梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

一週間ごとの振り返り

2014年06月28日 06時16分56秒 | Weblog
先週の金曜日の20日、中部鋼鈑の株主総会がありました。わが社は以前より取引先の持ち株会に入っていまして、多くを所有している訳ではありませんが中部さんの株主でもあります。毎年この時期になりますと、名古屋まで行って株主総会に出席しています。

出席者の多くの株主は中部さんのOBの方達です。アットホームな雰囲気ではありますが、質問は熱心で、かなり突っ込んだ内容のものがあります。私共は取引先でもあり、中部さんの経営方針は大よそ把握していますが、株主の皆さんからすれば、投資対象企業としての関心も強く、この場は貴重のようです。

中部さんにはその前の週の14日、社員旅行も兼ねて工場見学にお邪魔しましたので、結局一週間ほどの間に、私は二度も訪問することとなりました。

株主総会が終わったその日の午後は、スケジュールが空いていましたので、関ヶ原に向かいました。実は、一週間前の社員旅行の二日目の午前中から自由行動となった時に、関ヶ原に行こうと考えていましたが、諸事情で行くことが出来ませんでした。

以前より、関ヶ原合戦の地を一度探訪してみたいと思っていました。名古屋からJRの在来線で、大垣乗り換えで関ヶ原の駅に着いたのは午後の2時でした。日差しはさほど強くありませんでしたが、関ヶ原町歴史民俗資料館に、10分ほど歩いてたどり着いた頃には、身体から大粒の汗が流れ出ていました。

合戦時の東西両軍の陣形や合戦の流れを、解説付きで見ることのできる大型ジオラマは、臨場感あふれていて圧倒されました。この付近の史跡を少し回りましたが、外は暑過ぎて、時間の余裕も無く名古屋に引き返しました。400年前、天下分け目の決戦を繰り広げた歴史の舞台は、この一帯に悠然と広がっているようでした。また訪れたい処です。

この一つ前のブログ、“久しぶりの社員旅行”の内容を見て、わが社の元社員がコメントを投稿してくれました。社員の集合写真を観て懐かしかったようです。

5月30日発信のブログ、“全てに意味がある”内容を見て、「通りがかり北海道」さんからコメントを頂きました。親子で会社を続けていく大切さに共感してもらいました。

私は一週間の行動のけじめや、現在考えていることなど、たわいない内容かもしれませんが一方的に発信しています。しかし、誰かが何処かで見て下さっていることはとても励みになります。
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久しぶりの社員旅行

2014年06月21日 10時15分29秒 | Weblog

名古屋にある電炉厚板専業メーカーである中部鋼鈑と、わが社が取引を開始して、既に30年以上が経過します。わが社の社歴が60年強ですので、その半分の長きに亘り、お付き合い下さったことになります。

その取引によって、わが社は端板から規格材の大板へと、本格的な在庫販売を始める切っ掛けにもなりました。現在わが社の加工事業の素材は、納期管理や品質の良さ等から、大半が中部さんの材料です。

去年わが社の創立60周年記念式典には、中部鋼鈑の社長に主賓としてご臨席を賜り、祝辞を頂戴しました。そのような事があり、仕入れ先のメーカーさんが、社員にとっても、以前にも増して近しい存在として映っていたことは間違いありません。

わが社の一泊の社員旅行を、7年振りに行うこととなりました。社内には「親和会」という名の社員同士の慶弔親睦規約があり、幹事は社員(男女一人ずつ)持ち回りで行ってきました。今回の旅行の行先や企画は、幹事に立ててもらうことにしました。

中部さんの工場を、その社員旅行で訪問することが、幹事の女性から提案されました。従来なら、温泉地一泊旅行が定番でした。今回は、取引先メーカーの工場を一度自分達も見たいとの意向が、社員の中で盛り上がりました。ということで、先週末の14日に、総勢20名で見学会が実施されました。

市中から集められたスクラップが、製鋼や圧延過程を経て、我々が扱っている綺麗な製品に様変わりします。特に200トン電気炉には、その巨大さと熱さと音に、社員皆は圧倒されたようでした。

わが社も諸事情で、社員の一泊旅行を先送りしてきました。景気動向に左右されることや働く社員の価値観の変化などで、社会の風潮としても、社員旅行や飲み会など社員同士のコミュニケーションを図る機会が少なくなっているような気がします。

社員同士が希薄な関係で終わるか、一歩踏み込んだ関係を大事にするかは、上からの指示ではなくて、社員自らが楽しめる環境が作られているかによって違うと思います。

見学会の後は、名古屋の中心地の宿泊するホテルの近くで、食事会を行いました。物凄く盛り上がったことは言うまでもありません。寝食を共にするなど、一歩踏み込めば、色々な社員の顔が見えてきます。
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政治の側面

