いぶろぐ

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何が問題かってそこじゃないんですよ

2015-06-24 02:15:07 | この国の憂鬱
国の根本に関わることなんだから、
「解釈変更」とかいう小手先のテクニックではなく、
正面から「防衛のために必要なんだ、だから改憲したい」
を丁寧に説明して、
国民的議論ののちに選挙まで持っていけばいいんだよね。

前回の選挙で安倍を選んだのは国民だと言うけれど、
前回の選挙では安保法制も集団的自衛権も争点に上がらなかった。
アベノミクスの成果だけをうたって行われた選挙で、
ほかに選択肢もない中で、
しかも絶対的に得票率に比例するとは言えない小選挙区中心の選挙制度で、
という前提を色々考えると、
「選んだ側が悪い」とばかりは言えない面も多い。

「安倍を選んだらこうなる」ことをちゃんとわかってた人は
そんなに多いだろうか。
ユダヤ人を数百万も虐殺することを期待して、
ドイツ国民はヒトラーを選んだのだろうか。

現実をまるで見ようとしない「反戦平和」一辺倒は確かに問題あるけれど、
でもこの国のたどった歴史を考えると、
少なくない国民が頑なになるのもやむを得ない。
原爆二つも落とされて、国中焦土にされて、
アレルギーにならないわけはない。
たかだか70年でそれらを全部忘れられるのは
戦場に行かなくていい為政者側だけ。
そもそも「反戦・平和」を「夢想」と切って捨てて、
ハナから民主主義を信用しないというか、
上から目線で国民をバカにしてる感じがすっごく目につく。
せめて思っててもバレないようにしろよなあ。

法整備の根拠とした「中国の脅威」も、
具体例として出した「スクランブル発進」の回数比較すら恣意的、
「合憲論者の専門家もたくさんいる」も出任せ、
こんなイイカゲンな政権が本当に日本の将来を憂えて
この法整備に踏み出したとは思えないし、
きちんと歯止めの範囲で運用できるとも思えない。
何度も言うけど、カッコイイから軍隊持ちたい、
っていう安倍お坊ちゃまのオモチャを揃えよう、
そんな風にどうしても見える。

安全保障の問題を議論する前に、
結論ありきで「合憲だから問題ない、やっちまえ」という
政権運営の在り方に大きな問題があると思う。

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