梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

5S活動

2009年06月27日 06時55分57秒 | Weblog
今回はちょっと堅い話になるかもしれません。わが社には経営計画書なるものがあり、色々な方針が明文化されています。その中に“環境整備に関する方針”があり、所謂世間でいう3Sや5S活動に関連するものです。

しかし従来その方針はあるものの、全社的に定期的に徹底して実践されて来たかといいますと、正直イエスとは言い難いものがありました。これはトップ私の実施責任の怠慢によるところです。

今般のこの景気による仕事の落込みに直面し社内研修を行って来ましたが、今後5S活動として継続し根付かせるべく推進することとしました。具体的にわが社の5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)となります。

二ヶ月前から浦安事業所の工場・倉庫でテスト的にスタートし、二週間前から事務所に拡大し、いずれ千葉工場や本社まで全社展開するつもりです。それに伴い『5S標準推進書』も出来上がりました。

各セクションに推進委員長と事務局を設け、やる内容については全て自主的に自分達で決めてもらいました。会社から“やらされている”意識を払拭するのが目的です。当然その実行過程で、職場のコミュニケーションや一体化を図れる狙いもあります。

ユニークな取り組みとしては、自分達でする5Sのパトロールや、不用品が発見された場合赤札を貼るとか、整理・整頓の検証をする為にデジカメで写真を撮り公表する(ビフォー・アフター)とかなど、面白おかしくするアイデアも盛り込まれました。

人間は何事も一人でするのは辛く、くじけそうになるのは当たり前といえば、当たり前です。一緒にやる仲間がいて、継続できる仕組みがあればやれると信じています。

実は今回の立役者がいます。一年半前より依頼していた外部の経営アドバイザーです。今月限りで契約が終わりましたが、その方が指導してくれた最後の研修がこの5S活動なのです。
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懸命に生きる

2009年06月20日 12時16分11秒 | Weblog
勉強会で一緒の方から、ある小冊子を送ってもらいました。池間哲郎著「懸命に生きる子供たち」とうい、氏の講演録です。氏は1954年沖縄県生まれ、NPO法人アジアチャイルドサポート代表理事をされている方です。

読まずに暫く置いておいたのですが、昨日名古屋にあるわが社の取引先鉄鋼メーカーの株主総会がありましたので、新幹線の車中で読もうと持って出ました。

朝7時30分東京駅発の博多行きの新幹線はほぼ満員でした。早速読み始めたのですが、読み続ける内に泣けて泣けてどうしようもなくなりました。幸い隣の通路側に座った人はお弁当を食べ直ぐ寝てしまいましたので、隣は気になりませんでした。

内容はと言いますと、貧しいアジアの子供たちへのボランティアを通して、悲惨な状況を切々と訴えているのです。フィリッピン・マニラのゴミ捨て場に暮らす少女に「あなたの夢は何ですか」と聞いたところ「私の夢は大人になるまで生きること」との答。凄まじい過酷な環境の中で長時間働き15歳まで生きるのは3名に1名といわれていて、我々ではその当たり前のことが夢と聞いて大変衝撃を受けたこと。カンボジア・プノンペンでは、親のない少年が街中でシンナーを吸っているが、何故吸うのか。3~4日も何も食べないと耐えられない空腹に襲われ、シンナーは一番安い食事。歯がボロボロになり、脳が溶けて、気が狂いピクピク痙攣しながら死んでいくことは分かっていても、ひもじさを麻痺させる為シンナーに手を出すこと。

氏はボランティアとして受講者に『知ることの大切さ』『少しだけ分ける』『最も大切なことは自分自身が一生懸命に生きる』この三つのお願いをしています。

三つ目は、彼らが可愛そうだから助けてくれと訴えているのではない。どんなに苦しくても彼らは生きていく。彼らから一生懸命生きることの大切さを学んで欲しい。皆さんは懸命に生きる人だから自分も他人の命の尊さが分かり、真剣に生きる人だから相手の痛みや悲しさも伝わる、のではないでしょうかと問いかけています。

