梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

カクテル雪国

2010年02月26日 19時48分28秒 | Weblog
先月の一月下旬の話しとなりますが、江戸川鉄栄会の新年会が行われました。昨年と同じく東京ディズニーシー・ホテルミラコスタで開催し、会員会社の社員とその家族を含め85名の参加となりました。ミッキー・ミニーのキャラクター・グリーティングは、また子供達に大いに受けました。

その新年会が終わってから、家内とホテル内のロビーラウンジに行き、ホッと一息いれました。そこは大きなガラス越しに、ディズニーシー園内の港町の景色が一望出来る、最高の場所です。そのラウンジで、そのカクテルを注文しました。

そのカクテルの名は“雪国”と言います。ウォッカをベースにホワイトキュラソーとライムジュースをシェイクしたもので、グラニュー糖でスノースタイルにしたグラスに注がれ、グリーンチェリーが沈んでいます。どちらかと言うと甘口ですが、すっきりとした甘さのカクテルです。

実はこのカクテルは日本を代表するものであり、家内の実家山形県の酒田で誕生したのです。そしてその考案者は80歳を超えるお歳ながら、まだ現役のバーテンダーとして活躍されています。

1959年(昭和34年)に行われた第3回サントリー(当時は「壽屋」)主催のホームカクテル・コンクールで優勝したカクテルなのです。初めて発表されたのは、1958年の同コンクール東北大会であり、そしてその考案者が現在も酒田市内で喫茶店『ケルン』を経営している井山計一さんなのです。

去年そのお店に家内と尋ねました。そこは昼は喫茶店なのですが、夜はバーに変身します。訪れた時は夜の9時を回っていましたが、矍鑠(かくしゃく)としてシェイカーを振っておられました。バーテンダーでは神様的な存在なのでしょが、会話も面白く、とても親しみが持てました。

雪の降る静かな情景を思い出させ、また春を待つ新芽のイメージもあり、正に雪国のカクテルです。恐らくどんなカクテルバーでも、出してくれるものです。注文するカクテルで迷った時にでも、どうか味わってみて下さい。
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中間管理職

2010年02月20日 07時22分07秒 | Weblog
わが社には中間管理職は10名程います。しかし殆ど役員的立場に近い管理職と、未だ部下も持たない役職だけの者もいますので、中堅の管理職としたら4~5名程になります。具体的な役職名としたら、課長や工場長クラスとなります。

この管理職が本来の役割を担っているのかどうか。何処の会社でもそうでしょうが、なかなかそこが難しいのです。組織で言えば、上からと下からとに挟まれるポジションです。実際動いてくれる部下に、会社の方針を伝え、その気にさせられるか。会社で一番重要な実務をしなくてはならない立場です。

わが社は今当然のこと業績改善の達成は必須ですが、この時期もっと大事にしているのは、会社の勢いを維持する為にも、社内の結束と一体化です。この際どれだけ本当の一体化が出来るのか、今のうちに全部膿を出せるのか。私はこの中間管理職がキーを握っているように感じます。

その対策を絞りますと、二つあると思います。一つは、その管理職自身の課題です。管理職が、現在の会社の厳しさを教えるのと同時に、如何に愛情を持って部下を指導出来るかです。それも自らの言動と、人格を持って。

最近私は必要以上には、製造現場の朝礼や月次業績会議には、出ないことにしました。任せるべきは任せたいと思います。責任職の勝手気ままはいけませんが、自由にはすべきだと思いました。

もう一つは、この管理職を、トップが如何に誘導をするかの課題です。トップとは、私と先ほど言いました役員的立場の管理職です。今回この景気の激変で、色々と変遷は経ましたが、その幹部とは腹を割った話しが出来るようになりました。しかし私を含むその幹部と、中間管理職との、本当の意味の意思の疎通やコミュニケーションはこれからです。

この度の本社引越しで、浦安の事務所は人数が増えました。やはり活気があります。私も今まで以上に、皆の顔色が分かります。営業、製造、業務、総務経理のセクションを超えた結束と、組織の心の一体化が作られればと願うものです。
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引越し終了

