は人格を決定す 継続は力なり」から引用されたもので、それが世に広まった言葉のようです。

「継続は力なり」だけでなく、私はむしろ「念願は人格を決定す」の方に重きを置きたいと考えます。先に願いがあって、その願いが人格を形成していって、その願いを叶える為に何かを継続して、それが計り知れない力となる。この様に私は解釈しています。

では私にはこのブログを書くにあたって、強い念願があったのか。何の為に、誰の為に、どのような事をどう書くのか。一つはホームページに載せる目的はありましたが、はっきり言ってスタート時点では漠然としていました。

しかし、私の性分として始めた事は中途半端では止めたくない、そんなものが、辛うじてありました。また皆さんも時間を割いて見て下さっている、一週間一回は絶対に投稿するんだと自分を追い込んで、そんなものに突き動かされて今日に至っています。

自分としては現在、その時々に私の周辺に起こった出来事や自分の考え方や感じ方を記録として残したい、との思いでこのブログを書いています。一週間に書く話題を探して物事を観察していくことが、頭の訓練になっていることは確かです。

私の知っている方で、形式や内容は違いますが一週間一回投稿する形で文章を書き続けている方がいらっしゃいます。既に500回は超えています。遅く始めた私は、一週間に二回書けば別ですが、一生その方には追いつけません。
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疑問の解消

2015年08月08日 10時44分11秒 | Weblog
(君津製鉄所高炉)

市原、姉ヶ崎、袖ヶ浦、木更津、君津などの地名は、東京湾に面した京葉工業地域として知られるところです。千葉市内から、製鉄所、石油化学コンビナート、火力発電所などが延々と立ち並びます。戦後東京湾を埋め立てして広大な土地を確保したことや、臨海で原材料や製品の海上輸送に適したことから、ここは大規模な工業地域として発展しました。

今回は私一人で、新日鉄住金君津製鉄所の近くにある二つの鉄工所を訪ねました。わが社の販売先で、一社は既存のお客様、もう一社は新規の取引のお客様です。どちらも、京葉工業地域の工場内のプラントや、設備の増改築関連の仕事をされている鉄工所です。

その一社、どうして新規取引となったかの経緯です。以前より異業種交流の勉強会で面識があった社長から、一週間ほど前に電話が入りました。その知人の会社は上下水道の設計施工を請け負っている会社です。その社長の知り合いで、或る鉄工所が既に受注している設備で、鉄骨図面を鋼材部材まで展開できる製作者を探しているとのことでした。納期も迫っていて、従来の所では対応出来ないとのことでした。

わが社ではその仕事は出来ませんので、専業を紹介する形で話を進めることになりました。その矢先、その鉄工所が別件で製作する鉄骨の部材で、わが社に引き合いが入り条件が折り合い、今回新規で切り板を受注することになりました。

確かに短納期でしたので、わが社でも工程を組み替えて対応しました。しかし訪問するまでは、その鉄工所は従来の仕入先で、恐らく近くに仕事をお願いしている加工業者もあるのではないかとの疑問がありました。

訪問して社長とお会いしてその疑問が解消しました。何と、その会社のほぼ真向かいに、従来切り板を頼んでいる業者があるのです。しかし、そこが忙しかったりレーザー切断機がないことから、納期や製品精度によっては、その業者の外注先で浦安鉄鋼団地にある会社に引取に行っているとのことでした。「同じ浦安に引取に行くのなら」、その社長の言です。

自ら売り込みに行かず、取引が出来るケースは稀です。わが社は4月から、最新鋭のレーザー機を導入して加工能力は上がっていますので、切り板の仕事は何よりも一番に確保したいところです。今回のラッキーに慢心せず、外に対する営業活動は今後とも続けていかなくてはなりません。
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40年振り(その3)

2015年08月01日 09時41分55秒 | Weblog

その女性は私よりも一回り下でしょうか、新潟の美味しいお米で有名な南魚沼に住んでいる方で、一人で四季折々の山登りを楽しんでいるとのことでした。私も今日、何故平標山に登っているのかを伝え、結局一緒に駐車場まで歩くことになりました。

彼女の子供の頃の魚沼の冬の生活だとか、今の若者の生き方とか子供の教育だとか、自分の娘さんがCAを目指して東京で学んでいるとか、約一時間話が弾みました。その間、私は足の痛みを忘れていました。彼女がいなければ、恐らく駐車場まで順調にたどり着けなかったでしょう。翌日行く塩沢の観光名所まで、レクチャーを受けました。

彼女は駐車場に車を停めていましたので、ここまでです。彼女を見送って、私は二人の仲間を待ちました。一人が下山時苦戦したようで、思っていたより二人の到着が遅れました。そして、既に違う山に行って旅館に先に入っていた仲間が、我々を車で迎えに来てくれました。

そこから約20分で貝掛温泉に着きます。国道から離れ細い私道を入って行き、車一台しか通れない橋を渡ると、木をふんだんに使った旅館が現れます。鎌倉時代から700年の歴史を誇る、目の温泉として遠くから人が訪れる、神秘的な源泉がある一軒宿です。

我々が最後で、その宿に12名が結集しました。早速温泉に入りますが、野趣あふれる岩造りの露天風呂です。内風呂には温度が違う湯船があり、ぬるめのお湯で筋肉をほぐし、それから熱めのお湯に入って、登山の疲れを取るのには最高です。

夜の食事は紅鱒のお造りや山菜や岩魚の塩焼き、お酒は地酒と申し分ありません。現役の頃の体験談、またそれぞれの近況の報告等の話しは尽きません。部屋に戻っても、お酒と話は続きました。

翌日は、直ぐ帰るグループと、塩沢にある青木酒造を訪ねるグループに分かれました。現役の頃我々の山荘で、『鶴齢』というお酒には随分お世話になりましたが、その蔵元が青木酒造です。聞くところによると、巻機山(二日前に我々の仲間が登った山)の伏流水でお酒を造っているとのこと。

私のような故障者もいますが、12名の中で4~5名は今でも現役で山に登っています。しかし、学生時代苦しい経験を共有した仲間は瞬間にして元に戻り、絆を確認出来ます。我々のクラブは今年創部80周年を迎え、11月には記念パーティーを盛大に開催します。
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