自分の悩みや会社の苦境に翻弄されている、私自身の小ささを感じました。
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ラムフェスタ

2009年06月13日 11時24分23秒 | Weblog
ラム酒(rum)は、サトウキビを原料として作られる西インド諸島(カリブ海域)原産の蒸留酒。サトウキビに含まれる糖を醗酵・蒸留して作られる。スペイン語ではロン( ron )と呼び、ブラジルのカシャッサは同じサトウキビを原料とする同類系の蒸留酒である。と、ウィキペディア百科事典には記されています。

先週の日曜日お台場のビッグサイトで開催していた、“ラムフェスタ2009”に家内と行って来ました。家内によく説明していなっかたのか、会場に入った途端けげんな顔をするのです。「どうしてお肉がないの!?」、そうなのです彼女はラム肉の試食が出来ると思ったのです。

私は午前中会社で仕事をしていましたので、家内とは新橋ゆりかもめの駅で待ち合わせをしました。午後3時頃に会場に入ったのですが、家内は昼食を抜いて来たというのです。大笑い。

ある方からその試飲付きのチケットを頂き今回初めて行ったのですが、今年はカリブ海にある仏領マルティニーク島にある蒸留所のほぼ全てが来日していました。その輸入元が主催し、フランス企業振興会が協賛していました。

小さいグラスを入り口で手渡され、お好みのラム酒を試飲出来るのですが、アルコール度数45~50%なのでそんなには飲めません。どんな味かといいますと、貧困な表現ですが、焼酎とウイスキーの中間の様な味です。

写真はタタンカ・コレクションといい、TATANKAとは、マルティニーク島にある現地のペイント業者で、この商品は島の人々や風景、蒸留所の風車などが1本1本全て手作業でボトル全体に描かれています。色の組み合わせも含めて全く同じものはありません。

普通のお酒は1杯1枚のチケットで試飲が出来たのですが、中には年代もので1杯8枚のものあり、二人で20枚はあっという間に使い切りました。

ほろ酔い加減で会場を後にして家内の為にも早めに夕食をと思い新橋まで戻って来ましが、次女と長男を浅草に呼び出しておいて、そこで食べたのは当然・勿論・絶対焼肉でした。
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三つの歯車

2009年06月06日 14時30分17秒 | Weblog
二つの歯車を噛み合わせ、一つの歯車を回すと、もう一つの歯車は反対の方向に回り出します。しかしその中間にもう一つの歯車を入れますと、両側の歯車は同じ方向に回り出します。

両側の歯車を同じ方向に回すには、真ん中のそれは大事な役割をしているといえましょう。その歯車の役割を言葉で表せば、橋渡し、調整、潤滑などとなることでしょう。

その中間の歯車は両方に接点を持って力を伝えますが、自ら駆動しない限り主役ではないかもしれません。しかし自ら逆回転しながら、一方から他方へ正確にメッセージを伝えていることは事実です。

ちょっと飛躍した話しになるかもしれませんが、その真ん中の歯車が初めはあって、そのお陰で私がある集まりを知り、橋渡しの存在が無くなってしまってからも関係が続いている出逢いがあります。そんなケースが二つあり、その方々との出逢いは、今日の私にとっては影響も大きいのです。経営者として生き方の手本として教えられることが多いのです。

その二のケースとも、その橋渡しの人達が関与している勉強会があり、誘いを受け参加しました。その橋渡しの人達も、過去の勉強会で知り合った人達です。

一つのケースは、誘った人が、私を誘っておきながら暫くしてその会を脱会してしまいました。もう一つのケースは、誘った人が主催していた勉強会を打ち切ってしまったので、その勉強会の先生が直接開いている会に入り直しました。

その橋渡しが無ければ、今関係が続いているその方達とは知り合っていなかったでしょう。どう考えてもその方達とは直接出逢いようがありませんでした。不思議ですが、その出逢いは偶然と言うより必然としか言いようがありません。

出逢いの橋渡しの歯車が無くなったとしても、二つの歯車の関係は継続しています。調整や潤滑の役割を果たす、三つ目の新たな歯車が出現するかもしれませんが。
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