2010年02月13日 13時34分28秒 | Weblog
一週間前の金曜と土曜日両日で、本社葛西から浦安営業所への引越しを行い、無事に終了しました。それから一週間が経ち、浦安での自分の居場所も落ち着いて来ました。

私の机は、以前は応接セットしかなかった応接室に持ち込みました。机も書棚もスペース的にはスッキリと納まり、居心地も悪くありません。葛西にいた時とは違って、社長室を頂きました。

今回の引越しに際し、今までの資料や書類の1/3を処分しました。何故なら、書棚を少なくしたからです。もっと言うと、本来処分しなくてはならない資料や書類が沢山あったからです。お陰様で今回の引越しによって、やっと整理が出来ました。

実は5年前長年いた本社から、今回の葛西の事務所に移転する時に、そこで処分すべき物を持ち越していたのです。お恥ずかしい話しですが、5年間開かず仕舞の段ボールも三個ありました。

物を持たない生活は快適です。分かってはいますが何故か要らないものが溜り、またいざ捨てる時は躊躇する、これも人間の常道です。何を処分し何を残すか、判断基準も迷います。例えば、もし将来社史など編纂する時は、“後悔先に立たず”です。でも今回は思い切って捨てました。

人数的には浦安の事務所内は、従来10名程でしたが、この度の引越しで10名程増えました。弟の会社、総合トラックの社員も同じフロアーに引っ越したこともあります。このスペースも、ほぼぴったり納まりました。人数の多さは、やはり活気があります。

同じ建屋の三階に母が居ますので、まだ明渡し期限が来ていない葛西の事務所には毎日行きます。もはや人影も無く何もない事務所は、がらんとしていて寂しいものです。廃墟の形相です。人間の活気とは凄いものです。

今回私は肉体的な労力は使いませんで、楽をさせてもらいました。社員の皆さんには感謝しています。
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緩慢な対応

2010年02月06日 15時41分48秒 | Weblog
今週の始め家内と次女が、長女のいる神戸に泊りがけで出掛けてしまいました。私と息子が取り残されましたので、夜は外食としました。高校一年の息子の希望で、近くの焼肉屋さんに行きました。

そこの焼肉屋さんは、この市川市界隈では何店舗か構える、繁盛店なのです。最大の売りは、そこそこの値段で美味しいお肉を提供していることです。ちょっと前までは、景気が良い時は、店の前に行列が出来る人気の店で、1時間やそこらは待たされても当たり前のところでした。

さすがにこの景気の影響で、お客さんの数も減って来ました。でもそこの創業者は、従業員の質やサービスの向上など、過去色々苦労され乗り切って来られた方です。一時期は好業績を上げビジネス書などにも採り上げられ、“祈りの経営”とも言われ持てはやされました。

二ヶ月ほど前に行った時、隣のお客さんが店員さんにクレームを付けていました。注文してもなかなかその品が出て来ないので、小さい子供がぐずって寝てしまったと。この時もそんな混んではいませんでした。

今回息子と行った時も混んではいませんでした。追加のお酒を頼んで、途中一回は催促しましたが、何と出て来たのは7~8分近くも経っていました。私はじっと待っていました。何で、お酒でこんな時間が掛かるのか。それも一回目は常温で頼んだ日本酒が、二回目は熱燗になっていました。

一時期の繁盛している時と比べて、スタッフは当然減っています。それはそれで良いとは思います。しかし忙しくフル回転していた時の方が、サービスは行き届いていた様に感じます。

壁の掲示にふと目をやると、会長とお孫さんの写真入りで、「孫の三代目です!!」と紹介されていました。何か違うかなと。そんな小さなお孫さんが、自分で将来を決める意思など無いなと。

売上が減ってサービスも低下してしまう。経営者の勘違い。これは、“他人の振り見てわが振り直せ”です。わが社でもあり得ることです。
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