2014年06月14日 05時28分05秒 | Weblog

ある家族の写真展です。子供達の誕生日の写真、家族旅行の写真、自宅の玄関前で双子の弟とお姉さんの写真、幸せに暮らしている家族が写っています。しかし、その長女の13歳の一枚の写真をもって、写真展は終わっています。

これは北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(拉致当時13歳)の写真展です。衆議院第一議員会館で6月10日から始まったもので、初日の開会式には安倍晋三首相も掛けつけ、めぐみさんの両親と面会をした記事が、新聞にも載っていました。

一般公開されたものではありませんでしたが、私は11日に、議員会館に入るチャンスに恵まれ見て来ました。衆議院の議員の方を鉄鋼仲間の社長が知っていて、その社長から声が掛かって、もう一人も参加して国会見学も兼ね行って来ました。

国会見学は小学生の頃、社会見学として行ったはずですが、あまり記憶にありません。現在は、一般としても申し込みをすれば、衆議院も参議院も見学は出来ます。しかし議員会館には、議員に陳情に行くのなら別でしょうが、普通は中々入れないところです。

衆議院会館も参議院会館も、国会議事堂とは別棟ですが、地下通路で繋がっています。写真展を見た後、議事堂の中にある議員食堂で昼食をとりました。今回これも楽しみにしていた企画です。私は天丼を注文しましたが、味も値段も普通でした。

しかし、天井が高く重厚な食堂で、普段議員がここで食事をしていると思うと記念にはなりました。食事中に、その議員の方が委員会の最中、我々の処に挨拶に来られました。終始案内は、第一秘書の方が、約二時間の時間を割いて下さいました。

国会議事堂は、向かって左側が衆議院、右側が参議院で、中央玄関を挟んで左右対称の建物です。建築期間は17年間 (大正9年~昭和11年) にも及び、工事述人数は254万人も費やし、見どころも沢山あり、時間を作って見学する価値はあります。

議事堂内には、議員食堂とは別に吉野家が出店していて、特別メニューの牛重1200円があります。売店では国会にちなんだ面白いグッズもあり、アメノミックスという、三種類の違う味が入った飴を買って帰りました。

終盤には鳩山邦夫議員と廊下ですれ違い、観光気分でいた我々はここは政治の場所であると再認識し、国会議事堂を真裏から見た背景をバックに集合写真を撮って(政治を裏から見て)解散としました。それにしても、拉致問題は風化してはならないと感じています。
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相手の気持ちを

2014年06月07日 10時51分10秒 | Weblog
例えば勉強会や団体旅行などで、説明を積極的にしてくれる人がいます。既に色々な経験を積んでいるので、初めての人に、知らないことを教えてあげようとしているのです。しかし、受け手側の人はその説明を聞きたいと思っているのでしょうか。

知らないことを分かっている人に尋ね、答えてくれるのであれば、受け手の人の吸収力は倍増されることでしょう。結局、その過程を経ないで、説明を丁寧にしようとしている人は、知識をひけらかしていると言われかねません。

例えば初対面の人同士の会話で、積極的に主導権を取ってくれる人がいます。初めは互いの情報も無いので、主導権を取ってもらえれば、その場の固さも解消します。しかし、主導権を持ってなかった人はそれだけで満足をするのでしょうか。

誰でも人は、自分の話しを聞いてもらいたい願望を持っていると思います。主導権を取った人が、その人の話題に終始してしまうと、相手の情報が入らない恐れがあります。そして、相手の話したいことを封印してしまう可能性があります。

人は誰しもが、相手を大事にすることの大切さは分かっているものです。しかし、相手と接する会話の中で、それを具体的に意識しながら実行出来る人は稀かもしれません。

私自身の話しとなります。私は尋ねられてもいないことを出しゃばって説明することはありませんが、会話の中で自分の知っていることや体験したことを、言い過ぎてしまったのではないかと、振り返ることはあります。

また、私はどちらかと言うと、大勢の会話の中では主導権を握るタイプではありません。従って、相手の観察に時間を割くことが出来ますが、相手の話したいことをどれだけ引っ張り出せたのか、気になることは多々あります

それでは、相手に色々と質問すればいいのかとなりますが、それは必ずしも得策ではないようです。相手は、特にプライベートに関することは、本来詮索をして欲しくないと考えているのが普通です。

最近私は、むしろ自分をさらけ出すことにしています。すると、相手はそれに気を許して、自分の話しを自らしてくることがあります。相手が話せるムードを作ることが大事だと思っています。いずれにしても、相手を大切にし、自分の特性を生かしながら、コミュニケーションを取って行くことの難しさを感じています。
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